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障害者雇用について

なかやまだぬた(平成の秋生まれ)
#うつ病
#境界性パーソナリティー障害
#解離性同一性障害
#発達障害 (グレーゾーン)
#PMS

目次

  1. ♦「障害者雇用」って?

  2. ♦メリット

  3. ♦デメリット

  4. ♦必要書類の書き方・ハロワークへの登録方法

  5. ♦リンク集

♦「障害者雇用」って?

まず障害者雇用とは、「障害者の雇用の促進等に関する法律」(障害者雇用促進法)において定められた制度であり、障害者の安定的な雇用を目的としているものになります。正社員、契約社員、パートなど幅広い採用形態があります。ですので、自分の障害の状態に合わせた雇用形態を選ぶことが可能です。
対象になる方は、身体障害者は「身体障害者手帳」、知的障害者は「療育手帳」、精神障害者は「精神障害者保健福祉手帳」を保有していることが条件です、ここで重要となるポイントとして、症状が安定していて、就労可能な状態である障害者が対象となります。
ですので、まだ症状が安定していない方や、主治医からの許可が降りていない方は対象外となってしまうということになります。

また、障害者雇用の背景として以下の事柄が挙げられます。
①障害の有無にかかわらず、障害を抱えている人がそれぞれの希望・スキルに合った仕事において活躍できる場所を作っていく
②障害を持つ人そして障害を持たない人が、お互いに「共生」できる社会を実現させる
③国の政策として厚生労働省は、民間企業、地方公共団体、都道府県教育委員会などに対する雇用義務の制定や各種助成制度を通して、障害者雇用を推進している

以上のことが、ざっくりとした「障害者雇用」についての説明になります。

♦メリット

まず、求職者のメリットについて紹介いたします。
①障害をオープンにしての雇用のため、企業側より最低限の配慮をしてもらえる
♦通院への配慮、勤務時間の短縮など
②オープンにすることにより、自分のペースで勤務をすることが可能になる
③業務内容は、障害の程度や能力によって決まるため、就労者が困難な作業は避けてもらえる
♦求人表でよく見かけるのは、電話対応や来客対応は要相談という企業様です

♦デメリット

次に求職者のデメリットについて紹介します。
①一般求人よりも求人数が少なく、採用人数も少ない
②給与が低い
♦企業様によるが、基本給が16万~20万程度でそこから厚生年金などのもろもろが引かれ、手取りが少ない(アルバイトの方が下手をしたら稼げる可能性もあり)
③オープンであるが、配属先や上長、同僚などから正しい理解を得られるとは限らない
④必ず希望に添える配慮をしてもらえる訳ではない
♦上記においては、勤務時間の兼ね合いなどもあるため、企業様と要相談

♦必要書類の書き方・ハロワークへの登録方法

まず、障害者雇用を目指すのであれば、避けて通れないものが書類選考や面接になります。
その際に、履歴書、職務経歴書を用意する必要があります。
また、現在自治体などの就労支援機関などを利用されている方は、ハローワークの障害者雇用の求人をメインに活動することが多いため、ハローワークへの登録も必須になってきます。(ただし、支援機関の方針にもよるため、担当者さんに確認を取りましょう)

履歴書の書き方ですが、市販の手書き履歴書もしくはPCで作成する履歴書の2種類があります。
複数の企業様に応募を考えてらっしゃる方は、個人的にPCでの履歴書作成をおすすめいたします。
理由といたしましては、逐一書き直す手間が省ける、変える箇所は志望動機や通勤時間のみだと思うので、テンプレートを使用し作成した方がとても楽です。

私は支援機関の担当の方から、前述で述べたようにPCで作成した方が手間がかからないと言われたこと、またPCで作成することにより自分がPCが出来るというアピールにも繋がるとアドバイスをいただいたため、PCで作成するに至りました。
また、蛇足ではありますが、印刷サイズはA3がおすすめです。
2枚綴りにしてしまうと、面接官の方の手間になってしまい、面接時間が少なくなってしまうため、A3で1枚にまとめると良いでしょう。(職務経歴書も同様のサイズが良いです)

志望動機を書くのが、難関だと思われている方もいらっしゃるかと思います。
実際、今回の面接会で私がどのようにして、志望動機をまとめたかお話させていただきます。

まず、企業様のどのようなところに魅力を感じたか、また自分はその企業様の社風に合っているのかを重要視いたしました。
面接を受ける企業様のHPを見ると、必ず社風であったり、どのような活動に力をいれているのか、また採用ページなどを確認するとどのような人材を求めているのか記載が必ずあります。

例えば、ハローワークの求人票に採用基準などが書かれていたとします。
「求職者様の経験や能力に応じて採用いたします」
上記の文言にまず魅力を感じたのであれば、それを基盤とし志望動機を膨らませていきましょう。
更に、絶対この企業様で貢献がしたい、自分だったらこういうことが出来る、そして先述で述べた社風や社会活動、求めている人材について触れます。

以下、あくまでも例文となります。

♦弊社の志望動機は何ですか?

♦御社を志望した理由は、まずハローワークの求人票を拝見し、今までの自分の経験や能力に応じて採用していただけるという点に魅力を感じました。また、御社のHPを少々拝見いたしまして、SDGsに積極的に取り組まれていたり、社員を大切にするという社風が素晴らしいと思いました。
そして、未経験の業界ではありますが、新しいことにチャレンジをしたいという気持ちが強く、また業務内容が経験したことがある内容でしたので、御社に貢献ができると思ったため志望いたしました。

この例文は未経験の業界という体で書きました、まず求人票をしっかり確認をし、採用条件などに自分は納得し、その上で志望企業様で働きたいとアピールすると良いと思います。

面接官の方は障害について重点的に質問をされる方、もしくは自社の社風に求職者が合うのか人間性について重点的に質問をされる方がいます。

今回2日に渡り私は面接会に参加いたしましたが、どちらのパターンにも遭遇いたしました。

そして、自分の強みやこういうことで貢献ができるという自己PRも織り交ぜ、例文では自分はチャレンジ精神があると熱意が伝わるようにしています。そして、最後に業務内容について触れています。
ただし、職務経歴書でも自己PRを記載する部分がありますので、志望動機で触れている内容と被ってもさほど問題はないかと思います。(あくまで個人的な考えのため、支援機関を利用されている方は担当者さんに是非聞いてみて下さい)

そして、面接時は全てを暗記する必要はありません、特に面接会では時間が限られているため、さっくりと要点をまとめ説明できると良いと思います。
面接の形態は様々あるので、その辺りは臨機応変に対応していただけたらと思います。

一般雇用と障害者雇用の履歴書の書き方の違いは?
あります。
委託訓練などを受けていた場合、以下のように明記します。

図1 通所歴(訓練歴)

履歴書の右下に「本人希望記入欄」というものがあります。
♦企業様の規定(ルール)に従うという旨を明記
♦障害名+手帳の等級
♦現状(どのように自己管理しているか、そしてそれによって安定しているという旨を明記)
♦配慮(企業様へ求める配慮→通院への配慮や勤務時間への配慮など)
♦支援を受けているのであれば、支援を受けている機関+担当者の名前+連絡先(代表番号で可)

図2 履歴書(本人希望記入欄)

次に職務経歴書の書き方についてです。
こちらも、テンプレートがあるため前述で述べたようにPCで作成すると良いでしょう。
職歴をまずは明記していきます。

【職歴要約】
大学卒業後、株式会社△△商事に入社し(アルバイトやパートならそちらも記載)、約〇年にわたり、〇〇〇職として従事してまいりましたが、職場環境の変化により、体調を崩してしまい、令和〇年に退職をいたしました。(太字の箇所は高確率で面接で聞かれるため、しっかり覚えておいた方が良いです、特にどのような環境の変化だったか聞かれます)
その後、治療・療養・リハビリで順調に回復し、現在は△△区障害者支援センターの支援を受けながら、就職活動を行っております。主治医からも就労上問題ないと太鼓判を押されております。
(主治医の許可も降りているということも明記します)
今までは、一般雇用で就労しておりましたが、安心して働くことができる障害者雇用での就労を希望しています。

【職務経歴】┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 株式会社株式会社△△商事(平成〇〇年×月~令和〇年×月)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
業務内容:〇〇〇職
配属:マーケティング部
仕事内容:市場調査、取引先様への対応(主にメール)、電話対応、イベント応援、書類ファイリング、伝票精査、事務用品の管理、書類作成、郵便物の発送 他
市場調査を行い、現在のトレンドなどを把握し、お取引様へ企画提案などをメインで行っていました。その際にお取引様より「××さんは迅速で丁寧な対応をしてくれている」と評価をいただいており、自分が提案させていただいた企画を採用していただき、とてもやりがいを感じ、ひたむきに努力を続けた結果、人事評価でリーダーへ昇格いたしました。
(どのような業務をしていて、どのような実績を上げたか明記する)
【資格、特技】
・日商簿記3級(平成〇〇年)
・マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)(平成〇〇年)
【使えるスキル】
接客対応
♦電話対応←要相談と記載されている企業様が多いので苦手な方は面接時に伝えると良い
♦パソコンスキル(Word、Excel、PowerPointの基本操作~応用操作)
【障害について】
♦障害名
:うつ病 精神保健福祉手帳3級
♦特性と配慮:慣れない環境下では疲れやすいです。また強いストレスを感じた時に倦怠感が出てしまったりします。その際は休憩をいただけると、10~15分程度で回復いたします。(自己管理できますという旨も伝えると良い)また、月1回(〇曜日)の通院のご配慮をいただけますと幸いです。入社当初は切迫した納期の仕事や、自己判断を伴う仕事にはご配慮いただけると有難いです。また、慣れるまで短時間勤務から始めさせていただけると助かります。

【自己PR】
真面目で何事にも真摯に向き合い、苦手なことにも積極的に挑戦し、努力を惜しみません。また、明るく元気でハキハキしていると褒めていただき、他者とのコミュニケーションは自分から積極的に行うことができ、協調性や社交性があります。
(太字の部分は企業様がよく求める人材になることが多いため、コミュニケーション力や協調性や社会性について自分自身で問題がなく触れられるのであれば明記すると良い)
体調は安定しており、定期通院(月1回)と服薬で自己管理しており、以前よりもよくなっていると主治医からは言っていただけております。
(再度念押しではないが、安定して就労できるとアピールすると良い)

以上が、職務経歴書に書く内容になります。
(あくまで例文ですので、再三お伝えしているかと存じますが、支援を受けている機関があるのであれば、担当者さんに添削してもらうと良いです)

最後にハローワークの登録方法についてです。
まず、ハローワークへ登録するには、主治医からの就労に関する意見書が必要となります。
意見書をまず主治医の先生に書いてもらって、最寄りのハローワークへ行きます。
事前にインターネットで登録できる「ハローワークインターネットサービス」があるので、登録してから行くととてもスムーズに手続きが進みます。

ハローワークに行った際に、意見書を提出し、正式に窓口で登録を済ませます。その時にハローワークの窓口で、求職者の登録番号が記載された紙をもらうことができます。この番号は、インターネットで求人検索をする時や、ハローワークの窓口で求人を探してもらう時に利用するため、紛失しないようにしましょう。

長々となりましたが、以上が「障害者雇用」についてまとめたものになります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

♦リンク集

♦障害者雇用について
障害者雇用についてのまとめサイト
♦厚生労働省の障害者雇用について
厚生労働省による障害者雇用についてのまとめ
♦ハローワークインターネットサービスについて
ハローワークインターネットサービス
♦ハローワーク事業所一覧
全国のハローワーク事業所一覧

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