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複製絵画のこと

自分の家のリビングには複製絵画が飾ってあります。
約40年前にエルミタージュ美術館展に行ったおりに「女優ジャンヌ・サマリーの肖像」の複製画をお土産で購入したのが始まり。
そのあと飾ることもなく(そもそも額を購入していなかったし、学生だったから、アパートの部屋に絵を飾るなんて、考えもしなかった)机の引き出しに眠ったままでした。
ルノワールは好きだったので時々眺めることはありましたが、社会人になってもずっと引っ越しが続くこともあり、同じ状態のまま過ごしていました。

やはり20年前に今度は「ルノワール展」で購入したのが「ルグラン嬢の肖像」の複製画(複製画と断らなくても良いですよね?本物を購入するわけがない)。
(実は「ピアノに寄る少女たち」も購入したのですが、それは友人が結婚するときに、彼女もルノワール好きだったのでプレゼントしました)

この二枚のキャンパス地の複製画を持ったまま、仕事で勤務場所が変わる度に引っ越しをしていたわけです。
それが、今から7-8年前に自宅(分譲マンション)の部屋に絵を飾ることを思いつき、額縁を購入して引き出しに眠る二枚の複製画を取り出しました。
それで飾ったのが表題の写真です。
なかなか見事なものだと、当時は自分の部屋ながら感心しましたw

でも7-8年も経つと馴れてきます――というか馴れすぎるw
ちょうど「山田五郎の大人のための教養講座」チャンネルを見ていて、絵画への興味も昂じてきていたりします。
「他の絵も飾りたい」
これで画廊に行って手頃なお値段の新作を選んでくるようなら本物のマニアなんでしょうが、「にわか」ですから好きな絵を飾りたいのです。
買えるはずないから、複製画になる・・・・・・

自分の趣味から、別のルノワールとコローが飾りたいという希望が湧いてきます。
で、手始めに選んだのが「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」

「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」の複製画

実際に飾ってみると、手が赤いのが気になります。
「本物はどうなっている?」と調べてみると・・・・・

ルノワール「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」

わぁ、いい絵!!
そりゃ本物ですからね。
それにしても複製画の方は色がどぎつくない?とアラばかりが目に付き出します。
本物の良さを再認識できたので勉強になりましたが、リビングにこれを飾るのはなんとなく・・・イヤ(^0^;)

コロー「モルトフォンテーヌの思い出」(「世界の美術館」から引用)
「モルトフォンテーヌの思い出」複製画

コローについては画像で検索すると色合いが微妙で、どれが本物に近く出力されているのかはっきり分かりません(想像ができなくはないけど・・・・)。
複製画は再現された「絵の具」の盛りが反射しちゃって実は邪魔なんですよね・・・・・・・

「見知らぬ女」複製画

昔は「忘れ得ぬ女」だったように記憶していますが、今は「見知らぬ女」の題名みたいです。
イワン・クラムスコイの作品。
この絵は彼の作品の中では批評家からの評価が低いらしいですが、人気の作品ではあるそうです。
私は学生時代に新聞の日曜版に載せられていたのを見て、惹かれてしまいました。
私の審美眼はそれだけ素人レベルなのだと思います。
本物は見たことないし、本物の色合いは想像も付きません。
(コローは幾つか作品を見ているので、なんとなくイメージがあるのですが)

というわけで、リビングはこうなりました。

作品は多彩だし、悪くないのでは?と思っています。
イレーネ嬢は寝室に置いてありますw

ちなみに山田五郎さんはルノワールはあまり好きではないらしい・・・・・


おまけ

「女優ジャンヌ・サマリーの肖像」複製画
エルミタージュ美術館展で見ましたが、見上げるように大きな絵だったと記憶・・・
「ルグラン嬢の肖像」複製画

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