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ショットバリエーション#2 ~ミディアムショット編~
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前回の投稿では歩く時に撮影されるよくあるショットバリエーションを紹介しました。もちろん歩く時に関わらず静止状態での三脚利用でも多く撮影されます。
この回ではショットバリエーションにおけるミディアムショットを撮影するメリットなどを自分なりに解釈してお伝えしたいと思います。
ミディアムショットとはどんな撮影?
ミディアムショットは人物撮影でよく用いられる撮影で、被写体の上半身を撮影する方法です。周りの情景もある程度映ります。ですので意図を持った背景や道具を映し出す時にも効果的に利用されます。人物の表情を見せたり、細かな仕草なども映るため被写体の行動や状況が特定されやすい画角です。
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このミディアムショットは単体で使われることは少なく、先に既出のロングショット→ミディアムショット、ミディアムショット→ミディアムクロースアップなど、他のショットバリエーションとの組み合わせも多くあります。
実際に撮影する時の意図をもとに、ショットバリエーションは流動的に変わってきます。
ミディアムショットの欠点
ミディアムショットは比較的撮影しやすいバリエーションの1つだと考えられるため、日常的に撮りやすい画角になります。
そのため、他の画角に比べて変わり映えがしない、退屈な画角になりやすい傾向もあると感じています。グループショットやツーショット、肩越しショットなとでも利用され、想像がつきやすい画角のため、アイデアがないとバリエーション不足に感じてしまいます。
そうならないための工夫として、背景を熟考することも大切でしょう。
以下のような工夫をすることでミディアムショットが魅力的になるはずです。
背景を凝る(シンプルにする)
背景に意味を込める
前面や背面に奥行きを与える
被写体にアクションをさせる
画角に収まらない見えていない空間も意識させる
学生時代に見た小津安二郎監督の作品はとても興味深く、家族が家の中で団らんしている風景がとても上手にミディアムショットを用いて撮影されています。
カメラワークはほとんど定点なのですが、『画角に収まらない見えていない空間も意識させる』撮影をされており、部屋の空間把握を視聴者にさせる工夫がたくさんありました。当時の私は非常に感心した記憶があります。
ぜひ古い作品ではありますが、一見の価値がありますよ!
今回はこの辺で。次回もよろしくお願いします!
Dansky
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