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暮れ

一瞬であった。

本当にただ、この一言に尽きる。
齢20歳を過ぎると、人生の体感時間が云々、
とはなるほどよく言ったものである。
といいつつ、私はまだ学生真っ只中なはずなのだが、どうにも今年の1年はあまりにも一瞬であった。
刹那的だった、と称してもいいかもしれない。

ほんの2・3の記事だけでぱたりと更新を
とめてしまったが、このNoteを
ひらき始めたのも思えば今年から。

『文章を書く』ということに対して、
どうやら自分は耐性があるようだ、
確かに自分でも書いていて心地いいし、
描くのと同じくらい実は好きだったのかしら・・・
という、自分のなかで見えていなかった僅かばかりの才が芽を出してくれたようで、とても喜ばしいことである。

そう、そんなふとした気づき、発見に
出逢いに溢れた一年だった。

きらりと光るものに出逢って、
それぞれが鏡になって私の輪郭を
はっきり分からせてくれたような、
そういう1年だった。

只管に、内省。
要するにそんな年だったし、それが相応しい歳だったのだろう。決して呆けた顔をして「就活ばかりの一年だったなぁ」とボヤくだけの、あっけらかんとしたまとめでは、片付かない。就活、という言葉に頼って、周りの動きを見て焦って、その場しのぎの行動をしていただけの1年ではなかったように思える。

むしろ、お仕事探しの前にある
【自分探し】の方が私にはわくわくして、
でも自分で自分が分からなくなる歯痒さも
味わったりもして。
そのためのアクションは、若干アクティブというか
オープンなものが多かった1年だなぁ。

異言語交流アプリでの友達づくり、
社会人の方とのお話、民宿のオーナー、
大学近くの小さな小さなギャラリーの店主さん、

初めて訪れた国の、懐かしい風景

その中の会話や、その人の思いや、
風景のなかにある美しさの中にちゃんと
全部ストーリーがあるんだよなぁと、
点が線になって、軌跡を創ってるんだ、
誰しもアートを持ってるんだよなぁと
つくづく思うたびに、

いつも隣にいてくれる人が、当たり前の景色が
これからそばに居てくれないかもしれない
そんな世界のこと

不確実な未来が、確実に待っていること

その未来で、私は何がしたいだろう。
私の会いたい未来はちゃんとそこにあるだろうか。

そんなことを考えて、じゃあどうしようと
うんうん唸る日々がとにかく多かったように思える。立ち止まって何かを考えるって、
案外頻繁にできないものなのだ。
社会に出ること、それが思っているより
ずっとずっと面白くて、つらくて、
残酷な自由が待ち受けていること。
その1歩手前で、なんだ鬱陶しい奴だなと
思われるくらい、鏡の中の私を見つめること。

そんな1年だった。
具体的には、留学とか温泉旅行沢山行ったとか、
美術館と学芸員についてあくせく
考えまくったこととか、
結局トランペットと吹奏楽が大好きで
仕方ないこととか、
この業界はよくてあの業界は
気が合わないこととか、
世間に笑顔が溢れる聖夜に
思わず泣いちゃってたりとか、
本当に数え切れない考えたことが
沢山あるはずなんだけど・・・どれもこれも結局は
内省。これに尽きた一年だったと思う。

🐇

最寄りから大学までのいちょう並木。
ようやく対面が始まったのは、
やっぱり嬉しかったなぁ。
ふらっと知らない川沿いを歩きながら初めて
ムサビに向かった感覚と、ノープランで 
美術館に赴いたドイツの思い出。
あれは同じワクワクだった。

noteを始める以前から、思考を書きためる
プラットフォームは既に作っていて、ちょこちょこと自分なりに更新していた。
その名も『フォロワー0人Twitterアカウント』。
フォローはもちろん、いくらでも出来るのだが(丁寧な暮らしをする方や猫画像と推しの俳優ばかりに偏っている。そのときの自分の嗜好性が垣間見えるようで悪くない)、反面フォロワーは0人。
・・・正確に言うと
発信者=フォロワー=わたし なのである。
心が動く出来事が会ったとき、そのときの自分が
とっさにつぶやいた思いを、ふとしたときに
振り返ってみると、「なんだ私は、こんなことを
思っていたのかぁ」と意表をつかれるようなことが
しばしばある。そこに、ブックマーク機能で
『しおり』をつけておく。

そんなセルフサービスでエコーチェンバーみたいな
ことをして、一体なんの為なの?淋しい人ね、
とピシャリと叱咤されてしまえば、
なんにも言い返せないのだが・・・。
それでも2年そこそこも続けられている
ということは、それなりにこのやり方は
だいぶ自分に合っていたかのように思う。

それにその延長線として、このnoteがあるのだから、まぁ勘弁してくれよと言ってやりたいし、
これからもきっとお世話になる
備忘録ツールになるかと思う。よろしく頼んだぞ。

そんなアカウントから、
いくつかここに書き留めておいて、
「これから」の目標としたいと思う。

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もっとの目の前の大切な人のことを
信じてあげられるくらい、強い女になりたい 
自分の選んだ道を、
「今の自分が考えてくれたんだから」と
信じて進めるような、
来年はそんな1年に出来ればいいなと思う

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生きてくって、仕事もあって、明日のご飯を考えて、恋人を大切に思って、それが嵐みたいに毎日押し寄せてくるなかでこなさなきゃ先にいけなくて、
なんて大変なんだろうか
今更そんなことに気づく21歳の暮れでした

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可愛くなりたいとか
こんな料理を作りたいとか
どこかに行きたいとか
これを知りたいとか

そういう欲望がどんどん肥大化してるのに
回収できなくて心がカサカサになっている

そういうことをするための無駄な時間を
確保できてなくて毎回反省してるはずなのに、
同じ過ち繰り返してる、だめだなぁ

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余白があって、そうして自分が本気になれる環境を
じっくり選べるように頑張る1年にしたいね。
あと、お金は無いけれど地方の美術館に沢山行きたい。今の私でいられるうちに、色んなものを見てたくさん感じたい。いいものに沢山触れる年にしたい!

なんとか年内に間に合った!笑
それでは、みなさま、よいお年を。



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