55歳 バツ2男の土方歳三を少し語る
私は司馬遼太郎先生の「燃えよ剣」を読んで土方歳三のファンになった
それから、しばらくは土方歳三を描いた小説
土方歳三を特集した歴史雑誌は全て買い読み漁った
土方歳三と言う男に興味が尽きない
なぜか私は「ナンバー2」とポジションに憧れと魅力を感じる
「○○の片腕」と言われてみたい・・・
トップに立つことよりも
トップに立つ人を支えたい・・・と思う
上に立つ人の全幅の信頼を得て傍で支える
なので私は先頭をきって皆を引っ張っていくことはできない
後輩や部下の扱いがわからないため
とても苦労しました
新撰組における、副長土方歳三
豊臣秀吉の片腕、黒田官兵衛
西郷隆盛の懐刀、中村半次郎(桐野利秋)
上杉景勝の参謀、直江兼続
徳川家康の好物、本多正信
こういった歴史上の人物に惹かれて、憧れてしまいます
自然とナンバー2と言う存在に、人物像に、興味が湧いてくるのです
その中でも土方歳三は
幕末という動乱のなか
時代の波に翻弄されながら
滅びゆく、組織「新撰組」の、しんがりをも務めるという皮肉な運命
幕府を守り、京で恐れられた群狼は
6年後には逆賊として追われる
常に戦い続けた「鬼の副長」
この生き様にとてつもなく魅力を感じてしまう
鬼の副長と恐れられた、土方が鳥羽伏見の戦いで敗れ
江戸に帰る・・・
この戦いに敗れた、土方は劇的に変化する
服装が変わる
髪をきる
戦い方を変える(刀から銃へ)
洋式な戦隊を整える
私はこの時、土方歳三は・・・元の自分の戻ったと
考えている
新撰組の副長という呪縛から解放され、一人の男
土方歳三に戻った
このころから、優しい土方歳三が目立って描かれる
仲間を思いやって無理はさせない、
常に戦いの最前線の先頭にたち、危険な役周りは自分が引き受ける
私は、鬼とは言われていたものの
元々は優しい人なのだろうと感じた
近藤勇という長を軸にした組織を保つために
自分は悪に徹する
自分が影になることで、日向の近藤を光らせる
函館に戦場を移しても、旧幕府軍は負け続けるが
土方の軍だけは極地で連戦連勝なのだ
あんな劣勢の戦いのなかで勝ち続けるなんて
仲間を大切にし、思いやり、たたえ合い、気持ちを一つにしないと
勝てるわけがない、そして土方の優秀な戦略・・・
これだけでも、尊敬しうる人物だということが伺える
おそらく想像するに、土方は・・・
新撰組の全盛だった頃に殺した仲間、
あるいは、自分のために死んでいって人達
の想いも背負って、戦っていたのだろう
こんなところで死んでは、あいつらに面目がたたない!・・・と
そして最後に若い市村鉄之助に自分の写真を託して故郷の
日野宿へ無理やり返す
この若い命は失わせない、とばかりに・・・
一番かわいがっていた少年の命を守る
土方は一人敵陣へ突っ込む形で撃たれ命を落とすが
生き残ろうと思えば生き残れたと思う
なのに、その道は選ばず死を選んだ
土方歳三の滅びゆく美学と言われる所以だとおもう
私は元気なうちに土方歳三のゆかりの地を巡る旅にでたい
あ~五稜郭、いってみたいな~
あの写真・・・かっこいいな~
土方の写真をもって帰った市村鉄之助は、のちの西南戦争で死んだと
されています
この市村鉄之助が西南戦争で薩摩側について剣の達人として
新撰組の生き残り、斎藤一と最後に相対する
浅田次郎先生の「一刀斎夢録」という小説で描かれている
これが、感動で涙が止まらない
誰か映画化してくれ~って感じです
このクライマックスの舞台が・・・なんと大分県
熊本の田原坂が主戦場である、薩摩vs明治政府の陰で
この市川鉄之助vs斎藤一のラストサムライの戦いが
大分県を舞台に描かれるなんて、それだけで感動
素晴らしすぎて、浅田次郎に感謝しました
土方歳三はまだ語りつくせない・・・
まだまだ語りたいけど、疲れました
終わります
福「土方歳三を大河ドラマで演じた、山本耕史さん・・・
良かったな~ハマってた~」
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