将棋の魅力は絶対的な和風知的イケメン種目であること

将棋の魅力と言われると、老若男女問わず遊べる、ということがよく言われます。
あとは、子供にさせるとマナーが身につくとか。
論理的な思考が身につくとか。

でも私は思うのです。
確かにそうですが、でもそれって将棋じゃなくても別によくない? と。

ほかのいろんなゲームが上記の要素を含んでいると思います。
特にボードゲームならそういうゲームは多いでしょう。
将棋よりも簡単に覚えれるもののほうがよりたくさんの人が気軽に遊べます。
オセロやチェッカーあたりはシンプルだし、昔からあって今もなお老若男女が遊べます。
しかも、将棋と違い文字を使ってないので、より世界中の人に親しみやすいです。

将棋は奥が深い?
そんなの関係ないです。
アマチュアは大して奥までいけません。
プロでさえもっと奥へ奥へと進み続けているぐらいですから。
もっと簡単なルールのゲームでもどれほど奥深いか。
3×3マスの○×ゲームぐらいなら底までたどり着けますが、もう少し複雑でちゃんとゲームとして成り立つものなら、どんなゲームでも底が知れません。
オセロだっていまだに解析しきれていません。

ではなぜ将棋か。
それは、カッコいいからです。
それだけです。

将棋はあらゆるゲームのなかで、最も和風知的イケメンゲームだと思います。

最高級の木で作られた盤と駒、駒台。
盤は囲碁と同じ、というか囲碁の方が一回り大きいのですが、いずれにせよあのサイズの良い木はかなり希少です。

駒ももちろん希少な木を使います。
そして漆を使って文字を書きます。
文字は掘ったり盛り上げたりいろいろな技法がありますし、書体もいろいろあります。

芸術の1つに書道がありますが、まさに将棋の駒の書体も、それだけて芸術性があります。

そんな将棋用具を挟んで、和服を身にまとった天才が苦悶の表情を浮かべながら、まるで静止画のように考えて、やっと動いたかと思えば駒を数cmだけ動かします。
それがカッコいいんです。

和服は、藤井聡竜王や豊島九段のような20代30代の男性が着ても似合う、羽生九段や谷川十七世名人のような50代60代の男性が着ても似合う、去年引退した桐山清澄九段のような70代の男性が着ても似合います。
女性も幅広いのは当然です。里見五冠や西山二冠、清水女流七段などももちろん素敵です。
和服というだけで少しほんわかして素敵なのに、それが盤を挟んで脳みそ絞り出して一手に人生懸けるその様は、勝負師としてのカッコよさがプラスしてこれまたたまらんとなります。

そして和室です。
畳に座布団。

決して派手ではありません。
部屋も道具も服も、女性の場合は少し派手な柄の服を選ぶ場合もありますが、男性の場合は、天彦九段なんかは例外かもしれませんが、基本的に色合いは地味です。
全て地味です。
でも、そこはどこを切り取っても和の美しさが凝縮されています。
駒一つ見ても木目の美しさがあります。根っこ付近の木材を使った模様とか、木ただそれだけで美しいです。


どうでしょう。
これほどまでに和のイケメン要素をぶちこんでるモノありますか?

和室、和服、木。
脳内格闘技。
まさしく和風知的イケメンなわけです。

将棋は、和風知的イケメン界の頂点に君臨しているのです。

それが、将棋にしかない魅力だと思うのです。
だから、将棋はカッコいい。

そして将棋は1000年の歴史があると言われています。
老若男女が平等に遊べるゲームです。
そんな将棋を、一生の趣味にしてみてはどうでしょう。

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