43.空き家片付け代行ー坂の上町、川崎市生田編

年始、福岡出張から戻って初めて受けた家片付け依頼は
川崎市多摩川向こうにある生田。

ここで楽しい留学生活をされた依頼人は
国へ帰国後、
コロナ禍で戻らず、結局空き状況の賃貸家の
片付けの依頼に…

2020年から始まったこういう仕事は
これで何件目か
もう数え切れない…

設けるのは良いけれど、
依頼人の立場から観ると
コロナ禍が産んだ悲劇に違いない。

いつもの様に
いつもパートナーになってくれる台車に
箱を載せて
丈夫な作業バックも載せる
バックは3年前亡くなった
義理のお父さんから譲ってもらった
大事な物。

新宿で小田急線特急に乗り換え、
神奈川との境界である多摩川を渡り、
登戸で各駅乗り換え後

生田へ着く。
明大キャンパスがあるわけか
大学生が多い、

そして多いのは
学生だけねはなかった。

駅沿いの五反田川を渡ると

急な坂道階段
グーグルマップに頼って作業先を探す
しかし、
こんな階段が続いて続いて
どんどん出る(T_T)

更に、
目的地に着いても
マンションは見つからない
台車荷物を持って

階段上り下り数回繰り返し
30分経過
1月朝から
作業前から
もう汗だらけ…

見つからなかった理由は
依頼人が住所の最後番地教え間違え(T_T)

でもでも、
結局駅の方に戻って
階段一箇所の川沿いすぐの建物で良かった。

たどり着いた。
試練シーズン２？

郵便ボックスから鍵は無事取れたが、
キーを差し込んでも郵便ボックスは開かず、センサー異常か毀損か一切反応無し

数年間留守だったので手を無理あり入れていっぱいの郵便物をある程度出したが、根本的な開かないと…
もし自分が毀損した？
弁償？
はあ…心が重い

これ以上時間は無駄なので
とりあえず４階の家に向かう。
面白いのは

４階共通ベランダー通路からみる下は
普通の高さだが、

反対側からみると同じ４階かｒなのに
こんなに低く、そのまま下に飛び降りても平気そう…

そう、平面じゃなくて高さが違う坂の上に建った物だからだ。

未知の惑星へ初訪問する様な気分で
数年ぶりのドアーを開ける

断電、断水…
でも部屋は綺麗な状態だった。
ゴミ屋敷状態で進入が出来ない、
あるいはゴミの山を無くすので一日かかる家もあるけれど、
今度はありがたい。

電気と水道は作業の必須なので、
状況を調べて未払いを払って再開

部屋内の細かい写真で依頼人から送ってもらう物、ここで処分する物を確認

後は早速、包装作業
女性の方なので衣類が多く、
荷物は10箱未満のシンプルだった。

服にカビなどあるか確認して
丁寧に包装
1ヶ月運送の船便なので
カビや湿気に毀損されない様に
ビニールで囲む

割れ物や漏れる恐れある物は
二重、三重しっかり重ねて個別包装
箱には固有数字を記入し、中身を区別する

冬で坂道の町の昼間は
とりわけ短い

夕焼けが綺麗…

作業2日目
階段の坂道
隣にある保育園には
まるてひよこの様に
子どもたちの大声で
元気！

子供は
希望
未来…

子供たちから元気をもらって
今日も頑張ろう！

気になった郵便ボックスは
やって開けられた。
弁償無しで良かったーー；

包装は6箱で完了。
粗大ごみと日常ゴミを分別、
いつも力になってくださる
パートナー不用品回収社長に
見積もりと予約

普通ゴミは分別してごみ置き場へ
後は持ちやすい様に、
ベットやデスクなどを解体、整理

3日目

不用品回収会社から訪問、
マンションのルールによって養生後、
テキパキ作業で回収済み。

後は掃除

入居当時もらった家の施設マニュアルは
無くしたら5千〜1万円程度罰金になるので
必ず戻す。

細かい、小さいものでももっともっと家にあった消耗品以外は残す。

綺麗に使った依頼人のおかげで
作業も早く進んだ。

後宅配ボックスキーを別途もらい、
郵便局集荷訪問で船便受付、発送完了。

毎日見ていたはずの風景、
しかし、もう見られない
懐かしい風景を
依頼人に転送する

最後確認して部屋のドアーを
閉じる
もう一件の
もう一軒の
さようなら

コロナ禍で不動産会社との立会なしで
最後に郵便ボックスへキーを投函

無事作業完了。
東京への帰り電車はがらがら
小田急線の終点、新宿へ着く

隣ホームには箱根ロマンスカが出発を待っている。
温泉旅行でも行きたいなあ…

新宿都心のビル群の上
お月様が迎えてくれる。

今度も
ご苦労さま…

本人がいない空き家で
プライベートなことも
貴重品もあるので

依頼はいつも慎重だと思う。
一番大事なのは
やはりお客様から信頼を得ること
そして効率とコストを考慮した
プロとしての腕

ちゃんとプランを経てて
スピーディーで正確に終える事

いつも思いけど、
こういう作業はとんでもない
つまらない事かもしれないけど、

誰かの悩みを解決、
誰かの失われるかもしれない
信用を守る

誰かを助ける事なので
プライドを持ってやること

基本一人作業だけど、
もちろん、信頼してくださって
依頼された後、積極的にご協力してくださったお客様、

信頼出来るパートナー会社、
いつも感謝する郵便局

皆のおかげで成り立つ。

たとえ、僕は
社会的に成功した人生とは言えないけれど、

一人の子供の父として
一日頑張って
充実して
毎日を生きて行く

家族皆
げんきであれば
それで、
良い…