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毎日が楽しくなる生き方を清々しく教えてくれる『ドリーム・ホース』

イギリス・ウェールズにある小さな村で起こった実話を元にしたフィクション映画『ドリーム・ホース』。
キャッチコピーで、ストーリーの中でも主人公のジャンが言った"欲しいのは、胸の高鳴り。"がグサっと刺さる。

https://cinerack.jp/dream/

以降、ネタバレ一部アリ

面倒な話はなし!エンディングまであっという間!

僕が気になる"中だるみ"や"説明的な長いシーン"はなし。
競走馬を産むために牝馬を買う→種付け→出産→育てる→入厩など、大変なことだらけのところ、テンポ良く展開。
コミュニティ(組合)も複雑で面倒なことはあったはずなのに、深掘りはせず、面倒なところや嫌な思いをするところほぼなく、とにかく前へ先へとストーリーは進行する。それは、この映画が示す"人生をポジティブに生きることが大切"というメッセージが、ストーリー展開にも反映されている気がした。

毎日がワクワクするだけで人生とは幸せなんだ

”夢、希望を叶えることが大切”とは言っていない。胸が高鳴ることがあるってだけで人生ってめちゃくちゃ楽しい!と教えてくれる。
主人公ジャンは、平凡で同じことの繰り返しである毎日の生活(その描写が絶妙!)ではいけない、毎朝起きるのが楽しくなるにはどうしたらいいか?を考えていたんだろう、競走馬の話を聞いた瞬間、すぐに行動へ移すあたりは気持ちがいい。
そして競走馬を育てる目的は夢や希望を買うのではなく、胸の高鳴りを満たすこと。この序盤の段階で、本作品のメッセージをすべて受け止めた気がした。グサッときた。

自分1人だけでなく、家族や仲間と"胸の高鳴り"を共有すればもっと素晴らしい人生になる!

学生の時に好きな人ができて、毎日学校へ行くのが楽しい。
子供の成長を見るのが楽しい。やりがいのあるプロジェクトを任されてやる気が出ている。
なんでもいいんだけど、その時期は自分が生き生きしていられる。
でも、それらが無くなったら?取り上げられたら?振られたら?達成感によってモチベーションが下がったら?
そういう波は生きていたら必ずあるわけだが、そんな時はこの映画をまた観ようと思う。
そして、自ら新しいチャレンジを見つけたいと思う。
また、大切な人や仲間と共有できたら、もっと最高だと思う。

清々しく、テンポ良く、人生の大切さを学ぶ感動作品でした!!

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