【趣味デッキ】青緑ツクヨミテラス退化でシールド全焼却!
Sobo (そうぼう)です。週末の大会で遊ぶのが楽しみの、三十路のデュエマプレイヤーです。
いつもは【青緑レクスターズ】というデッキで、CSチャレンジをしているのですが、今回は最近組んだ趣味デッキについてご紹介します。
最速で4ターン目に、シールドをすべて焼却してワンショットできる、即死コンボデッキです。
せっかくなので、デッキ作成経緯から話そうと思いますが、「結論から入れよ」派の人はデッキレシピまで飛ばしてください。
デッキ作成経緯
2024年10月7日、『蒼狼の巫女 ツクヨミテラス』が発表され、コンボ好き界隈に衝撃が走りました。
https://corocoro-news.jp/news/392023/
狙ったクリーチャーと呪文を同時に踏み倒す!
前代未聞の効果で、私はこのカードをめっちゃ使いたくなりました。
(当時の自分のX(旧Twitter)上の反応がこちら。要求値……と言いたくなるような投稿が続きます)
……とまあ、興奮はしていたのですが、例によって、このカードのスペックはきちんと調整されており、環境で暴れることはありませんでした。
順当。
それはさておき、自分は『ツクヨミテラス』を活かしたデッキを組んでみたくなったのでこのカードの持つ特性と向き合うことにしました。
まずはヨビニオン。
ヨビニオンを使ったデッキは大きく分けて、2種類あるととらえています。
ただ強いカードを確定リクルートする型
これは多くの方が検討し、実際に環境でも採用されている組み合わせ。
『ヨビニオン・マルル』と『天災 デドダム』
『ヨビニオン・フレイムバーン』と『ボルシャック・栄光・ルピア』
のようなパッケージは、ヨビニオンで呼ぶカードを先にプレイしても問題なく、強いカードをより強く使うという運用をされています。デッキ全体の再現性が大幅に強化されていますね。
コンボ型
『ヨビニオン・ハルカス』→『超光喜 エルボロム』→『ルシファー』→大型獣
『八卦ヨーイ』→『神化のカルマ シフォン』→無色呪文連打→無色ゼニス
などのような、コンボパーツをリクルートして大きなアクションにつなげるデッキです。
コンボに注力する以上は、ターンを返しても大丈夫なように、制圧力の高いフィニッシャーを投げるパターンが多い印象です。
さて、ヨビニオンをおさらいしたうえで、肝心の『ツクヨミテラス』を見てみます。
意外と微妙……。
まず、このカードがそもそも6マナと重いこともあり、前者(「ただ強型」)でデッキを組む必然性がいまいち思い浮かびませんでした。
もちろん『王来英雄モモキングRX』や『龍素記号wD サイクルペディア』を使ったデッキは組めます。
でも悲しいかな、それらのカード自体が『ツクヨミテラス』を絶対に欲しているか? と言われると……うーん。(偏見)
『RX』なら『夢双英雄 モモキングDM』とセットにして、素直にドラゴン軸またはジョーカーズ進化軸で組んだ方が利に叶ってそうですし、『サイクルペディア』も、先にそちらを使うなら、それ相応の構築がありそうです。
(ランデス型の『サイクルペディア』はワンチャンあるかもですが)
ならばコンボ型で、とデッキを作ろうとしたところ、次なる壁に悩まされました。呪文のコスト制限です。
そう、このカードの呪文踏み倒し効果では、原則としてはコスト4以下の呪文しか唱えられないんです*。しかも、このクリーチャーが6コストということもあり、マナブーストは必須。つまり、最速で出す場合には、手札もだいぶ細くなっています。
*厳密には『RX』とかをヨビニオンで出して、先に『RX』自身の能力を処理して進化させた場合は、詠唱コストは進化先のコスト以下になります。
無論、要求値がさらに高くなってしまいます。
これなら普通に『ツクヨミテラス』よりも『龍装艦 チェンジザ』を出した方がぶっちゃけ強そうだな、と思ってしまいました。
が、こういう時こそ、このカードならではの持ち味を探すのがデッキビルダーの腕の見せ所。
・ヨビニオンしたターンにビッグアクションを取れる
・3-4コストの低コスト呪文が絡む
・(マナブーストをする都合上)自然と水文明中心で組める
という条件を満たしたデッキ……そんなデッキを探していたところ、見つかりました。
そう、退化です。
デッキレシピ
レシピと簡単な動き方
このデッキの目指す動きはシンプル。
2ターン目: マナ加速
3ターン目: マナと手札を加速
4ターン目: 『ツクヨミテラス』を召喚して勝利
………ちゃんと説明します。
4ターン目、『ツクヨミテラス』を召喚すると、デッキの中のマナ進化獣、『大神秘イダ』が確定で出てきます。この際に、マナの『超神羅ギャラクシー・デスティニー』を進化元にして出します。
その後、ターン2体目のクリーチャーを出したので、『ツクヨミテラス』の効果で手札から『龍脈術 落城の計』または『堕呪 エアヴォ』を超動。
『イダ』の1番上のカードを手札に戻すことで、『ギャラクシー・デスティニー』へと退化させることができます。
『ギャラクシー・デスティニー』の「攻撃する時」の効果で、デッキから『偽りの名 ゾルゲ』『古代楽園 モアイランド』をリクルートします。
最後に『ゾルゲ』の強制バトル効果を処理して、
『ゾルゲ』が出たとき→『モアイランド』とバトル
『モアイランド』が出たとき→『ツクヨミテラス』とバトル
させることで、『モアイランド』のバトル勝利時の効果が2回誘発。
相手の盾を最大6枚までマナ送りにし、そのまま『ギャラクシー・デスティニー』の攻撃はダイレクトアタックになります。
しかも『モアイランド』が場にいるため、相手は『逆転撃』や『百鬼の邪王門』などの手札誘発呪文も使えません。
グッドゲーム!
このデッキの強み
世の中にはいろいろな退化デッキがありますが、このデッキならではの強みを書き出してみると、以下でしょうか。
・コンボパーツが比較的少ない(3枚、うち1枚はマナにあれば良いのでハンドキープは実質2枚)
・マナブースト+回収札により動きやすい
・デッキからの踏み倒しのみ行うため、メタカードの多くは刺さらない
・退化したターンに確定でとどめまで行ける
・サブプランとして、『ギャイア』『モアイランド』への直接退化がある
他のカラーリングの退化と比べるとここらへんは明確な強みでしょう。
【ラッカ退化】などは『瞬閃と疾駆と双撃の決断』が殿堂になり弱体化してますし、【墓地退化】系とは、墓地メタなどが効かない点、かつ、フィニッシュ力の違いなどで十分差別化できると考えております。
なお、【青緑退化】なら古き良き『密林の総督 ハックル・キリンソーヤ』を退化元にすればよいじゃん、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実際、『キリンソーヤ』ならば、デッキの中のスロットを4枠しかとらないのに対し、『ツクヨミテラス』と『大神秘イダ』の場合、7枠取ることになるため、そこは明確に劣ります。
しかし、『ツクヨミテラス』を主軸に据えることによるメリットはあり、それもこのデッキの強みです。
それは即ち
・『ツクヨミテラス』が場に残るため、それを『ゾルゲ』効果の的にできる=相手の盤面にクリーチャーがいなくともワンショットが成立する
・呪文を踏み倒して詠唱するため、退化札としてコスト4の『エアヴォ』も使える
(『キリンソーヤ』の場合、6マナ時は3コストの『落城の計』しか使えない)
ということ。
前者のおかげで、序盤にクリーチャーを出さないデッキ = マナブーストして大型獣を出すデッキや、【天門】【逆アポロ】のようなデッキに対しても強く出られるようになります。
後者は退化札を5枚以上積むことで、手札キープの難易度を下げることができます。
採用カードの説明
『フェアリー・Re:ライフ』『地龍神の魔陣』『フェアリー・ライフ』
言わずもがな。『地龍神の魔陣』は『イダ』など、デッキに残っていて欲しいキーパーツをボトムに戻せるのがとてもかみ合っています。
『【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】』
4-6の動きを安定させてくれる1枚。『ライフプラン・Re・チャージャー』や『クレスト・Evo・チャージャー』などと争う枠になります。
こっちにした理由として、サブプランとしてランプ(マナブースト)する択が取れることが挙げられます。
6マナの時に、パーツが揃っていない場合でも、バズレンダ込みで唱えれば、次のターンには9マナ。
・『ギャイア』素出し
・『イダ』素出し→退化札
というプランも取れるようになるため、こちらを優先しています。
『氷牙アクア・マルガレーテ卿 / スペルブック・チャージャー』
同じく4-6ブーストができ、かつ、退化札を引き込めるカードとして採用しています。コンボパーツ以外の青単色というのが実は重要。
『地封龍 ギャイア』
デッキに『ゾルゲ』が残っていないときに『モアイランド』と合わせて持ってきて完封したり、こいつ自身に最初から退化したり、となんだかんだで強いカード。先述したランププラン(2->4->6->9)で出せるのも忘れずに。
『大神秘イダ』
この枠は『ダイヤモンド・クラック』でも成立するっちゃ成立します。
ただ『イダ』の場合、
・退化札を引けておらず、相手にビートダウンされたときの殴り返しができる
・『ギャラクシー・デスティニー』でT・ブレイクした後、ちょうど残る2枚のシールドを割ることができる
といった強みがあるため、こっちを選びました。微々たる差です。
終わりに
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
当たり前ですが、このデッキが最強だというつもりはありません。
筆者はこのデッキのプロトタイプを意気揚々とCSに持ち込んだところ、脅威の0-4をしました。
じゃあなんで書こうと思ったかというと、上記のCSに限らず、対戦後のフリプで使っていたところ、対戦相手からの評判が良かったからです。
相手からすると、マナ置きを見て「何をするんだ……何を……」と思っていたところから、最速4ターン目でゲームが終わるんで、手品を見せられたかのような感覚になるのかもしれません。
逆に勘のいい方はコンボパーツのどれかがマナに落ちるのを見て「そういうことね」と察知、にやにやしてくださります。
たまにはちょっと違った退化デッキを使ってみたい、という方にお勧めの一品、是非とも組んでみてください。
最後に、いつも調整に付き合ってくれる仲間、大会の対戦相手ならびに運営の皆様に感謝を述べて、終わりとさせて頂ければと存じます。
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