米国株、ダウ反発し201ドル高 アップルや半導体株に買い

米国株、ダウ反発し201ドル高 アップルや半導体株に買い

米国・欧州株概況

2024年1月19日 6:28



【NQNニューヨーク=横内理恵】18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前日比201ドル94セント(0.54%)高の3万7468ドル61セントで終えた。足元で下げが目立っていたスマートフォンのアップルを中心にハイテク株が買われた。半導体受託生産の台湾積体電路製造(TSMC)が18日に示した業績見通しが好感され、インテルなど半導体株も高かった。

スマートフォンのアップルはバンク・オブ・アメリカ(BofA)による投資判断引き上げを受けて3%強上昇した。BofAのアナリストは2024〜25年に生成人工知能(AI)機能を搭載した「iPhone」の発売を見込み、買い替え需要が強まると予想した。アナリストが目標株価を引き上げたソフトウエアのマイクロソフトにも買いが入った。

インドの格安航空会社(LCC)からの大型受注が明らかになった航空機のボーイングも大幅上昇した。半導体株が全般に買われ、ダウ平均の構成銘柄ではないが画像処理半導体のエヌビディアが上場来高値を更新した。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も高い。TSMCが18日の決算説明会で示した24年12月期通期の増収見通しを受け、業績期待が広がった。

ダウ平均は寄り付き直後に140ドル強下げる場面があった。米長期金利が一時、前日比0.05%高い(価格は安い)4.15%と約1カ月ぶりの高水準を付けた。最近発表された米経済指標が全般に景気の底堅さを示し、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退しつつある。長期金利の上昇で株式の相対的な割高感が意識された。

医療保険のユナイテッドヘルス・グループが下げ、ダウ平均の重荷となった。医療費負担増を理由に業績見通しを引き下げた同業のヒューマナの下げに連れた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前日比200.026ポイント(1.34%)高の1万5055.648で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズなど全般に高かった。

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