米国株、ダウ続伸し176ドル高 半導体株が上昇 ナスダックも続伸

米国株、ダウ続伸し176ドル高 半導体株が上昇 ナスダックも続伸

米国・欧州株概況

2024年5月7日 5:48

【NQNニューヨーク=矢内純一】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前週末比176ドル59セント(0.45%)高の3万8852ドル27セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)が年後半に利下げを始めるとの観測から主力株の一角に買いが入った。半導体などハイテク株が上昇したことも投資家心理を支えた。

前週末発表の4月の米雇用統計で雇用者数や賃金の伸びが市場予想を下回った。労働市場の過熱感が薄れ、FRBの利下げ開始が一段と先送りになるとの観測が後退した。インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トーレス氏は「FRBは遅かれ早かれ利下げに踏み切るとみる投資家が増えている」と話していた。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は6日、雇用の拡大ペースが緩やかになっていることなどに触れ、「私たちは最終的には利下げをするだろう」と述べたと伝わった。リッチモンド連銀のバーキン総裁は同日の講演で、「制限的な金利水準が需要を抑え、物価上昇率が(FRBの)目標へ戻っていくと楽観的に見ている」と語った。

取引時間中には、イスラム組織ハマスがイスラエルとの休戦案を受け入れると伝わった。原油先物相場が下げに転じ、米国株に買いが入る場面があった。ただ、最終的な合意に至るかどうかは不透明な面があり、株買いの勢いは限られた。

ダウ平均の構成銘柄では、アナリストが目標株価を引き上げたウォルト・ディズニーの上昇が目立った。マイクロソフトとキャタピラーも高かった。IBMやビザも買われた。

一方、ボーイングが下落した。中型機「787」の品質問題を巡って、米連邦航空局(FAA)が調査を始めたと伝わり、売りが出た。前週末に大幅に上昇したアムジェンアップルも下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。前週末比192.917ポイント(1.19%)高の1万6349.245で終えた。アナリストが投資判断を引き上げたマイクロン・テクノロジーが4.7%上昇した。エヌビディアなど他の半導体株に買いが波及した。

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