9月1日開催Queens Crest 2022発表会見
9月1日(火)、東京・後楽園ホールで女子ボクシングの五大タイトルマッチを中心に据えた「Queens Crest 2022」が行われる。「Queens=女王たち」「Crest=頂点、最高峰」と冠しているように女子のトップ選手が競演する新たなイベントとして、今回は真正ジム、三迫ジムとDANGANプロモーションが共催する。DANGANの古澤将太代表によると国内の女子選手たちが「ここに出場したいと目指す舞台になっていけば」と構想したもので、今後も年に1回、開催していきたいという。
去る7月21日、東京・渋谷の「クラブキャメロット渋谷」で発表会見が開かれ、五大タイトルマッチに出場する選手たちが一堂に会した。世界戦が2試合、東洋太平洋、WBOアジアパシフィック、日本タイトルマッチが各1試合のほか、アンダーカードとして4回戦3試合が組まれ、全8試合で行われる。図らずもすべてが“東西対決”となった五大タイトルマッチのラインアップとともに出場各選手のプロフィール、会見のコメントを再録する。
◇WBO女子世界アトム級タイトルマッチ
WBO女子世界アトム級王者
鈴木菜々江(シュウ)
生年月日:1992.5.12
出身地:千葉県市川市
スタイル:右ファイター
戦績:16戦11勝(1KO)4敗1分
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元WBC女子世界ミニマム級王者
黒木優子(YouKOフィットネス)
生年月日:1991.3.28
出身地:福岡県福岡市
スタイル:左ボクサーファイター
戦績:28戦19勝(9KO)7敗2分
鈴木選手のコメント
「初めまして。シュウボクシングジムの鈴木菜々江と申します。本日はお時間をいただきまして、誠にありがとうございます。初防衛戦なので、頑張りたいと思います。黒木さんは、すべてが強くて、ハートも強い方だな、という印象です。頑張ります」
黒木選手のコメント
「みなさん、こんにちは。YouKOジムの黒木優子です。次の試合、本当に久しぶりの世界戦ですので、きっちり勝って、先ほど、宮尾(綾香)さんから話があった次の対戦相手になれるように頑張ります。よろしくお願いします。鈴木選手はガンガンに前に来るなという印象が強いですが、私が勝ちます」
(約4年ぶりの世界戦に臨む意識は)「私はプロになったのが17歳で、そこからずっとなので、だいぶ経験豊かになってきました(笑)。もちろん、自分のなかには“引退”という言葉もありますし、ボクシングを終わりにしないための試合でもあります。ガンガン前に出てくる鈴木選手を、どう迎え撃てるか、どう自分が進化できるか、大事な試合だと思っています」
◇IBF女子世界アトム級タイトルマッチ
IBF女子世界アトム級王者・元WBA同級王者
宮尾綾香(ワタナベ)
生年月日:1983.8.29
出身地:長野県千曲市
スタイル:右ボクサーファイター
戦績:27戦21勝(6KO)5敗1分
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前WBO女子世界アトム級王者
岩川美花(姫路木下)
生年月日:1983.7.26
出身地:高知県香南市
スタイル:右ボクサーファイター
戦績:17戦10勝(3KO)6敗1分
宮尾選手のコメント
「こんにちは。ワタナベボクシングジムの宮尾綾香です。前回と同様、普通にやって、普通に勝つことを頑張ります。私の目標は、やはり4団体統一なので、この日のメインのWBOの勝者の方、菜々江か黒木さん、統一戦しましょう。年末か、年明けが希望です。よろしくお願いします。岩川さんは、身長が高いという印象がありますが、高い人には高い人なりの攻略法があるので、普通に勝ちます」
(4団体統一という目標については)「ボクシング歴もだいぶ長くなりましたが、ずっと目標はチャンピオンになることで、強くなることがいちばんでした。それを分かりやすく表現できるのが4団体統一であり、自他ともに認める強さの証明になると思っておりますので、ひとつだけにとどまらず、2つ、3つ、4つと手に入れたいと考えています」
※岩川選手は欠席
◇東洋太平洋女子アトム級王座決定戦
前・東洋太平洋女子アトム級王者
松田恵里(TEAM 10COUNT)
生年月日:1994.6.6
出身地:神奈川県伊勢原市
スタイル:左ボクサーファイター
戦績:6戦4勝(1KO)1敗1分
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前・日本女子アトム級王者
長井香織(真正)
生年月日:1990.1.30
出身地:兵庫県神戸市
スタイル:右ボクサーファイター
戦績:13戦6勝(2KO)4敗3分
松田選手のコメント
「TEAM 10COUNTの松田恵里です。五大タイトルという大きな女子の試合の中で、圧倒的な勝ち方をして、知らぬ間に剥奪されていた自分の東洋のベルトをしっかり取り戻したいと思います。長井さんはガードも堅く、それこそ、基本に忠実というか、前にも出れるし、足も使えるバランスのいい選手だな、という印象ですが、ベルトは絶対に渡しません」
長井選手のコメント
「真正ジム、長井香織です。松田選手は大先輩というか、アマチュア経験もあって、プロでも世界戦を2戦もやっていて、雲の上の存在と思っていました。こうして一緒に試合ができることになって嬉しく思います。一言で言うとベルトめっちゃほしいんで、絶対に奪って神戸に持って帰りたいと思います。松田選手は、基本に忠実で、キレイなボクシングをするなって思ってます。巧いと思いますけど、頑張ります」
◇日本女子フライ級王座決定戦
日本女子フライ級1位
晝田瑞希(三迫)
生年月日:1996.4.12
出身地:岡山県岡山市
スタイル:左ボクサーファイター
戦績:2戦2勝
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日本女子フライ級3位
柳井妃奈実(真正)
生年月日:1998.6.15
出身地:大阪府堺市
スタイル:右ファイター
戦績:2戦2勝(1KO)
※アマチュア全日本女子選手権王者(晝田はフライ級、フェザー級、柳井はライト級)同士の一戦
晝田選手のコメント
「こんにちは。三迫ジムの晝田瑞希です。対戦相手の柳井選手とはアマチュア時代、一緒にアジア選手権や世界選手権に行って、同じ部屋だったり、なんならお化け屋敷に一緒に遊びに行ったような仲なんですけど(笑)、私はスーパースターになりたいし、そのための第一歩だと思っているので、このベルトは必ず私が獲ります。柳井選手はアマチュア時代から、ミットを持ったコーチから、柳井はパンチがある、と聞いてたし、マスボクシングをしたこともあって、実際にパンチがあるな、と感じたし、近い距離が巧いことも分かってます。相撲を取ったこともあって(笑)、体も強かったので、とっても強いと思うんですけど、私も負けないように頑張ります」
(トップアマチュアからプロの女子ボクシングに転向して思うこと)「普通に生活してて、ボクシングやってます、とか、プロボクサーをやってます、と話すと、私って結構、筋肉質なので、キックが強そうだね、とか、RIZINに出てるの? みたいな話をよくされちゃうんですね。それが悔しいというか、まだ女子ボクシングが世の中に認知されていないな、と感じるんですけど、こんなに華やかな方々がいっぱいいるし、男子に劣らないぐらい面白い試合もいっぱいあるし、女子ボクシングがみなさんの頭の中に当たり前にあるようになってほしいので、頑張りたいと思います」
柳井選手のコメント
「真正ジム所属の柳井妃奈実です。晝田選手が言ってたみたいにアマチュアでお世話になってた先輩で、プロの舞台で戦うとは思ってませんでしたが、(晝田の)見た目に負けず、私がド派手に勝ちますので見ててください! 晝田選手はアマチュア時代から、ほんまにド派手でした。試合もド派手にするんで、自分も負けずにド派手に勝ちます!」
◇WBOアジアパシフィック女子アトム級王座決定戦
日本女子アトム級2位
山中菫(真正)
生年月日:2001.11.20
出身地:大阪府堺市
スタイル:左ボクサーファイター
戦績:5戦5勝(1KO)
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日本女子アトム級3位
狩野ほのか(世田谷オークラ)
生年月日:1994.11.8
出身地:東京都世田谷区
スタイル:右ボクサーファイター
戦績:6戦4勝(2KO)2分
※山中は元WBO世界ミニマム級王者・山中竜也(真正)の妹
山中選手のコメント
「こんにちは。山中菫(すみれ)です。今回、初のタイトルで、兄妹で世界チャンピオンになるための第一歩なので、そこだけを目指して頑張るだけです。必ず勝って、ベルトを巻きます。狩野さん、すごい身長が高いですよね。自分、147cmなんですけど、163cmですよね? 高いですねー(笑)。ガツガツ系のボクシングという印象なので、やられへんように頑張ります」
狩野選手のコメント
「世田谷オークラジムの狩野ほのかです。(最軽量の)アトム級でも、しっかりKOで勝って、全部の試合の中でいちばん面白い試合にします。山中選手の印象は、現地でも一度、試合を見させていただいてるんですけど、完璧な感じで、出来上がった選手だな、と感じました。身長だけは(笑)、自分が勝ってると思うので、そこを活かして頑張りたいと思います」
<写真提供・ボクシングビート>
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