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井上尚弥に学ぶ、メンタルの重要性
こんにちは。
ボクシングのプロモートカンパニー、DANGANです。
今回は、ボクシングに馴染みのない人でも一度は聞いたことがあるであろうボクサー、井上尚弥選手について。
WBAスーパー&IBF世界バンタム級の王者ですが、
「1万5000年に一人の逸材」
「モンスター」
「世代最強」
と、数々の言葉で絶賛されています。
確かに、長年ボクシングに携わっている私から見ても異次元の強さですが、何がそんなにすごいのか…
今さらとは認識しつつ、メディアとは少し違った角度からご紹介したいと思います。
常人離れした「メンタル」
フィジカル面が語られることの多い井上選手ですが、関係者の話を聞いていると、実はすごいのは「メンタル」だという意見が多く出てきます。
あまり知られていないかもしれませんが、多くの選手は戦いへのプレッシャーや度重なる減量のストレスから、精神的にヒートアップしています。いかにトレーニングを積んでいても、メンタルが崩れて試合に負けてしまった選手もたくさん見てきました。
しかし、「井上選手はいかなるときでも平常心を保つことができている」とよく聞きます。
例えば、これは有名な話ですが、
ドネア戦では、井上選手とドネア選手は試合前の計量の際に「公開採点を実施する」と決めていました。
しかし試合当日になると、ドネア選手サイドは「公開採点を実施しない」と取り決めを変えてしまいます。この変更は戦略にも影響することから、普通だったら一大事です。ナーバスなってしまうような環境ですが、そこでも井上選手は平常心を崩しませんでした。
あっさりと変更を受け入れ、リングの上では最高のパフォーマンスを発揮。
事前のトラブルなど感じさせない圧巻の試合運びで多くの観客を熱狂させてくれました。
さらに井上選手の所属する大橋ジムの会長によると、井上選手は「ドネア選手との対戦の前にはワクワクして眠れなかった」とのこと。
最強の選手との対決に、恐怖に負けることなく、プレッシャーを跳ね返し、楽しんで試合に挑めるという井上選手。彼のメンタルがどれだけ屈強であるかがわかるエピソードだと思います。
「裏付けのある自信」が人を強くする
もちろん、井上選手のメンタルは徹底した裏付けによって築かれたものです。
6歳からボクシングを続けてきた背景や、これだけ積み上げてきたから負けないという自信があるからこそ、井上選手は安定したメンタルでいることができているのです。
井上選手は自分の実力や過去にあぐらをかくことなく、1試合ごとに気持ちを切り替え、「0からのスタート」として試合と向き合うそうです。
ボクシングはやるかやられるかの世界。
殺気立ってリングに上がる選手が多いことも事実です。普通なら、それくらいの精神状態じゃないと戦う場には上がれないのです。
しかし井上選手は、リングに上がることを技術を体現する舞台と捉えているように思います。
もちろん、フィジカルもすごい。
もちろん、井上選手がすごいのはメンタルだけではありません。
ただ、実は井上選手、もともとの身体能力としてはそこまで超人的な値を叩き出しているわけではありません。握力や、筋力の数値だけなら、もっと高いスコアを出せるアスリートの方がいるのだそう。
しかし実際にリングに上がると、そのパンチの威力は桁違い。
誰もが驚き、慄き、怯むすさまじさです。
その秘密は、6歳から積み上げてきた“身体の使い方”にあるのです。
家族の支えによって、怪物級パンチが生まれるまで
井上選手は、6歳からボクシングに特化したトレーニングをしてきただけあってボクシングへのカンの良さはピカイチ。
パンチを打つための身体の使い方をわかっていて、自分の力を最大限引き出せる方法でパンチを繰り出せるのです。
そして、パンチにパワーを乗せるだけでなく、それを動いている相手に当てるタイミングや、試合の中で駆け引きを読む情報処理能力の高さまで持ち合わせています。
日々のトレーニングの積み重ねの中で、ボクシングへのセンスの密度が濃く仕上がった故の「モンスター」なのです。
また、軸のぶれない強い体幹も井上選手の持ち味。
父親とのトレーニングでは、坂道の下から上へと車を押して足腰を鍛えていたそう。
家族と支え合いながら、ボクシングに集中できる環境づくりを徹底しているのですね。
そんな常人離れしたトレーニングの成果でできた強い足腰こそが、試合中の激しい動きの中で、より正確に力強いパンチを打つ秘訣なのでしょう。
これを読んでボクシングを見てみたいと思った方へ
先日、井上選手はボクシング界でもっとも権威のあるアメリカのボクシング専門誌「ザ・リング」が選ぶパウンド・フォー・パウンド(PFP)で1位を獲得。さらに12月にはWBO世界バンタム級王者のポール・バトラーとの4団体統一戦も控えており、彼の活躍をリアルタイムで見るなら今が旬!
これをきっかけにボクシングの試合を見てみたい!
井上選手以外にどんな選手が活躍しているのだろう?
そう思った方は、ぜひ、実際に生のリングの迫力を楽しんでください。
DANGANが興行する次の試合のスケジュールはこちら
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