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エピソード10 ベースも加わってバンド練習

2002年4月19日、ギター弾きの友人と、懐かしい場所ではじめて一緒にドラムの練習をしました。それは、本当に夢のような出来事でした。

年々、音楽は聴くもの、観にいくものが固定化しつつありました。
でも、パソコンを買ってインターネットを始めて、たくさんの音楽好きな友人に出会って、「音楽は演るものでもあるんだよ!」ということを教えてもらい、その言葉に背中を押されるように、再びドラムを始めました。

まだリズムもろくに刻めないわたしに、友人は優しく言葉をかけながら、一緒演奏する楽しさを教えてくれました。

「次は、この曲を目標にまた練習しようね!」

お互いに忙しい毎日を過ごしながら、その約束は伸び伸びになり、いつの間にか1年が過ぎていました。
その間の私はというと、レッスンに自主練習に、そして仙台の友人との初練習と、ますますドラムへの熱は上がっていくばかり。一度走り出したら、もうどうにも止まらないタチなのです!

「すいぶん間があいちゃったけど、またスタジオに入ろうか?ベースの友人にも声をかけとくよ。練習する曲の候補は、これね!」
メールで毎日やり取りしている中で、練習日、練習曲がどんどん決まっていきます。その中には、大好きな浜田省吾の「あばずれセブンティーン」と「反抗期」が入っていました。

“また、久しぶりに練習できるぞ~~!”っていうワクワクした気持ちと、
“で…叩けるのか?ワタシ?”という不安が交錯しています。

楽譜なんてなので、曲を聴いて拾った音だけが頼り。
毎日、毎日、その練習曲だけを聴きつづけ、少しずつ音を拾い出し、自分で楽譜を書いてみました。わからないところは、レッスンのときにドラムのセンセイに聞いて教えてもらいました。そして、出来上がったテキトーな楽譜をもとに、自主練習!
ドラムを習い始めて2年経ちましたが、こんなに一生懸命練習したのは初めてでした(笑)。そして迎えた2003年7月25日。


すべての仕事&やるべきことを片付けて、バスに乗り、市内中心部へと向かいます。 

「5時半には着けるから!」
出かけるときに、友人にそんなメール入れたんだけど、道が大渋滞していて待ち合わせの時間にすっかり遅れてしまいました。
ひとつ手前のバス停を降りて、ダッシュで待ち合わせの場所へ向かいます。

横断歩道を渡ればその場所なんだけど、あいにく長い信号待ち!
足踏みしながらイライラして待ってると、道路の向こうに友人の姿が見えました。

“お願い!早く青になってくれ~~~~~~!”とさらに大きく足踏みをしながら信号が変わるのを待ちました。
そして、青になったと同時に二人のところまで猛ダッシュ! この日のために、曲を聴きながらドラムの音を拾って練習してきました。
不完全なんだけど、一緒に練習ができるのが、とってもとっても楽しみでした。
場所は、去年と同じ、私にとって懐かしのスタジオです。 
 
「どうも はじめまして!」

ベースの方とはこの日が初対面。ちょっと緊張しながらもいつものハイテンションな自己紹介!(危ない奴って思われたか??)そして、スタジオに入りそれぞれの準備を始めました。

3人の格好は偶然上下黒で決めていました。(ギターの友人が作業服じゃなかったのが珍しくておかしかった!)

二人は、念入りにチューニング、エフェクターやマイクの調整。ワタシは、壁面にでかいカンニングペーパーを貼って準備完了!(笑)(まだ、あんまりドラムのチューニングのこと知らないのです)

二人の準備を待ってる間、緊張が最高潮!ガチガチでした(笑)。ハッキリ言って前半は ちゃんと叩けていたのかどうかすら、わからないのね(笑)。

「だいぶ上がってきたね。danbellさん(わたしのこと)も、パワーアップしてきたみたいだし…。最初緊張してガチガチだったでしょ(笑)!」 

ギターの友人にそう言われて、硬直状態だっことが伝わってたのがわかりました。でも、そんなこともどうでもいいや(笑)。だって、めちゃくちゃうまい、ベースとギターの二人に挟まれて、緊張しないわけないでしょ!!
ガチガチで力が入っていましたが、一緒にドラムを叩いてることはとっても幸せでした。
“あ~~ドラムやってよかったな♪”ってしみじみ思いました。
1年前に、ギターの友人と二人で練習したときもそれは感じたけど、こうしてベース、ギター、ドラムが揃って、歌も演奏もフルでやるわけだから、テンションは上がりっぱなしでした。 

練習した曲は、「きんぽうげ」(甲斐バンド)、「反抗期」(浜田省吾)、「闘牛士」(Char)・・・。

一生懸命コピーした楽譜のとおりには叩けなかったけれど、そんなことよりその場の雰囲気で叩くことも大事だなって気づきました。練習してない曲でも、毎日聞いてたら結構叩けるもんだなっていうこともわかりました。
アドリブで叩くのも楽しい! 

そして、ドラムのレッスンでやってる基礎練習の大事さを改めて感じました。下手で恥ずかしいなぁ~っていう気持ちも強いけれど、コツコツやってきたから、ここまでたどり着けたんだよね!って自分のことをいっぱい褒めてあげたかったです。 

練習の後半は、ずいぶん緊張もほぐれて演奏できました。誰かが何かリアクションしたら笑ってしまう、そんな楽しい雰囲気の中で練習できたのもよかったね♪ 一緒にドラムを叩けたことも嬉しいですが、、二人の演奏をこんなに間近で聞けたのも感激でした。二人の演奏は最高です!演奏してる雰囲気は、まさに20代だし…!(笑)

そして、一番練習した「反抗期」がいい感じで叩けたのが嬉しかったです!大好きなアーティストの曲を、自分たちで演奏できるっていうのは最高ですね!あーだこーだ言いながら、やっとスタートラインにたどり着いた感じです。ここまでたどり着くのに、2年3ヶ月かかった!でも、頑張れば道は拓けてくるってことですね!
 
今日はほんとにありがとう。とってもとってもとーーーーっても楽しかったよ~~~~!時間の許す限り、また一緒にスタジオに入れるといいね。私シも、しっかり練習します。また、よろしくお願いします! 

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