見出し画像

学生たちの進化

昨日は大荒れの一日で、お昼過ぎに霰がふりました。
講義中でしたが、グループ発表の準備をしていたとき。
窓の近くに座っていた学生が、「雨じゃなグループ小さい粒が落ちているんですが、なんですか?」と尋ねられたので、
「霰(あられ)ですよ」と答えました。
目を輝かせて不思議そうに見ている彼女は沖縄出身で、霰を見たのは初めてとのこと。窓に張り付いて写真を撮っている様子がとても微笑ましかったです。

島根の専門学校での講義もいよいよ大詰めです。
昨日は、最初の1時間(90分)は講義を行い、次の1時間(90分)はグループ分けをして12月1日の発表の準備に取り組んでもらいました。
毎年、講義の締めくくりには、「施設見学の依頼(電話)~訪問~見学を終えて帰る」をロールプレイングで発表していただいているのです。

グループは3学科混合になっているので、編成が発表された直後はみんな緊張して、なかなか話し合いが進んでいませんでした。でも少し見守っていると、徐々に打ち解けて話し合いが活発に進むようになりました。

講義の中で協力して一つの課題に取り組むのも、人間関係のトレーニングです。
これまでは、主に、自分自身としっかり向き合って自分と良いお付き合いをすることを目的に講義を進めていきました。
そこに時間をかけたから、ほとんど交流がなかったメンバーと一緒に取り組む中で、気づきに変化が見られるようになります。

最初の頃は、人と比べて自分がダメだとか、漠然と頑張らなければいけない、という気づきが多かったのです。
でも、今日提出してもらったレポートには、

「グループをリードしてくれる人がいて、見習いたいと思った」
「これまで学んできた内容をしっかり活用して、グループのためにも発表を頑張りたい!」
「留学生のIさんと、少し関わることができて嬉しかった」
「3学科合同で、交流できて楽しい時間が過ごせた」

という、前向きで楽しそうなコメントがたくさんありました。
学問としてではなく、自分自身の人間関係をよりよくしたいという思いが伝わってくるようでした。
すでに、昨日の感想レポートを読みながら、ウルウルきています。
この学校で、講義を24年、担当し続けていますが、本気で向き合っている私にみんなが思い思いに応えてくれています。
本当に幸せです。

2週間後のみんなの発表が楽しみです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?