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目的が変わればやることも変わる

先日、次女から興味深い話を聞いたのでご紹介します。

次女はバイクが大好きで、休みのたびにツーリングに出かけています。
冬場のバイク走行は雪や凍結で控えていたのですが、最近はあまり積雪も凍結も少なくなったので、一年中、週末はバイクツーリングです。

そして、ただ走るだけでなく見様見真似でカスタムすることを覚えました。

愛車は、YAMAHAのR250とカワサキのW650ですが、W650は、憧れの車種が旧車のマッハに似るようにカスタマイズしています。ツーリングに行くと、見知らぬおじさんライダーさんたちから、「これ、マッハ?」と聞かれることがよくあるそうです。

大抵のことは、自分でカスタムや修理できるようになりましたが、長く乗り続けているので、自分には手に負えないこともあり、そういうときは、お世話になっているカスタム専門の知り合いに対応してもらっています。

先日、一年あまりその知り合いに預けていた愛車(W650)が、次女の元に帰ってきました。

ところが試し走行してみたところ、重い感じがして以前のようにスムーズには走れませんでした。自分なりにいろいろ点検してみても、さっぱり原因がわからなかったようでした。
そこで、バイクを購入したお店の方に相談してみました。

お店にバイクを持って行くと、整備担当の方が、バイクを見て原因がすぐわかったとおっしゃったのです。その原因とは、タイヤの空気圧が低いことだったのです。

「そんなこと?1番初歩的なことを見落としていたわ。それくらい、カスタムしたときにきちんと点検してくれたらいいのに」

次女が整備担当の方に、愚痴っぽくそう言ったとき、その方が次女にこんな話をしてくれたそうです。

「確かに、空気圧を確認するのは大事なことですよね。ただ、同業者として私が思ったのは、カスタムを専門にしている店は、カスタムが目的なんです。お客様が求めていることに全力で応えることを大切にしています。

修理を専門にしている店は、まずどこが悪いのかを見つけることが目的なんです。最終的なチェックは共通していると思いますが、目的が違うと見落とされることもあるということだと思います」

次女もですが、私もその話を聞いて、なるほど!と思いました。
確かに仕事は、目的に添って取り組みます。その目的が違えば取り組んでいることも異なってきます。

目的を明確にして取り組むこととともに、目的以外の部分にも目を向けて、要望+αで応えることで、期待を超える仕事ができます。

ただ、そこに至るまでには、うまくいかないことを数多く繰り返し、本来の目的にどこまで付随することを、負担なく、バラツキなく行えるか、仕事の内容ややり方を開発していくことが求められます。
そして、それに取り組んみ続けていくことが選ばれ続けることなのではないかな?と思いました。

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