書き写しから学ぶこと
今年も1週間あまりとなりました。
今年は、明日まで仕事。明後日自宅に戻り、28日には、年内の仕事のまとめをし終えて、29日から31日は、配送センターのアルバイトというスケジュールとなっています。
年末年始、慌ただしいだけで終わりたくないので、毎年、11月に入ったら、今年の振り返りと来年の計画の立案を行なっています。
毎年、使っている手帳も、書いて終わりではなく、必ずしっかり見直して新しい手帳を使い始めます。
メモもノートも、手帳も、私は書いて終わりにはしていません。
書いて終わっているのは、書くことが目的になっています。
きれいに書こうとか、ていねいにまとめておこうとか、それ自体が目的になっているのは、時間を浪費しているのと同じです。
書き殴って分厚くなっているだけのように見えますが、どのページにも書いている内容には、目的や理由があります。
そして、分厚くなっても、時間をかけて何度もページをめくりなおさなくていいような仕組みにしています。
手帳もノートも、基本的にひとに見せるものではないので、字が下手とか上手とかは関係ないことです。
入力より、手書きの方が時間もかかります。
でも、毎日せっせと手書きを続けていれば、字は整ってくるし、早く書けるようになります
(40年近く、手書きを続けているので、私の特技は、人の話すスピードでその内容を要約しながら、ホワイトボードに書けるようになりました。)
今年は、手帳に毎日、森信三先生の言葉を書き写していました。
実は、12年前、この手帳を使い始めたときに、毎日、著名な方の言葉を書き写ししようと思い、書き写しをしたのも、森信三先生の一日一言でした。
当時書き写していたのは、↑の本で、このときは、精神統一をかねて書き写し、書いた内容を読み返して、一日をスタートするようにしていました。
森信三先生の言葉を選んだのは、教育に携わる者として、どのようなことが大切なのかを考え、実践にむすびつけたいと思ったからでした。
今年書き写しをしたのは、↑です。
今年は、本文の難しい言葉を平易な言葉に変えたり、要約した内容を書き写すようにしました。
2冊の本の内容は、全く同じではありませんが、12年前は、取り入れたいことばかりだったことを、今は、少しでも多く実践しているかどうか?書き写しが、自問自答の時間になっていました。
さらに、残りの人生をかけて、何を受け継ぎたいか?残りの人生をどのように生きたいか?を、毎日少しずつ考える時間になりました。
森先生が本の中でおっしゃっていましたが、
後に続く方たちに手渡せるのは、やり方ではなく在り方です。やり方は、次々変わるので、しっかり手渡したとしても、時間とともに、風化していきます。
だから、必要最低限のものを手渡せばいい。それから先は、受け継いだ人に任せればいいことです。
今年書き写した本は、教育者としての在り方だけでなく、人生の締めくくり方について触れてあり、たくさんのヒントがもらえました。
この出張が終わるまでに、手帳仕舞いの作業をできるだけ進めておこうと思います。