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17. 次の志望校をどこにするか?

二次試験に落ちたときの対応は一年前に把握していました。
去年は、長女が落ちるかもしれない思っていたので、そうなった場合、どういう選択があるのか、いろいろな情報を集めていのです。

それがまさか、今年役立つことになるなんて、思ってもいませんでした。
しかし、今後の選択や方法が事前に分かっていれば、慌てず、落ちこまず、冷静に前向きに行動できるので、大切なことだと思いました。

二次試験の結果が出た時点で、学校に合否の報告をして、

合格の場合は入学するかしないかを_。

不合格の場合は、受験した高校に他のコースがあって、そこが第二志望になっていれば、入学の意思があるかを報告します。

不合格で他にまだどこにも合格していなくて、私立の受験予定もない場合は、自宅待機となります。そして、何日か後に、選抜三次で募集している高校について連絡がはいるので、志望の高校に願書を出して受験となります。

私は次女にここまで引っ張られないだろうと思っていましたので、二次試験の合否発表以降は、目いっぱい仕事を入れていました。
ですから、ここからは、ゆっくり相談に乗ってやることも出来ない状況でした。

「大丈夫よ、あとは担任の先生にしっかり相談して決めるから」

この時期にこのような結果になっても、娘が信頼している担任の先生がいらっしゃることは、本当にありがたかったし、このような状況に置かれないと、担任の先生の素晴らしさにも気付かなかっただろうと思います。

私は仕事に奔走しかなら、次女を通じて入ってくる情報と、次女がどうしたいのかについて、話してくれるのを待つことにしました。

合否発表の翌日、仕事から帰ると、次女から三次募集をしている高校が分かったことを知らされました。

自宅の近くにある高校は2校でした。
1校は近いといっても、家から高速バスに乗って通わなければいけない高校です。大幅に定員割れしているとのことでしたが、遠い上に、交通の便が悪いので、3年間通えるのかな?という不安がありました。

もう1校は、次女が志望校の1つにしていた高校でした。受験した高校より自宅から近いところにありました。しかし5年前に市内の公立で初めて中高一貫教育に切り替えて、(それまでは、長女の通う高校よりレベルは低かった)進学校を目指していました。

すでに中等部からの進学組がいるので、募集があっても、基準に達していなければ、定員が割れても採らないという、公立高校にしては、生意気、モトイ、強気の高校でした。
ですから、欠員補充が何名なのかではなく、学力が基準に達しているかが大事だったのです。

「ちーちゃんは、どっちに行きたいん?」

「そりゃA(後述した高校)」

「だったら決まりじゃん。そうしたら」

「えー!でも、受かる保証はないんよ!」

「じゃあ手堅くC校(前述した高校)にしとく?」

「それはイヤ!」

「そうよね?入れることが大切なんじゃなくて、入って勉強することが大事なんでしょ?Aだったら、それが果たせるんじゃないの?落ちたG校に仮に入れたとして、レベルの高さをに苦しんで勉強するより、A校でのびのびび勉強するっていう手もあるよ!そのために、もうひと頑張りすればいいんでしょ?試験科目も、面接と小論文だったら大丈夫よ!」

「うーん、そうかな?」

「そうそう!大丈夫!担任の先生はどう言ってくれた?」

「大丈夫って言ってくれた」

「だったらやってみなさい。一次も二次も落ちて不安になっているのかもしれないけど、今までと今とは状況が全然違うんだから、大丈夫、大丈夫」

と、今ひとつ自信が持てない次女の背中を、担任の先生と二人がかりで突き飛ばしたような感じになりましたが、次女は腹をくくってその高校を受けることに決めました。

試験日は3月22日。そして合否発表は翌日の23日というスケジュールでした。

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