見出し画像

前例は自分が作る

私が研修講師として独立しようと思ったのは、体調を崩したことがきっかけでした。

3年あまり、社内講師と営業事務を兼務していましたが、だんだん社内講師の仕事が面白くなり始めました。そこで本社の教育部門への異動を願い出たのですが認めてもらえませんでした。

会社は、私に、現場で女性管理職としてキャリアアップすることを望んでいました。少しして、女性一般職として会社で初めて管理職候補に選ばれましたが、過労から切迫流産の危険性があるということで休職し、候補から外れることになりました。

同じ頃、母が癌になりました。

このまま会社で仕事を続けても私がやりたいことはできない。
社内講師と営業事務を兼務しながら、教育に関われたとしても、会社の意向で出来ることは限られている。
それなら、研修講師として独立しよう!と思いました。

そこで、尊敬する研修講師の方に相談しましたが、「実務経験が10年以上ないと難しい」と、きっぱり言われました。
その方は、親会社で20年役員秘書を務められた後に講師になられたのです。一方の私は、実務経験8年の営業事務職。

経験年数も、経験の中身も大きく違いました。でも、私はその言葉で独立を決めました。

前例がないのなら、私がそれを作ればいい!

先輩と私は経験に大きな差はあるけれど、私は現場の人たちが自分らしく、幸せに働くために講師を目指しているのだから、比較する必要はない。
経験がないのなら、講師になって講師の経験を重ねて行けばいいと考えました。

そして一年後に、会社を辞めて子育てをしながら独立する準備をし、その1年後に企業研修講師としての一歩を踏み出しました。
あれから30年が過ぎようとしています。

講師になろうとおもったときから、ずっと独自路線を歩んでいます。
子育て、看病、介護も経験しながらなので、他の人より遠回りしているかもしれません。

でも、私の中にはいつも、前例がなければ私が作る!という考えがしっかり根付いています。
できるかどうか?ではなく、やろうと決めたらやる!なのです。

オリジナルにこだわるということは、取り扱っているものではなく、在り方、生き方そのものからということだと思っています。

(今朝の稲盛和夫さんの言葉を書き写しながら考えたこと)

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?