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ノートと私(1)

11月に入って、今年の手帳も「手帳仕舞い」の作業を始めました。
「手帳仕舞い」というのは、手帳の全部のページを見直して、必要な内容を整理していく作業です。
この作業を行うことで、手帳を見直す時間が省けます。具体的な内容は、また別の機会にご紹介したいと思います。


ずいぶん前ですが、現在、帝国ホテルの会長を務めておられる小路昭善さんが、アサヒHDの社長だったころに、「紙の手帳を捨てた理由」というタイトルで、興味深い話をされていました。


「経営者にとって大切なのは、意思決定のスピード化と最適化。意思決定が迅速なら、たとえそれが間違っていてもすぐに次の策が打てる。
社内の「報・連・相」も同様で、相談にはFace to Faceで時間はかけるが、報告と連絡に関してはスピード重視でやり取りの回数を増やした方が中身の質は確実に高まる。そのため、主役はスマホとパソコン、紙の手帳は使わない」

「紙の手帳の方が良い」「スマホの方が良い」ということではなく、自分が何の目的で、どのようなことを実現したいのかを明確すること。そのために何を使えば効果的かを考えることが大切なのだなと思いました。

私は、メモやノート・手帳を駆使しています。目的を明確にしながら使っています。メモやノート・手帳の活用を通して、自分のスキルを高めることもできました。それは社会人になってからではなく、もっと以前からです。

はじめてノートを使うようになったのは、小学校4年生のときに夢中になった「自由ノート」です。
担任の先生から、「どんなことでもいいから、このノートを使って、好きな勉強をしなさい」と言われました。それが宿題でした。(漢字の書き取りや計算問題のプリントもあったと思うのですが…)

「何でも自分がやりたいことを」この言葉に心躍らされ、見事にハマってしまい、使ったノートは16冊になっていました。

家に帰るやいなや、「今日は何の勉強をしようか!?」とワクワクしながら机に向かい、せっせとページを埋めていきます。

●1ページにギッシリ漢字の練習をしている日。
●計算問題を解いた日
●本を読んだ感想分
●日記をローマ字で書く
●学校で勉強してきたことのまとめ
●図鑑で調べたことのまとめ
●自分で問題を作って答えを書く

毎日内容を変えて取りくんでいました。何年か前に、実家のガレージを物色していたら、そのノートが見つかりました。

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他の学年の頃のノートはほとんど残っていませんでしたが、これだけが残っていました。母が捨てずに取っておいてくれたのです。
自分で課題を決めて取り組むことが出来るようになれたのも、普段は注意力散漫でそそっかしいですが、ココ一番で集中できるのは、4年生の頃の自由勉強のおかげだと思っています。

ただ、このおかげで、決められたことを決められた通りにやるのは、ますます苦手になったのも事実です。


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