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アンタの決めたルールには従わんよ!

「この仕事を続けさせてください!」と願い出て、張り切って仕事を始めたものの、最初の頃はわからないことと、ミスの連発で”こんな私でも務まるのかな?”と心配でした。でも、諦めずに続けていると、出来なかったことも出来るようになっていきます。
「不安」と「焦り」と「ほんのわずかな達成感」を感じながら、1か月が過ぎるころには、不安や焦りは消えていました。

配送センターで、どのような仕事をしているかというと、
県内の荷物が到着するベース店から送られてくる荷物を、当日以降の配達分と分けながら、配達コースごとに仕分け、荷物を管理している端末に送り状のバーコードを入力し、トラック内の決められた場所に積み込んでいく作業です。

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ベース店から、5時半前後と6時半前後の2回に分かれて荷物が届き、8時までにこの作業を完了するように指示を受けていました。

しかし、仕分け作業の人数が少ない日は、ドライバーさんが7時半に出勤して、端末入力と積み込みを手伝ってくださっていました。でも、その状態が続くと、遅くまで集配に回られているドライバーさんの残業が増えてしまいます。
だから、効率的に仕分け作業を行って、仕分けから積み込みまでの作業を仕分けスタッフだけで出来るように、私もやり方を工夫しながら仕事に励んでいました。

ある日、出勤すると、リーダーのキムラさんから、「今日は、各エリアごとにBOXを組み立てて仕分けをするのではなく、直接トラックに荷物を持って行って、その都度端末に入力するようにと、野田さんと決めました」と言われました。

しかし、倉庫内を見ると、ベース店から到着したままのボックスが、5つも放置されたままの状態でした。
そこから荷物を一つずつ取り出して、トラックに運んでその都度端末入力と積み込みをしていたら、「8時積み込み完了」には絶対間に合わないと思いました。
そこで木村さんに、そのことを伝え、「私は、いつも通り各エリアごとのコンテナを組み立て、荷物を仕分けてから端末入力と積み込みをします」と言って、作業に取りかかったのです。

何度もボックスの間を行き来しなくてもいいように、ボックスの周りに台車を置いて、その台車に、ある程度荷物をまとめてから各コースのボックスまで運ぶようにしました。
その間、木村さんが端末入力と積み込みを請け負ってくださったので、5台のコンテナの仕分け作業は、私一人でも7時半には終了し、私も、最後に少しだけ端末入力と積み込みも手伝うことができました。
達成感があって、気持ちが良かった!!木村さんと声をかけ合いながら協力して作業が出来たのも嬉しかったのです。

しかし、作業し始めたときに、少しムカっとしたこともあった。
決まっていた指示には従わず、自分のやり方で作業を始しはじめたとき、野田さんが
「今日はコンテナを組み立てずにやるって決まっていたでしょう。そうしてください」と命令口調で言ってきたのです。

普段から野田さんは、自分のやりたいように仕事をしていて、少しでも気に入らないことがあれば周りの人に当たり散らしていました。木村さんも岡村さんも、何も言わずに野田さんに従っているだけ。納得がいかなくても、理不尽でも一切反論することはない。野田さんは、自分の思い通りに何でもことが運ぶと思いこんでいるフシがありました。
野田さんは、倉庫内で作業している私たちとは別に、外に停めてあるトラックの仕分けと積み込み作業をしていました。だから、いつもはほとんど関わることはないのですが、たまに外のトラックの荷物が混じっているので、その荷物を、野田さんのところに持って行くことがありました。

私は外のエリアの詳細も、仕分けた荷物がどのように置かれているかもわからないので、間違えて置いたら迷惑がかかると思い、野田さんに「この荷物はどこに置いたらいいですか?」と尋ねるようにしています。すると野田さんは「見ればわかるでしょ」といつも怒ったような口調で答えるのです。それでも、私は間違えることの方が迷惑だと思うので「では、ここに置きますね」と言って荷物を置き、持ち場に戻るようにしていました。

作業には、その人なりのやり方がありますから、私が別の人のやり方をとやかく言うつもりはありません。
しかし、私が、私の担当する場所で、物量と作業人員と作業終了時間を考えた時、ベストなやり方だと判断してやっていることには口出しをしてほしくありません。ましてや、そのような状況も把握せずに、勝手にルールを決められて「それに従え」など理不尽ではないか!!

そう思った私は、野田さんに対して倉庫に響き渡るようなデカい声で、「8時までに積み込みを完了しようと思ったら、まずこのボックスの荷物を先に仕分けてから入力する方が時間がかかりませんから、私はそのやり方でやらせてもらいます。あんたの決めたルールには従いませんよ!」と答えた。
野田さんは、私が反論したものだからビックリしていて、それ以上何も言わず、持ち場に戻っていきました。

少したって、作業をしている私のところに木村さんが来て、「私も、大西さんのやり方の方が絶対に早いと思います」と言ってくれました。

3月から仕事をし始めて、まだまだ仕分けのルールに慣れていなくて時間がかかっているし、ルールが複雑すぎて仕分け間違いもゼロにすることは出来ないけれど、私は一番果たさなければいけない目的(8時までに全ての作業を終えること)のために、やり方を考え、ひとつずつ試しながら作業をしているのです。

言われたことだけを、口答えもせずに聞いてやっている他のパートさんと一緒にしてほしくない!
納得がいかないことは理由を尋ねるし、理不尽なこと、非効率なことだと判断したら、「従えない」ときちんと伝えます。

言い方がキツかったけど、パイプイスを振り回さず、言葉で伝えられるようになっただけでも、少し進歩したと思おう!
これからも、波風を立てることがあると思うけど、必要なことはきちんと伝えながら仕事をしようと決意した1日でした。

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