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講師デビューを支援する(2)

2.何度も繰り返したヒアリングとミーティング

初顔合わせから約1年半、小玉さんのこれまでのことを、何度も繰り返しヒアリングしました。
青木さんが、小玉さんに事前にヒアリングを行ってライフラインチャートを作成してくださっていました。

それをもとに、経験されたことはもちろん、転機に何があり、どのような気持ちの変化や考え方の変化があったかを、伺いました。それは、本当に時間のかかる作業でした。

目標は、研修やセミナーの講師として登壇していただくことなので、ただの棚卸しではありません。
そのご経験や変化の先に、

誰に対して、何のために、どのような変化を起こせるか?

ということをベースにした、研修やセミナーの提案書作成が待っていたからです。
ご本人は、何の問題もなくやり過ごしていたり、当たり前のことだと思っていたり、すでに忘れてしまっていることも多々あります。
そのひとつひとつに関心を持ち、深く聞きながら、話してくださったことを整理するのが、私と青木さんの役割です。

カウンセリングやコーチングではないし、私たちの聞く力や、大切なことに気づく力が試されている、大変な作業でした。

でも、大変さを感じながらそれ以上に楽しさを感じていました。
何が楽しかったかというと、小玉さんのこれまでのご体験を聞かせてもらうことです。
泉がに湧き出るように、たくさんのびっくりするような体験や、感動的な出来事、辛い体験が溢れ出てきました。

小玉さんにとって、もう思い出したくないこともあったかもしれませんが、どんなことも、私たちの問いに答えてくださいました。

話を伺えば伺うほど、私も青木さんも、なんとしてでも、小玉さんのお話を、多くの方に聞いてもらいたい!という気持ちが大きくなっていきました。

3.原隊長から何度もダメ出しされた

そしてこのプロジェクトか形になるまでに、原隊長に中間報告をおこないました。
最初のうちは、何度もダメ出しされました。
原隊長は、KAIHENTAIの隊長であると同時に、研修会社の社長です。

「まだまだ、それでは、人の心に響かない」
「誰に対して、とのような変化につなげたいんですか?」
「テーマがぼやけてますね」

提案書を作成するたびに、鋭いツッコミが入りました。それだけ、原隊長も本気で小玉さんの登壇をサポートしようとしてくださっているのがわかりました。

自分の提案書を作成するときに、こんなに苦労はしていません。でも、私自身の仕事においても、提案書作成について、振り返る良い機会となりました。
大切なのは資料の見せ方(テクニック)ではなく、提案の核になることが、提案内容を見てくださる方にしっかり届くことです。

3回のダメ出し(だったように記憶しています)を経て、提案内容がまとまり、原隊長からもオッケーが出ました。

これは、提案内容の一部です。
そして、小玉さんは、株式会社ノビテク 社長の大林伸安さんにプレゼンを行って、講師登録をされました。


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