09. 「高校受験」をどうとらえるか?
話が少し横道にそれますが、私の受験のことについてお話します。
私は、中学受験で中高一貫の女子校に入りました。理由は勉強がしたかったわけではなく、バスケットボールがしたかったからです。
当時、その学校は県内で一番強かったのです。少
田舎の小学校からバスケットボールをするために入学したので、周りの同級生がみんな優秀だったことに驚きました。入学当初は、勉強についていけるか不安でしたが、入学と同時に寮にはいり、四人部屋で、毎日3時間は静かに勉強しなければいけない決まりだったので、自然に勉強する習慣が身につきました。また、わからないところは同じ部屋の先輩に教えてもらえたので、次第に勉強の楽しさを感じるようになりました。
思春期の一番多感な時期を、プライバシーなどない4人部屋での生活。(しかも部屋替えは毎学期ごとに行われるので、誰と一緒の部屋になるかいつもドキドキしていました)
また、寮には門限18時、19時から21時半は自習時間、(高校生は12時まで食堂で勉強ができました)、22時半消灯というルールがあり、好きなテレビも見ることができないし、食べ物の好き嫌いをしていては、体力がつかないという生活を送っていました。今となっては、貴重な経験をさせてもらったと、感謝しています。
そんな厳しくも恵まれた学校生活を過ごせたので、受験のためではなく、自分自身のために必要なことを学ぶことができました。
特に、英語、日本史、世界史が大好きだったので、放課後に職員室に押しかけて先生を拘束して、暗くなるまで授業では聞くことができないことを教えてもらいました。
また、保険室の先生が、私にとってはキャリアカウンセラーで、女性が仕事を持つこと、自分らしく人生を送ることについて、考える機会を与えてもらうことができました。
6年間で10年以上の貴重な学びの機会を得ましたが、娘たちには、自分から、「母さんが学生の頃は~」なんてことは話しませんでした。
自分自身が得てきた大切なことを、娘たちがいる環境の中で、どう学ばせたり、気付かせるかが大切だと思っています。そして、それには、タイミングと工夫も大事だと思っています。
私が経験してこなかった高校受験を、単に、高校に入るための試験と捉えるのではなく、この期間に、何を身につけて進学するのか?
高校レベルの内容についていくために必要な、学力の見直しととらえれば、高校受験の学科試験は、やはり必要不可欠なものだと思いました。
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