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「学びっぱなし」にしないために3つの大事なこと

新しい年がスタートして、新たな目標を立てた方もたくさんいらっしゃると思います。
年始に関わらず、講師は受講生以上に日々進化することも重要な仕事です。私は、仕事の準備だけではなく様々な機会を通して学び続け、自分自身を高めるようにしています。

学ぶことは大切ですが、せっかく学んだのに活かせなければ意味がありません。同じことを同じように学んでも、活かせる人と活かせない人の違いはどこにあるのでしょうか?
私は、3つの大きな違いがあると思っています。

それは…
①明確な目的を持っている
②目的に添って、学んだ内容の取捨選択を行っている
③スケジュール管理が上手

この3つの実践が、学んだこと自分のものにし、活用できるようサポートしてくれています。

①明確な目的を持っている

いろんな学びの会に参加はするけれど、全然活かせていない人の多くは、学ぶことが目的になっています。
自分がどのような目標を持っているのか(講師で言えば、何のために講師を目指し、どのような講師になりたいのか?)を明確にせず、とにかく何かを学ばなければ!
みんなが学んでいるから私も学ばなければ!と焦ってあちこちに顔を出しています。そして、学んでいる時間は、一生懸命学んでいることに充実感や達成感を感じています。「学んだ!」がゴールですから、そこで終わってしまっているわけで、しばらくすると、充実感や達成感は消え、またそれを味わいたいために、流行しているテーマや、誰かが「これは必要だ」と言っているテーマに飛びついてしまう。
資格取得も同じです。取得することが目的になってそれをどのように応用、発展させていいかわからない人が多いです。

特に、資格取得のために高い受講料と勉強時間を費やしていれば、”こんなに高いお金をかけて取った資格だから仕事ができる!”と思ってしまいます。

その資格を持っている人は掃いて捨てるほどいるわけですから、取得したまま立ち止まっていても誰の目にも止まりません。

自分の目的が明確であれば、必要なものと必要でないものが取捨選択できます。たとえ流行っていても、誰かに必要だと言われても、自分の目的に関係ないものには時間と労力を費やさないことです。

②目的に添って、学んだ内容の取捨選択を行っている

これは、受講しているときの記録の取り方を見ればわかります。
目的が明確でない人のノートは、相手が話していることをただ書きなぐっています。
普段、手書きに慣れていないと書くスピードは遅くなりますから、書いている字も乱れるし、断片的な内容になってしまう場合も多いです。
そして、それを受講した日にまとめ直すことができればいいですが、時間が経つと何を書いたのか、何のために書いたのかがわからなくなります。

学んだことを素早く理解・吸収するためには、目的に添って必要な内容を書き取り、わかりやすくまとめておくことです。
あとでじっくり読み返したり、まとめたりする時間がないのなら、受講しているその場でまとめながら記録を取ることができればベストです。
ちなみに…

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これは私の受講ノートです。新入社員研修を担当した日、私の研修の前に登壇されたサンフィレッチェ広島アンバサダーの森崎浩司さんの講演をまとめた内容の一部です。
この内容は、メモした内容を後でまとめ直したのではなく、講演を聴きながらまとめました。字は乱れていますがここまでリアルタイムでまとめることができれば、あとは必要な時に見直すだけ、必要なことを書き足すだけでよくなります。

私が毎日、手書きを続けているのは、学んだことについて理解を深め活用するためでもあります。毎日1ページ、その日の出来事を15分でまとめる作業は、必要なことを整理しながらまとめるトレーニングのために行っていることでもあります。

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③スケジュール管理が上手

スケジュール管理を行うときに私が大切にしているのは、常にスケジュール全体を把握することです。
「今月●日に~研修を担当する」というように、点で捉えていません。
仕事を担当したり、セミナーを受講する上では、必ず何か関連することが伴っています。
研修を担当する場合は、テキストの作成、進め方のような事前の準備を行うこと、セミナーを受講する場合は、事前課題の作成、受講後の振り返りと補完など、決めた目標に向かうために何をどのように行うかまで把握していることが大事です。
その上で、自分の中で小さな締め切りを設定しながら取り組んでいきます。

スケジュール管理が得意でない人は、空いていれば次々に予定を入れていきます。
その結果、関連する作業の時間がどんどん削られていき
✅ 研修の準備が不十分、
✅ 学んだことを振り返る時間がない、
✅ 次の課題が提出できない
という事態が起きてしまいます。スケジュールをいっぱい詰め込み過ぎて直前でキャンセルしなければいけなくなる_というのはスケジュール管理の一番まずいパターンです。

自分で決めたことを守り実践することで、自分軸が整っていきます。そして、自分のやっていることが信じられるようになり、その繰り返しによって自分自身をバージョンアップさせることができます。

何を学ぶかより、学んだことを確実に活かす工夫や取り組みを行っているか?が私は一番大事だと考えています。

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