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現状とゴールが見えているか?

9月に入って数日が過ぎました。まだまだ日中は暑いですが、道路沿いにコスモスが咲き始めています。

7月から8月にかけて、研修、講座、店舗改善指導に加え、執筆、そして従妹の娘さんの採用面接指導…と、毎日、ワクワクしどおしの2か月を過ごしていました。仕事だけでなく、学ぶ機会もあり、インプットとアウトプットが充実していたなと思いました。

学びの機会で一番よかったのは、8月6日に、小学校で平和学習の授業を受けたことです。毎年8月6日は、どこにいても8時15分に黙とうを捧げ、式典の子ども代表のメッセージを見ています。(そのほかの人のメッセージはあまり見ません)

でも今年は、研修を担当させていただいている学校の校長先生から、「よかったら、平和学習の授業を受けてみない?」と誘っていただきました。
小学校では、平和についてどのような授業を行っているのかがよくわかりました。被爆者や戦争体験者が高齢化する中、平和を守るために、先生方も尽力されていることがわかりました。そして、もう一つ大きな学びは、小学校で校長先生の授業を通して、内容とともに「伝えること」について大切なことを再確認できたことでした。

校長先生は、教員としてスタートされましたが、途中、教育委員会に異動され、長く指導のあり方ややり方について学校や教職員の指導、支援 に携わり、現場に復帰されました。

教育委員会での実績として、学校での平和教育の進め方の再構築、ひろしま平和ノートの制作、平和祈念式典でこども代表が行うスピーチ内容作成のプロセスの改善などをお持ちです。

長く指導のあり方や進め方を追究してこられたことが、先日の授業の進め方に活かされていると感じました。

校長先生は、常にどこに向かって進んでいるか?ゴールを明確にされていました。
そして、一緒にゴールを目指して向かっている先生方の現状をしっかり把握しながら、説明やワークの内容やタイミングを考えながら授業を進めていらっしゃいました。

作り込んできた内容を丁寧に伝えるのではなく、ゴールと現状の差を見極めて、丁寧に導いていくこと。
受講者の間には、キャリアの差、内容に対する認識の差、テーマに対する思いの差が必ず生じています。
多数に合わせるではなく、少数を底上げするでもなく、「一人ひとりが私もここで一緒に学んでいいんだ」と思えるような居心地の良さを作ることを大切にし、投げかけや関わっていらっしゃるなと感じました。

わかりやすく伝える
ワークを取り入れ受講生を巻き込む
臨機応変 に立ち回る

は、研修や授業を行う上で大切ですが、それ自体が目的 になってしまっていて、目指すゴールを見失っていないか?
自分では、丁寧に説明し、参加を促しているつもりでも、受講生が「それで、私たちはどこに向かっているの?」という不安や疑問を持ってしまっていては、目的地まで一緒に辿り着けません。

教師としてだけでなく、事務方の仕事も、学校に間接的に働きかける仕事も、ご自身の子育ても、主宰する会の運営も、いろいろな経験を重ねてこられる中で磨いてこられたんだろうな〜と感じ、改めて、一緒にお仕事をさせていただいていることを、ありがたいと思ったのでした。

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