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指示内容が矛盾していない?

短期アルバイトから長期パートスタッフに切り替わり、毎日ではありませんが、再び働き始めて2カ月が経とうとしていました。
だんだん仕事に慣れて、仕分けコースも配達指定日や着払い・代金引換などの金額表示も確認出来るようになり、仕分け間違いも激減しました。
いちいち手を止めることなく、考えることなく、確認することなく作業を行うのは大切だと身をもって認識しました。

作業スタッフが多い日は、リーダーの木村さんから、
「そんなに急いでやったら、時間が余ってしまいますよ」言われるようになりました。
仕事をスムーズに行うコツがわかったので、他の人が山積みのコンテナ1個を仕分ける間に、私は2個の仕分けをして、余った時間で仕分け間違いがないかどうか再度確認をし、ボックスの中の荷物を町ごとに分けるところまで行えるほど余裕が出てきました。

ゴールデンウィークが終わったある日のこと、仕事が終わって、詰所に戻ると、木村さんが、同じパートスタッフの西川さんに今後の作業について説明しているところでした。
5月16日から、また配達コースが変更になるようでした。

1つコースが減り(配達のトラックが1台減る)、物量も少なくなるので、現場スタッフで、全てのコースの「仕分け→端末入力→トラックへの積み込み」作業をすることになるため、西川さんに端末入力と、トラックへの積み込みについて、木村さんが説明していました。


木村さんは、西川さんに「コンテナから、一つずつ荷物を取って、トラックのところに行き端末入力をして、トラックに積み込んで下さい」と説明していた。

私は、「そのやり方だと、8時までには積み込みが終わらないんじゃないですか?」と尋ねると、木村さんは、
「前任の所長からそう言われていますし、今の所長からもそう言われているので…」と答えました。

私「どっちの所長も、ハンを押したようなこと言うよね。それで、木村さんはそれに従っているんですか?」
ちょっと意地悪な質問だと思ったけど、木村さんは
「いえ、私は荷物の量に応じて、まず各コースごとに仕分けてから、端末入力をしています」と答えました。

私「そうですよね。指示されたことと、実際にやっていることと違いますよね?そんなことしていたら、8時に積み込みが終わらないからですよね?所長たちが、なぜそのやり方にこだわるのかは、入力漏れを防ぎたいからでしょ?入力漏れを防ぐためなら、別のやり方もあるんじゃないですか?大切なのは、8時に間違いなく入力して、積み込みを終えるってことですよね?現場の物量のことも考えずに、矛盾した指示を出されても従えません」

傍で聞いていた西川さんも、
「私もそっちの方が作業時間がスムーズだと思います」と言いました。
結局その日は、うやむやな状態で話が終わりました。

説明を受けていた西川さんには、申し訳ないなと思いましたが、自分も納得していないのに、所長の指示をそのまま他の人に伝えようとしていることは、よくないと思ったのです。
そして、現場の状況を見ようとせずに、理由をきちんと説明せず、矛盾した指示を出している所長対して、私は大きな不満を感じていました。

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効率の良い作業はどっち?

①「荷物をコンテナから1個ずつ取りだしてトラックまで運び、端末入力をして積み込みなさい」
②「8時までに仕分け・端末入力・積み込みの作業を終えなさい」

現場のスタッフは、この2つを守りながら作業することが求められています。しかし、端末は30秒たつと電源が切れ、画面が暗くなってしまうので、次の荷物を持ってきたときにまた、電源を入れ直して操作をしなければいけないのです。

また、ボックスの中には大小様々な荷物が入れられていますので、大きな荷物から仕分けが出来るわけではありません。
その都度積み込みをしても、荷物の大きさで、積み直す作業が発生します。効率の良い仕事というのは、出来るだけ作業が止まらないようにすることだと思うのですが…。

前任者もですが、新任の所長は、この状況を全く理解していないし、現場で私たちが仕分けをしている様子も見に来たことがありません。

また、リーダーの木村さん、野田さん、岡村さんは、人手が少なくても荷物の量が多くなっても、「上に言われているから」と作業の内容を変更しようとしないので、よく、積み込み作業が遅れてドライバーさんに叱られることが場合があるのです。
そして、「じゃあどうすればいいの?」という状態になってしまうのです。

指示を出す人は、現状をきちんと把握した上で、矛盾しないように指示を出す必要があります。
「あれもしろ!これもしろ!」で効率よく仕事が進むわけがないのです。


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