チャンスは至る所にある

2週間くらい前から、作成している資料がなかなか前に進んでいません。自分の語彙力のなさに呆れながら、ずいぶん前に作成した資料を引っ張り出して見直したり、本を数冊読んでみたり…。一つ言葉が決まるまでに何時間もかかることもあり、水気を絞り出している雑巾になったようです。
自分の気持ちや考えを言葉にするのは難しいですね。でも、苦手だからと敬遠するのはキライな性分なので、時間をかけて機会を作って少しずつ克服しています。

話すことも、書くことも、聴くことも、すべて苦手でした。
苦手なことを克服するために、仕事として取り組んでみようと思いました。
たくさんの方とのご縁や機会のおかげで、仕事ができているのは、本当にありがたいと思っています。

ずいぶん前ですが、「OLマニュアル」(研修出版)という定期購読誌の記事を書かせてもらっていたことがありました。
書店では販売されていない雑誌で、私もどんなきっかけでその雑誌を購読するようになったのかは忘れてしまいました。
仕事に関するスキルや考え方、著名な方のインタビューなど、勉強になる内容が盛りだくさんの雑誌で、研修を進める上でも大いに役立っていました。
ふと、「読者の投稿欄」を見ると、

「接客対応がうまくいかなくて先輩や上司に注意されました。あのようなときはどんな対応をすれば良かったのでしょうか?」という投稿が目に入ったのです。そこで"私だったら、こんなふうに対応します”と対応のしかたをまとめて、FAXしました。

すると翌日、出版社から「いくつか、対応に困るケースが寄せられているので、記事を書いてもらえませんか?」という電話が入りました。
送られてきたケースは8種類あって、会社に勤務していた頃の対応経験をもとに、対応のしかたをまとめました。
編集担当者から、「とてもわかりやすくまとまっていて、対応の仕方にも納得感がありました」と喜んでいただき、それが初めての記事になりました。
それから10年くらいの間に、21本の記事を執筆させていただきました。

・「困ったときの応対マニュアル」
・「上手な断り文句教えます」
・「職場での自己主張の大切さ」
・「仕事を前倒しに進めるコツのコツ」
・「苦手な仕事をなくすための3つの着眼点」
・「お局様とベテラン先輩のビミョーな分かれ道」
・「自分で採点できる『先輩資格テスト』」
・「ダメ上司に振り回されない3つの心得」
・「人間関係をよくしてくれるクッション言葉のすすめ」
・「自己管理できる人になるための7つのヒント集」
・「あなたのその一言が、スタッフのやる気をなくしている」
・「いろいろあります上司の信頼を一発で失う言動集」
・「その言葉遣いじゃ笑われる 社内敬語」
・「自分の仕事を好きになるための工夫集」
・「人間関係をギクシャクさせないための断り方」
・「プロが教える 仕事に役立つオススメマナー本」
・「武器としてのビジネス敬語大研究」
・「自己満足と顧客満足の仕事 ここが違う」
・「仕事の先延ばし癖を撃退する発想法」
・「ビジネスでありがちなトラブルシーンの対応テクニック」
・「オフィスで困った人とストレスなく付き合う法」

担当の方が付けてくださったタイトルとご要望をもとに、原稿を書いていくのが大変でしたがとてもやりがいがありました。

「お局様とベテラン先輩の違い?」
「ダメ上司ってどんなタイプ?」
「社内敬語でありがちな間違い?」

内容を考えていく中で、オリジナルなチェックリストやテストを作成したこともありましたし、私の実体験をもとに事例を作成したこともありました。
編集の方のアドバイスをいただきながら、1つ、2つと自分の作品が出来あがるのが一番の喜びでした。
原稿は、たいだい、原稿用紙10~12枚程度でしたが、
「武器としてのビジネス敬語」と「オフィスで困った人とストレスなく付き合う法」は、原稿用紙50枚で、巻頭記事になりました。

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もちろん、提出した原稿全てが、そのまま掲載されたわけではなく、何度も書き直しをしたものもありました。
「もっと、こんな内容にしてもらいたい」「このエピソードは少し内容から外れているので、別のエピソードにかえてほしい」
というリクエストに、ひとつひとつ応えることによって、原稿の内容がよりわかりやすく具体的になっていきました。

"仕事に関する記事なんて、書いたことがないから…”と躊躇していたら、得られなかった機会だと思っています。
執筆だけでなく、研修の仕事もきっかけは、身近なところにありました。また、報酬につながらなくても、経験を増やし、スキルを磨く機会は至るところにあります。

そのきっかけを

チャンスだと思うのか?
私には無理と思うのか?
こんなことしている時間はないと思うのか?

自分の捉え方ひとつで、その後が大きく変わっていくのだと思っています。

#書く仕事 #苦手を克服する #チャンスをつかむ

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