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認めてもらえるってホントに嬉しい

私が働いている配送センターのドライバーさんたちは、寡黙だけど、人柄が感じられて一生懸命な人が多いです。
毎朝、朝礼の最後に、みんな掛け声をかけて作業に取り掛かっています。

私たちは、その朝礼には参加しないし、作業中は、確認が必要な場合以外はドライバーさんとほとんど話すことはありません。

でも、ドライバーさんたちが配達に出かけるときは、出来るだけ作業の手を止めて、「行ってらっしゃい!」と笑顔で声をかけるようにしていました。(他の3人はそんなこと全然しなかったんですけどね)
私が声をかけると、何らかの合図を送ってくださってました。私にとっては、毎日、その瞬間がとても楽しみでした。

仕事を始めて、1ヶ月ほど経った頃、次の作業待ちをしていたときに、ドライバーさんのボスの鈴木さんに声をかけられました。
鈴木さん「大西さん、娘さん以上によく動くね!」

私「ありがとうございます。そう言ってもらえるとホントに嬉しいです。昔、物流会社で働いていたことがあるんですよ。でも、まだまだ要領悪くて、皆さんに迷惑かけっぱなしです」

鈴木さん「やっぱり? だからなんじゃね。動きが違うわ!頑張ってね!」

鈴木さんとは、あいさつをする以外、ほとんど話したことがありませんでした。それに、鈴木さんは、私の作業がほぼ終わった頃に出勤されているのに、いつ見られていたんだろう?と、びっくりしました。でも、一生懸命取り組んでいることを認めてもらえて、とても嬉しかったです。

その後も、次女に仕分け作業について、アドバイスをもらっていたとき、鈴木さんの話になりました。

「この間、荷物を出しにセンターに行った時、集配から帰ってきたドライバーさんに久しぶりに会ったんよ。そしたら、鈴木さんがね、『お母さん、動きがいいね。朝から元気じゃし』って言ってたよ。私より動きがいいって。それにね、『最初の頃は、〝木村さん、何か手伝いましょうか?”じゃったけど、今は、〝木村さん、これやっときます!”に変わってきてるし、ホント、よう頑張っとってよ!いろいろ、言いたいこともあると思うんじゃけどね』って…。鈴木さんは、ホントによくわかっとるわ。すごいなーって思う」

最初に声をかけてもらった後も、私が仕事をしている様子を見て下さっていたと思うと、嬉しくて泣きそうになりました。(あっ、でも、言いたいことは我慢せずに、ズバズバ言っているところは、見られていないらしい)

部下を指導する時の「褒め方」や「叱り方」について様々な考え方があります。でも、どちらが大事ということでも、伝え方が大事ということでもなく、相手(部下)が〝自分自身のやっていることを正しく認めてもらっている”と思っているかどうかが大事なんじゃないかと思うのです。
鈴木さんの言葉によって、〝もっともっと、仕事の精度を上げよう!と、さらにモチベーションが上がったわけだから…。

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