30代の歯科矯正体験談

自分の歯並びが悪いと気がついたのは高校生の頃だった。
知り合いに、「〇〇の歯並びって悪いよね」と何気なく言われ、結構衝撃的だったことを覚えている。
私の歯は、前歯が曲がっていたり、3番の歯は八重歯になっていたりしたが、ぱっと見左右対称なので1ミリもそんなことを考えたことはなかったのだ。人に言われて初めて「自分は歯並びが悪い」ということを理解した。

その後、就職してからも歯科矯正をしたいという気持ちはあったが、高額なうえ、あのワイヤーとブラケットを何年もつけることを考えると、20代の多感な時期にはハードルが高かった。

30代になり、何年か経ったある時、「指原莉乃さんが歯科矯正をして綺麗になった」というニュースがネットで流れてきた。特にさっしーのファンではなかったが、ビフォアーからアフターが劇的に変わっており、「さっしーができるなら私だって(?)」という謎の意識が芽生えた。

地元で評判が良さそうな歯医者に行き、診察と見積もりをとった。
歯医者に行く前から、ズボラな私にはマウスピースの「インビザライン」は向いてないと思い、ワイヤー矯正の希望を伝えた。


内容とすると、
・ 3年程度かかる。
・ トータル100万円くらい。
・ 歯に対して顎が小さいので、4番の歯を上下左右、計4本抜く必要がある。
・ 矯正が終わった後、真横に生えている下の親知らずを抜かないといけない。
(親知らずに押され、歯列が乱れ、せっかく歯並びを直しても意味がなくなってしまうから。その時はすでに上の親知らずは抜いていた。)
・ 過蓋咬合なのでそれも治したほうが良い。
・ (当時、ワイヤーをブラケットにがっちり固定しない「デーモンシステム」が流行り始めた時だった。デーモンシステムで矯正できないか聞いたところ)私の歯は凸凹が強いので、デーモンシステムは向かない。

そして、話を聞いてみて一番悩んだ点は「健康な歯を4本抜く必要がある」ということ。虫歯でもないのに歯を抜かないといけないなんて。かなり躊躇したが、しばらく悩んだ末に踏み切った。
その理由は、「抜歯せず矯正を終えたけど、物理的なサイズは顎<歯なのは変わらないので、出っ歯になってしまった」。
また、「歯並びが悪くて噛み合わない歯は、一生使わない。むしろ虫歯の原因となって悪」というような意見をネットで見て、めちゃくちゃ納得したからだ。

20代の頃にハードルだった、
お金がかかる→30代になり、それなりにお給料ももらえるようになった。
ブラケットとワイヤーの見た目→このまま歯並びが悪いよりも、何倍もいい。むしろ誇るべき。歯並びを良くしようと頑張ってる証拠なんだから。
ということで、心を決めた。

最初の診療がいつかの年の年末。上から装着し、1ヶ月後に下の歯に装着した。
抜歯もドライソケットとか色々心配してたけど、全く問題なかった。
ただ、30代の矯正は若くないから仕方がないんだけど、歯の動きは結構スローで、抜歯後が埋まるのに時間はかかった気がする。
少しずつだけど歯が綺麗になっているのが嬉しくて、毎月の定期検診が楽しみだった。

運が良かったのか体質なのか、食事の際や定期検診(お医者さんが調整するのに、ワイヤーをぎゅっと締める)の後に「歯が痛い」という意見をネットで見たが、私はそれがなかった。普通は歯が痛くて、食べられなくて痩せるのに、全く痩せず、むしろ太った。
それと、ブラケットを固定しているゴムが黄色に着色しちゃうので、カレーはほとんど食べなかった。そんなにカレーLOVEでもないので問題はなかったんだけど。

それから結局、3年半から4年くらいでブラケットを外すことができた。現在は上下の歯の裏に、固定用のワイヤーを貼り付けてある。

矯正後の良かったこと。
・ 頭痛持ちだったのに、頭痛を感じることが殆どなくなった。体感だと、9割近く減った。
・ 歯磨きが楽。
・ やっぱり綺麗な歯並びはいい。いつも歯磨きの後、ニコッと鏡越しに笑って歯を確認してしまう。

矯正後の良くなかったこと。
・ 同性異性限らず、他人の歯が気になってしまう。

結論 30代からでも全然遅くない!悩んでいるなら今すぐやったほうがいい!



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