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お229話・冬空下で女子高生のおんぶに暖かみ求めて〜女の子におんぶしてもらいたい男子

 いきなり凄い寒くなる日があったり、春のポカポカ陽気の暖かさになったりの2月の都区内。この日は、いきなりの寒さのほうの日だった。そんな寒い日としては、異様にも見えるファッションスタイルの女子が4人。どう異様なのかというと、まず、この寒い中、ナマ足なのだ。で、足はそんな寒々しいのに、上半身はもこもこのダウンジャケットを着込んでいる。

 スラリとした白いナマ足が「寒さに負けんぞ」とばかりに輝いてる上に、もこもこっとふくらんだ紺色のダウン。下が細くて上が大きい、そのアンバランスさは、ダチョウの歩く姿のようでもあり、輝く細いナマ足の力強さを表している。

 こんな美しい光景にエロさを感じる感性をもって2月の寒空の下で目撃してしまったら、このダチョウのようなフォルムの女の子に乗りたい・・このもこもこ感な服の上半身に暖かく包まれるように乗せてもらって、輝くスリムな白い足で歩いてもらえてる自分の悦楽天国を想像してしまって、もう我慢できない。

 そう、これは制服の規則で寒くてもナマ足の女子高生たちである。ボクは、その4人の中でもっとも薄い防寒着の女の子に声をかけてみた。

「足、寒くないですか? 女子高生は大変ですよね」

「そうなんですよ、寒くても、ストッキングやタイツ禁止なんですよー」

「でもボクみたいな女の子大好きなバカな男の目の保養にはなってるから、キミたちが頑張ってることが世の役には立ってる、うんうん」

「そんなもんなんですかーー」

「かわいい女の子が明るく輝いてるのを見れただけで、ボクみたいなバカな男は元気になっちゃうんだからー。それでちょっと提案があるんだけど・・、寒さなんか吹き飛ばす歩き方があるんで、やってみてほしいんだ」

「なにそれ、走って汗かくとかじゃなくって?」

 ボクは、防寒着の薄い女の子のカバンを隣の女の子に持たせ、ボクの荷物をもう1人の女の子に持たせる。手ぶらになった女子高生は「えっ? なになに??」と。

ボクはその女子高生の後ろから両肩に寮てを乗せて「じゃあ乗るよ」と。

「えっ、乗るよって、どういうこと?」

「おんぶ」

「えええっ、男の人なんて、おんぶしたことないですよー」と彼女は言いつつも、ボクの飛び乗りに構える中腰態勢になってくれたので、ボクは安心して飛び乗った。考えてみれば、女子高生のおんぶに乗るのは、かなりひさしぶりで、大人の女性に比べると、飾り気のない素朴感が、懐かしい。なつかしいというのは、自分が高校生の頃をなつかしいってのではなく、半年前くらいだったか、真新しいセーラー服の女の子に乗ったときのことをおもい返していた。

 このように、女の子におんぶしてもらいながら、別の女の子のことを思い返してるってのは、今こうしてボクをおんぶしてくれてる女の子に対して失礼すぎることはわかっているのだが、どうして、こうなってしまったのか。

 それは、ボクの身体と女の子の身体の間に防寒着が挟まっているからのようだ。

せっかく女子高生が頑張っておんぶしてくれてるのに、上に乘ってるボクが、女の子の身体密着感を堪能できてないのは勿体ない、とはいえ、一度乗ったおんぶから降りて防寒着を脱がしてまた乗りなおすのは、女の子が「もうおんぶするのヤダ」と言える機会を与えてしまうので避けたい。

 そんなことを考えていると女の子の方から「ジャケットの生地がツルツルしてるから滑るみたいで、うまくおんぶできない」と。

「そうだね、ジャケット脱いでみる?」

「脱いだら寒いですよ」

「大丈夫。ボクがジャケットになってあげるから」と言いながらボクはおんぶから降りて、彼女の脱いだジャケットを隣の女の子に渡した。

 ジャケットを脱いだ女の子の制服姿の背中に手を触れると、女の子の温まった体温をジンワリと感じ、ボクは「乗りたい乗りたい、すぐにも乗りたい。この暖かく熱を発してる女の子の背中にボクの全身で乗りたい」というワクワク感がいきなり沸騰してきてしまった。体温にこれほど性的に感じてしまってるのは、冬の寒い外気のおかげであると同時に、高校生だから体温が大人の女性より高いかなってな妄想をば。

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