揺れる無関心と緩やかな死
彼の結婚発表後、しばらくはいら立った気持ちもあったが、私は以前と同じように彼らの番組を見て楽しみ、彼らの発信する音楽に心ときめかせていた。確かに私からしたら嫌な女と結婚したけれど、彼が幸せならいいじゃないか、仕事で「新婚生活はどうですか。」なんて聞かれて語りだしたりしない限りいいじゃないか。そう思うようになったのである。彼だってプロなのだから、公私くらい分けられるだろう。私だってそんなこといつまでも気にしてちゃいけない。そう考えていた。我ながらとんだアホである。彼は微塵もフ