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移住と生き方

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同じ移住者のひとりとして、気になる移住者(検討中を含む)を取材。暮らし、仕事、家族のありかたなど、その人が大切にしているものに触れながら、これからの生き方を模索するきっかけに。
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#農業

目指したい暮らしに向かって、“やりたい”に素直になる(熊本県南阿蘇村地域おこし協力隊/鈴嶋 千芳子さん)

鈴嶋 千芳子さん 熊本県氷川町出身。2022年3月着任。農業の現場は、毎日が発見の連続。「同じプロジェクトに従事するメンバーと一緒に頑張れることが楽しい。南阿蘇村にはおいしいパン屋さんとタイ料理屋さんがあるのもうれしいです」。 海外で知った日本の食事情鈴嶋千芳子さんの経歴は、地域おこし協力隊メンバー内でも異色だ。大学進学を機に東京へ。卒業後は、ヨルダンの日本大使館へ勤務。農業に関連する職場ではなかったが、SNS等を通して、日本の食にまつわる情報に触れる機会が多くなってい

自分と地域。2つの軸を、心地よいほうへ(熊本県南阿蘇村地域おこし協力隊/長澤 静香さん)

長澤 静香さん 熊本県西合志町出身。2022年3月着任。体質改善のために野菜と果物生活を実践したことで健康を取り戻し、農の道へ進む。観光視点を取り入れた、イチゴ農家を目指している。有機栽培に挑戦すべく、山鹿市の農家にて研修中。 東京から、熊本へ子どもの頃からものづくりが大好き。手づくりの洋服を販売し、夜遊びに繰り出しては「面白い大人」の話にワクワクを募らせていた10代。「熊本には、やりたいことがない」。そう思って、東京に飛び出した。 服飾専門学校を卒業し、十数年。刺激

信頼関係やつながりを鍵に、この場所で農家として生きる(熊本県南阿蘇村地域おこし協力隊/小屋迫 瑛さん)

小屋迫 瑛さん熊本県甲佐町出身。2022年3月着任。「おいしいって言ってもらえる農家になりたい」。就農の際は、南阿蘇村にある、亡くなった祖父の農地を引き継ぐ予定。現在は祖母と2人暮らし。「祖母が元気になったようだ」とは、母の談。2023年3月退任。 農業って、いいなぁ「都会より田舎のほうが好き。身体を動かすのも好き。農業、いいなって思って」。小屋迫瑛さんはいつも、シンプルに自分の気持ちを表現する人だ。そして、どちらかと言えば実践派。「独立して自分でやってみたら、どんなふう

毎日とっても忙しくて、毎日すっごく楽しい!(熊本県南阿蘇村地域おこし協力隊/田上 由菜さん)

田上 由菜さん東京都練馬区出身。2021年9月着任。南阿蘇村で泥だらけになって遊んだ幼い頃の思い出が、移住を後押ししたという。退任後に向けては、半農半Xを模索中。2022年春には両親も移住し、家族で村の暮らしを満喫しているところ。 南阿蘇村は心のふるさと「空気がよくて、水がきれいで、人が優しくて、天国みたい」。田上由菜さんの南阿蘇村のイメージは、小さい頃から変わっていない。祖父母が南阿蘇出身のため、学校の長期休暇を利用して村内の親戚の元へ度々「里帰り」していたと話す。「南

自分にもできることがある。いまが人生で一番幸せ!(熊本県南阿蘇村地域おこし協力隊/槌田 晴菜さん)

槌田 晴菜さん大阪府堺市出身。尊敬する職場の先輩の知人が南阿蘇村にいたことで縁がつながり、2021年11月着任。「農家にならなくても、農業を学んだり家庭菜園に挑戦したり、『できるかもしれない』を増やしていけたらいいなと思います」。 自然を身近に感じていたい実家と職場を往復し、動物看護師として働いて、いただいた給料をキャンプや旅行の費用に充てる。仕事にはやりがいがあったし、暮らしに大きな不満があったわけでもないのだけれど、強いて言えば「田舎で暮らしたい」という漠然とした憧れ