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移住と生き方

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同じ移住者のひとりとして、気になる移住者(検討中を含む)を取材。暮らし、仕事、家族のありかたなど、その人が大切にしているものに触れながら、これからの生き方を模索するきっかけに。
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#景色

命を育む、水・空気・土。この風景を未来に残せるように(熊本県南阿蘇村地域おこし協力隊/宮脇 悠さん)

宮脇 悠さん熊本県熊本市出身。協力隊になることを後押ししてくれたのは、別の地域で有機農業を営む同年代。「自分より早く気づいて実践してきた人。その人がいるから、頑張れます」。絵を描くことが好きな一面も。 疑問を晴らしてくれるほうへ世の中はどんどん便利になっているはずなのに心のどこかが満たされない。それがどこにあるのか、どんな形をしているのか、探してみようと一歩踏み出したときが、人生の岐路と呼べるときなのかもしれない。宮脇悠さんの話を聞きながら、そんなことを思う。 「人はな

軽やかな覚悟を携えて。諦めないで、背負い続ける。(熊本県南阿蘇村地域おこし協力隊/吉田 洋樹さん)

吉田 洋樹さん 熊本県人吉市出身。2022年8月着任。就農後は、サツマイモ、カボチャ、栗、ハーブを中心に栽培することを考えている。収穫した野菜を生で食べるのが好き。「カボチャ以外はだいたい生で食べたことがあります 当事者になる決意「日本の産業を支えるひとりになる」。吉田洋樹さんは腹を決めた。「農業で独立するということは、背負うこと。人の縁、自分の暮らし、経済的なことも諦めないでいたい」。心から信じられるものに出会えた。そんな自信と確信に裏づけされた言葉。 20代前半、

毎日とっても忙しくて、毎日すっごく楽しい!(熊本県南阿蘇村地域おこし協力隊/田上 由菜さん)

田上 由菜さん東京都練馬区出身。2021年9月着任。南阿蘇村で泥だらけになって遊んだ幼い頃の思い出が、移住を後押ししたという。退任後に向けては、半農半Xを模索中。2022年春には両親も移住し、家族で村の暮らしを満喫しているところ。 南阿蘇村は心のふるさと「空気がよくて、水がきれいで、人が優しくて、天国みたい」。田上由菜さんの南阿蘇村のイメージは、小さい頃から変わっていない。祖父母が南阿蘇出身のため、学校の長期休暇を利用して村内の親戚の元へ度々「里帰り」していたと話す。「南

自分にもできることがある。いまが人生で一番幸せ!(熊本県南阿蘇村地域おこし協力隊/槌田 晴菜さん)

槌田 晴菜さん大阪府堺市出身。尊敬する職場の先輩の知人が南阿蘇村にいたことで縁がつながり、2021年11月着任。「農家にならなくても、農業を学んだり家庭菜園に挑戦したり、『できるかもしれない』を増やしていけたらいいなと思います」。 自然を身近に感じていたい実家と職場を往復し、動物看護師として働いて、いただいた給料をキャンプや旅行の費用に充てる。仕事にはやりがいがあったし、暮らしに大きな不満があったわけでもないのだけれど、強いて言えば「田舎で暮らしたい」という漠然とした憧れ