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僕の願い

「ダンサーのための著作権プロジェクト」は、
<ダンス界の持続的な発展>
を目指した活動の一環として、橋場英一郎が立ち上げました。

「持続的な」という言葉に、「目先の利益や慣習にとらわれず、将来を見据えて、ダンス界としての発展戦略を練る」という意味を込めています。

残念なことに「選手が減った」「観客が減った」「新規が減った」
と僕が人生を捧げている社交ダンス界ではよく聞かれます。

そして「昔は良かった」「少子高齢化だから仕方がない」という声もよく聞かれますが、本当にそれだけが原因でしょうか?

僕は既存のビジネスモデルの限界こそが本質的な原因だと考えています。
(皆さんもなんとなく感じているのではないでしょうか)

どんなに素晴らしいビジネスモデルだったとしても、時代に合わせて変化させなければ無用の長物です。
(今の時代に配信なしでCD販売だけで売るぞ!ってミュージシャンはあまりいませんよね?)

ただ、この社交ダンス界は低迷しながらも存続しています。奇跡的に。

これは社交ダンスが持つ魅力と、それに打ち込む人の熱量の賜物です。

数十年前のビジネスモデルを用いながらもこの業界が(低迷しながらも)生き残っていることが何よりの証拠です。

なので、時代にあったビジネスモデルに転換することができれば「社交ダンスブーム」は間違いなく再来します。

みんなで協力して、時代にあったビジネスモデルを模索しましょう。

社会に求められるコンテンツ、売り出しましょう。

「競技」が大きな比率を占めるこの業界。
周りはみんなライバル、周りを蹴落としてでも上を目指す。
それもひとつの考え方だと思います。

でも、今はその考えをちょっと横に置いといて、
業界全体としてみんなで上を目指しませんか。

今現在、ライバルは業界内ではなく、業界の外にいます。
スマホがライバルです。
(意味がわからない方は連絡ください。2時間ぐらいかけて説明します。)

僕はあと50年ぐらい生きると思いますけど、死ぬまで楽しく踊っていたいです。
ダンスを踊ることが一般的になっている社会を見たいです。

本気でそう望んでいるので、そのための努力は惜しみません。


そろそろ本題の著作権の話に移ります。
(もう少しだけお付き合いください)

結論から言いますと社交ダンス界、著作権というものに対して脆弱すぎるので、何とかしないといけません。

このままではコンプライアンスが叫ばれる一般社会に大手を振って進出することは出来ませんし、
(ゴールデンタイムでもお色気シーンが許されていた時代はもう終わったのです!)
ダンサーが権利侵害で訴えられることも出てくるかもしれません。
(過去にそういう事例がありました。それでさらに人が減ったら致命的)

音楽必須の業界なのにも関わらず、業界全体の知識レベルが非常に低い原因は、
【著作権専門の部署がない】
ことにあると思います。
(もしあったら教えて下さい。ちゃんと広報するよう頼みに行きます。)

そういう部署がないと「ちょっとこれ大丈夫なんかなー」と思っても誰に相談したらいいのか分かりません。

ダンサーをトラブルから守り、ダンス業界を健全に発展させるためにも
著作権についての知識を持ち・情報収集し・わかりやすく発信する
部署が必要です。

ないものは作る。
しかも早く作る。
社会変容のスピードは増しています。
コロナ禍で多くのダンサーたちがオンラインに活躍の場を広げ始めました。
withコロナ時代でもその傾向は続くでしょう。
それに対応できる部署が必要です。

今、必要なのでこの企画を始めました。
然るべき団体に話を持ち込んで、予算を申請して、というプロセスは時間がかかるので、個人でできることからスタートしました。
そういうプロセスはこれから考えます。

今まで問題がなかったからこのままでやりたい、という気持ちはよく分かります。
起こるかどうかもわからない将来のリスクにコストを掛けることは理解しづらいかも知れません。
でも、未来のことに思いを馳せれば、この問題を少しずつでも解決することの必要性は理解してもらえるかと思います。
この問題に取り組まないと未来を担う世代がこのツケを払うことになります。
(それを敏感な若者は察知しているから新しいプロが増えないのかもしれませんよ)

後進たちに明るい未来を提示するためにも、目の前にある問題から目を背けず、取り組んでいく必要があります。

極論かもしれませんが、
こういうひとつひとつの問題に興味がない=ダンス界の未来に興味がない
と僕は感じます。

業界の意識を変えるには、人の意識を変える必要があります。

問題意識を持っていたけど行動に移していなかった人、今こそ行動変容のときです。
そんな問題があったことを初めて知った人、これから少しずつ考えていきましょう。

誰かがやってくれるだろうという気持ちは過去に捨てましょう。
自分がやらないと誰もやってくれません。
当事者意識を持ちましょう。

一緒にダンス界をより良く変えていきましょう。
そのために僕が出来ることは何だってやります

これまでの慣習があるので、いきなりすべてを変える、というのは難しいかもしれません。

まずはひとりひとりの意識を変えていくことが、ダンス界の持続的な発展に繋がると信じています。

僕はダンスの力を信じています。
ダンス界のみんなの力を信じています。

みんなで協力することができれば、きっと明るい未来が待っている。

そう願って、僕は行動していきます。


ダンス界の輝ける未来のために!

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【 ダンサーのための著作権プロジェクト 】
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