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Prix de lausanne2020がはじまりました



みなさん、こんばんは。ダンサー姐さんです。


ご存知の方も多いと思いますが、2020年のローザンヌ国際バレエコンクール。2月2日からスイスのローザンヌで始まりましたね。


"若きダンサーの登竜門"


次世代のプリンシパルの卵達がうじゃうじゃ集まる、バレエコンクールの最高峰ともされる年に一度のこのイベント。

15歳から18歳までの男女を対象に行われるこのコンクールですが、今年も本当に沢山の応募があったようです。


一次ビデオ審査を通過し、27カ国84名の参加者がセミファイナルに進みました。

大流行しているコロナウイルスの影響で、中国参加者10名のうち3名は出場を辞退。出場に年齢制限が設けられているだけに、すごく残念。

日本からは国籍別最多となる、13名。

たくさんの経験を得てほしいと思います。



さて、そんなダンサー姐さん。

様々な手段でこのコンクールの状況を見ています。

"現地に行かずともコンクールが見られる"


今回のローザンヌ国際バレエコンクールでは、昨年に引き続いて、公式サイトでのLIVE配信。

https://www.prixdelausanne.org/

見逃した方でも大丈夫。YouTubeアカウントによるクラス別審査の動画配信。

https://www.youtube.com/user/PrixdeLausanne

そして、審査風景以外にも、各出場者の素敵な笑顔だったり、舞台裏も垣間見ることのできる、Instagramによるストーリー機能、写真記事。

https://instagram.com/prixdelausanne?igshid=1bv7tgcw4ncko


色々な方法でローザンヌ国際バレエコンクールに触れることができるようになってます。

少し前までは、約1ヶ月後にNHKで放送されるファイナルしか見ることができなかったのに...時代の進化を感じます。


そして、このコンクール。

なぜこんなにも有名であるのか。バレエコンクールの最高峰と言われ、若きダンサーの登竜門として毎年沢山のバレリーナ達が夢を追いかけ、スイスに集まるのか。


"このコンクールの始まり"


スイスの実業家フィリップ・ブランシュワイグという人が、ダンサーの支援を模索し始めたことがきっかけとなります。

1972年、バレエダンサーのロゼラ・ハイタワー、フランスのコンテンポラリーバレエの振付家であるモーリス・ベジャールと話し合い、このコンクールの開催に至りました。

順位が何位だった。とか、コンクールのこの日に最高のパフォーマンスができた!と、それはもちろん大事なんですが。

このコンクールが重きを置いているのって、そこじゃないんです。

“ダンサー育成の場”なんです。


そして世界的に有名なバレエ学校の校長だったり、バレエ団関係者。その手のトップ達が集まる場所でもあります。

ですから、舞台審査だけでなく、バーレッスンから始まるレッスン審査。そして、これからのダンサーに必要なコンテンポラリー部門の審査。

それに加え、自分が踊るヴァリエーションを審査員の先生から指導を受ける風景を審査する、コーチングの審査というものも設けられています。

もちろん、レッスン審査もコーチング審査も、審査員の先生方は前にずらっと。緊張しますね。普段のレッスンは9割の人が、前に鏡がある状態で受けていると思います。それが鏡の代わりに、審査員の先生方、しかも有名な先生方。

LIVE配信でも、出場者の緊張が手に取るように伝わります。特に、最初のグループで踊る子達は、緊張のあまり、レッスン審査では振りが頭に入ってこず、間違えまくる子もちらほら。

アンシェヌマンでは、足が震えてる子、軸足がもうガクガクしている子も沢山いました。

ローザンヌに出ていない姐さんが言うのも何ですが、緊張は無意味だよ〜。取り繕おうとしても素は出てしまうものだし、自然体でいる方が、自分らしくて絶対にプラス。

と言っても、やはり本番いざそれを目の前にした時、姐さんだって緊張するに決まってる。笑

天性の才能で、たまに緊張すら見受けられない、楽しそうに踊る子っているんですよね。


今回天性の華を見せたのは、アリエルデイリーさん

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日本からの出場者のようですね。15歳。

長身、細く長い手足に、端正な顔立ち。そして、何より生まれ持った華でしょう。惹きつけるものが違います。

アンデオールがきちんとしていますし、足首の弱さは少々気になりますが、将来素晴らしいダンサーになることは間違いないでしょう。

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ファイナルに進み、素晴らしい成績を残してくれることを願います。


このコンクールの様々な賞


さあ、こんな青田買いのようなことをしてる日本の観客、ダンサー姐さんですが。

ローザンヌ国際バレエコンクール、現地に観に行っているオーディエンス(観客)からの投票という制度があります。

実際に、ファイナルで最もオーディエンスからの投票を得た出場者は、オーディエンス賞を与えられます。

アイドルの総選挙のようですが...観客賞を得た出場者は500スイスフランの賞金をもらうことができます。(日本円にして、約5.6万円)

その他にも、ベストスイス賞というものもあります。

スイス国籍のある出場者、または3年以上スイス在住歴があり、バレエの養成を受けた参加者が受賞対象です。
賞金は2500スイスフラン。(日本円にして、約25〜30万円)

もちろん、コンテンポラリーが最も秀でていた出場者にはコンテンポラリー賞がありますし、スカラシップを見事受賞した暁には、著名なバレエ学校で、一年無償で学ぶ権利を与えられます。生活費として、16000スイスフラン(200万円弱)を与えられます。


更に、セミファイナルからファイナルに行けなかった出場者に対しても、様々なワークショップが開かれ、コンクール期間は学びを得ることができます。

バレエ学校からオファーを受けて、留学しにおいで。と声をかけてもらうこともあったり。

ダンサーの若葉が、いきいき色づくきっかけに溢れていますね。


みんなとてもキラキラしてます。

どの出場者も、この公演期間を存分に味わって、有意義な時間にしてほしいなと心から思います。




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