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6月号(№247)編集後記

4月から5月にかけて総会シーズン真っ盛り。各種団体、PTA、スポ少などなど、人によっては1日に何件かはしごして出席した人もいたのではないでしょうか?

新型コロナが第5類に移行し、それまで中止や縮小を余儀なくされてきたイベントや各種行事が通常の規模で実施できるようになりました。満を持して元通りにしてみると、コロナ前の規模に戻しただけなのに想像以上の負担を感じる、そんな感覚ありませんか?

コロナ禍を経て、祭りやイベントの中心的役割を担ってきた世代の高齢化が進んだ上に、少子化、若者の流出で次の世代へバトンを渡せない。さらに物価高騰が追い打ちをかけ、ヒトとカネとマインドのやり繰りは困難を極めています。

イベント一つとっても、人々の暮らし方や価値観、さらに世代構成が大きく変わろうとしているにも関わらず、前例に疑問を持とうとせず、効率化や省力化に向けた動きがとれていないケースが多々見受けられます。見直す必要性を感じながら、代わり映えのしないアイデアについつい乗っかり、変化に対する決断を次の世代に押し付けるのは少し無責任なのかなと感じてしまいます。そういう意味では、旧態依然の考えに「積極的に飽きる」ことも必要で、変化に対して柔軟な姿勢が共感を呼び、協力者の拡大や新たなアイデアの獲得に近づくのではと思うからです。

先月号と今月号で合計八つの新店とリニューアル店を紹介しました。裏を返せばその分、廃業に追いやられた店もあったわけで、まちはこうして変化を続けながら、社会基盤を維持してきました。

会議において、思考停止の「異議なし」ほどむなしいものはありません。変わることを前向きにとらえ、新しいことにチャレンジする喜びをもって事業に取り組みたいものです。(新)


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