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8月号(№225)編集後記

防災行政無線から流れる音楽といえば、「ふるさと」や「夕焼け小焼け」が定番ですが、久慈市では2013年から朝、昼、夕方の3回、時報チャイムに「あまちゃん」のメロディーが採用されています。

演奏は久慈高校マンドリン部が担当し、朝と昼は「あまちゃんオープニングテーマ」、夕方は「潮騒のメモリー」が流れ、地域の特色を表しています。

また、洋野町では「あまちゃん」の反響を受け、同年8月から朝の時報チャイムに種市高校吹奏楽部が演奏する「南部ダイバー」が採用されました。

さらに、昨年4月からは午後3時の時報チャイムに洋野町在住の演歌歌手で「ひろの観光大使」を務める三本木智子さんの「おいでよ!ひろの」が採用され、軽快なメロディーが町民に活力を与えています。

全国を見渡せば地域性溢れる時報チャイムがたくさんあるようで、北島三郎さんの地元北海道上磯郡知内町では夕方に「与作」が流れる他、千葉県館山市ではロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIさんの出身地にちなんで、名曲「Forever Love」が町に彩りを与えています。

時報チャイムは、規則正しい生活習慣を育む他、子どもたちに帰宅を促す役割がありますが、最も重要な役割として、防災行政無線が災害時に正しく作動するか確認する目的があるのだそうです。

全国的に記録的大雨による被害が相次いでいる今、物々しいサイレンの音にだけはお世話になりたくないものです。

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