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7月号(№236)編集後記

今月の特集記事「国道のグルメ」はいかがでしたか?好評だった昨年12月号の第1弾に引き続き、今回もユニークで魅力的なお店の数々をご紹介しました。取材でお世話になったお店の方々に改めて御礼申し上げます。

三陸道の全線開通によって人流が都市圏に集中する「ストロー現象」が課題に。交通量の減少によって、消費の流失は免れないと思われていました。

三陸道によるメリット、デメリットは両面ありますが、取材を通してたびたび聞かれたのが、「三陸道のデメリットはあまりない。むしろ遠方からのお客さんが増えた」というプラスの意見でした。

先月も触れましたが、道の駅いわて北三陸の開業やあまちゃんの再放送を追い風に、ゴールデンウイークの久慈地域は観光客で大きな賑わいを見せました。遊んだら腹が減るのが当然のことで、今回取材した飲食店も大忙し。駐車場には八戸、盛岡を中心に他地域ナンバーがずらりと並び、山海の恵みに舌鼓。店主たちに話を聞いて、都市圏からの観光の受け皿として久慈地域が見直されていることを実感しました。

観光地で店を選ぶ際のツールに関するアンケート調査によると、店選びのツールとしてグーグルマップとグルメ系アプリがそれぞれ全体の約3割と信頼性が高く、雑誌などの紙媒体は全体の1割程度にとどまりまっています(悲しいことに)。スマートフォン片手に店を探すことが主流となった今、ネット情報の整備はもちろん、写真映えするメニュー開発や話題性のある店づくりによって、SNSを通じて情報は全国へ。積極的でセンスの良い情報の整備が都市圏から人を呼び込むカギになりそうです。

夏の行楽シーズンを前に、ローカルなインバウンドに期待したいと思います。今月もごちそうさまでした!

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