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麻生優作はアメリカで名前を呼ばれたくない!

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文句や言いたいことを小説に変えただけ。 フィクションなら何を言ったっていいじゃない? 実話からインスピレーションを受けたアメリカ生活ロードノベル。 名前がAss hole, …
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#エッセイのようなもの

私小説のようなエッセイのような限りなく実話に近い小説『麻生優作はアメリカで名前を…

(読んでる人いるのかわからんけど……)アメリカ生活で自分が体験した、また、知人が体験した…

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私小説のようなエッセイのような限りなく実話に近い小説『麻生優作はアメリカで名前を…

 優作は、落ち着かぬ様子で辺を見回していた。  ヤードセールの客が去り、住宅街にはまった…

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 女性の手には金色のボタンが乗っていた。  優作が通っていた高校の制服の第二ボタンだった…

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 ヤードセールとは、アメリカでよく行われる自宅の庭での不要品販売だ。  いらなくなったも…

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「に、25セント!?」  ラクダまつげ――――神が目を剥いた。  ただでさえ大きな眼球が…

私小説のようなエッセイのような限りなく実話に近い小説『麻生優作はアメリカで名前を…

「このパンツ、いくらですか?」  レジャー用の簡易椅子の上で微睡んでいた優作は、声にハッ…

私小説のようなエッセイのような限りなく実話に近い小説『麻生優作はアメリカで名前を呼ばれたくない』4

 優作はカオリと初めて言い争ったあの日のことを思い出していた。 「カオリのやつ、カレーが付いたお玉を絨毯に投げつけやがって。あの後、絨毯にこびりついたカレーを拭き取るのにどれだけ苦労したことか! しかもあの絨毯は、カオリに買ってぇ~と強請られて買ったペルシャ絨毯だったんだぞ! しらんけど!!」  優作は憎らしいカオリの顔を思い出しながら、今頃、日本でどうしているのだろうと思った。  カオリはあの後、自分の言葉通り、都内にある2LDKのマンションを見つけて引っ越した。  夫