常に良質なチームワークを形成する為の四つの指針

【0】はじめに チームワークとは?

大小問わず、様々なコミュニティー形成が行われてくる季節となってきました。コミュニティーという言葉を書いていますが、言葉を代えると、何かのプロジェクトを進めようと思った際、そこに集まる集団も一種のコミュニティーであるともいえるかもしれません。今回は、新たなるコミュニティー形成が生まれる季節でもあるからこそ、常に良質なチームワークを形成する為に必要な三つの指針を、考えてみました。

【1】企画を立案する=実行力が問われる

何かチーム内で「こんなことをやろう」「これをやってみたい」という、しっかりとしたヴィジョンを持って語るプロジェクトの方がいた際は、まずは「いいね」というリアクションを言ってあげるとより良い関係になっていくと思います。何かを始めようとする際に、一歩踏み出して宣言をするには、勇気が必要であると思います。まずは、これやりましょう!!と声を上げてくれた方には、「いいね」や何かのリアクションをしていくと、良質なチームワークが形成されていくと思います。

しかし、ここで1つ。しっかりとプロジェクトを立ち上げた方に問われるのが、実行力です。企画というのは、あくまで空想上の話。そこから、いかに形にしていくのかが、重要になってきます。企画を前に進めるには、どうすればいいのか。そこを考えていく際に、様々な難題や壁が出てくると思います。その際に、相談相手がいるかどうかも非常に重要になってきます。そして、1つの企画が形になり、表に出たとき、初めて、プロジェクトでの企画というのが評価され、次に向けて動き出すことができます。企画というのは、拡大解釈すれば、どんな事でも実現できる夢の世界。いわゆる妄想で形成された夢のある場所。その夢のある場所を、現実でも実現できるかどうか。それが、企画を進めていく上では、大切であり、チームワークを形成していく上で非常に大切になってきます。

【2】些細な意見でも耳を傾け実現させるスピード力

コミュニティーの形成がある程度出来てくると、出てくるのが、コミュニティーに対する、様々な改善や要望です。「ここはこうした方がいいのでは?」「ここをこうすれば、よりよくなるはず。」と言った声が大きくなってくると、コミュニティーの見直しが必要になってきます。そもそも、こうした声が出なければ、何もしなくてもコミュニティーとしては、常に良質な環境のまま、継続的に進めていけばいいものです。しかし、改善や要望の声が出るという事は、今のコミュニティーに対して、変化させないといけないという、ある種【危機感】を持った方の声であったりします。そうした声にまずは、耳を傾け、コミュニティーの在り方を、一度立ち止まり、考え直す必要があります

立ち止まり、コミュニティーの見直しを考えた際、最重要なキーワードは「スピード」「報連相」です。何か、こうしてほしい。こう出来ないかという改善や要望が出た際、「スピード」よく対処方法を考え、返答をする必要があります。それは実現有無問わず。そして大事なのは、改善が出来ず、少し待って欲しいという回答になった際、時間をあまり開けず、しっかりと返答を出すというのが大切です。ここで、返答なく時間が経過してしまうと、逆にチームとしての信頼関係が崩れ、最悪チーム崩壊が起こる恐れが発生します。つまり、大事な事は「報連相」をしっかりし、スピードよく対処していく事が良質なチームワークを形成していく上で大切となってきます。

例えば、何か、突発的に企画を進めようとなる際、チームとしては既存のプロジェクトがある中、新しい、突発的な企画を行うとなると、困惑し、それが限定的な閉鎖された場所で話し合われていると思うと、そこで信頼関係、チームワークの溝が出来てしまいます。こんな事をやります。あんなことをやりたいです。そうした想いがある際、チームというのは、大きな意味での相談相手の集団であるので、何かを突発的に企画を進めようと思った際にも、これやりますという一言あるだけでも、違った反応になることがあります。

繰り返しになりますが、何かを始めよう。またはチーム内での改善、要望が出てきた際には、まずはその要望に耳を傾け、対処法がすぐに出る際は差し出し、すぐに出ない場合は、現状の進捗報告をその都度、しっかりと共有していく報連相をしっかりとしていく必要があります。

【3】出来ることから始めよう

【2】内では、スピード力に対して書いてきましたが、そのスピード力を出せる一つの方法として、考えられるのは、既存の企画がある際、それに上乗せして何か出来ないかを考える所から始めようという事です。

例えば、様々な情報を提供する場所があるとします。その情報を宣伝したいが、宣伝方法がない。その際、どのような対処方法が考えられるか。機密情報ではない、公に公開されている情報であるのなら、SNS等既存のツールを使用して宣伝していくという事を考えます。情報共有をしたいという大きな話をするのではなく、今ある何かを活用して、宣伝をしていく。という考えにたどり着きます。これなら、そんなに難しい事ではありません。

このように、大きな考えを提示すると動きづらい案件でも、既存の企画や動いているツールやコンテンツ等、活用することで、大きな負担無く、小さな変化で対応をスピード良く、効率的に広めることができます。実現可能な出来そうな事からしっかりと前に進める事が、何よりも良質なチームワークを形成するうえで、重要な内容になってくると思います。

【4】既存企画は大切にし、新しい物を生み出す

企画を立ち上げるという事は、新しい事を行うという事になります。新しい事を始める事には、非常に大きなパワーが時には必要になってきます。しかし、ここで、大切な事が1つあります。それは、既存企画こそ、しっかりとアフターケアを常にし続けていく必要があります。

新しい事を行おうというのは、瞬間的にはうきうきワクワクという感情が出るものです。しかし、その感情というのは、既存企画に対する視線をそらしてしまい、既存企画に対しての冷遇とも言えるような状態に最悪なりかねません。すると、今動いている企画が止まる、最悪、廃止になりかねません。何か新しい企画を行う際、まずは既存企画のサポートを大事にし、そのサポートを十分行っているという体制を維持できると判断出来た時、初めて次の新しい企画に労力を注視していくという段取りを踏む必要性があります。

何かを始まる前に、まずは既存企画に配慮すべき事はないか。今のままでいいのか。既存企画を盛り上げるとより良いものが出来るのではないか等。まずは企画を立ち上げる前に、今行っている企画のアフターケアをしっかりとする事を大切にしてみては如何でしょうか。

【5】最後に 良質なコミュニティーって一体何か?

長く、常に良質なチームワークを形成する為の四つの指針と題して、書かせて頂きました。チャレンジに対して熱い支援、熱い応援をしつつ、今行っているプロジェクトには、常に注視し、サポート体制を整える。こうした内容は、どの環境下においても大切であると思います。

良質なコミュニティーを形成していく上で、大切な事。
一言でいえば、「目に見えるような配慮を常にしていこう」という事です。
何を行うにも、形になった際には表に出てきます。表に出るということは、誰にでも目に入ってくる物となります。目に見えるようになった後、様々な配慮が必要になってきます。何か、ひそかに行われる内容があるとすると、それに対して、「私知らないのに…」「勝手に何かが決まっているなんて…」というチーム内からの不満やちょっとした変な感情が生まれてしまう事があるかもしれません。それにより、組織、チーム内での崩壊が始まりかねません。良質なチームワークを形成していく上で、大切なのは、「目に見えるような配慮を常にしていこう」これに付きます。

チームや組織が大きくなればなるほど、こうした問題と言うのは起こりがちです。そうなる前に、まずは様々な意見に耳を傾け、常にオープンな関係でい続けていく事。企画に対しては、しっかりと形にしていく事。既存企画に対しては、常に配慮を忘れずに新しい事を行っていける。こうした良質なチームワークを取っていければいいのかなぁと思います。

長く書かせて頂きましたが、少しでも何かも役に立ちます様に。