damuan

詩を書いて生きていたい。 文章はたくさん書くと上手くなると聞きました。 詩も同じでしょ…

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詩を書いて生きていたい。 文章はたくさん書くと上手くなると聞きました。 詩も同じでしょうか?上手くなりますように。

最近の記事

あの日の花よ[詩]

『あの日の花よ』 花が咲いている 小さく とても小さく咲いている 窓辺の片隅で 風がひとひら ひらりと 微かにカーテンがなびく うっすらと描かれる この稜線を 僕は知っている かつて 君と暮らした 南アルプスの 冠雪の溶け際 僕は幸せでした 君を愛せて幸せでした ーーーーーーーーーーーーーーーーー よかったら、ひとつ前の詩も読んでいってくださいな。 ↓↓ こちらも、読んでもらえたなら嬉しいです。 ↓↓

    • 正義[詩]

      『正義』 ヒーローがワルモノを倒して 世界はひとつになりました たったひとつになりました ーーーーーーーーーーーーーーーーー よかったら、ひとつ前の詩も読んでいってくださいな。 ↓↓ こちらも、読んでもらえたなら嬉しいです。 ↓↓

      • 紫苑[詩]

        『紫苑』 魂だけになったのに 癖で呼吸してる 一定のリズムで 胸が上下して 愛おしい 愛おしい そのリズムで作られた音楽が 静かな風となって やがて あなたの頬で解れる 永遠に続くものなんてないけれど 信じてみたい この想いを 変わらないものとして ーーーーーーーーーーーーーーーーー よかったら、ひとつ前の詩も読んでいってくださいな。 ↓↓ こちらも、読んでもらえたなら嬉しいです。 ↓↓

        • 空ってあんなに青かったっけ?[詩]

          『空ってあんなに青かったっけ?』 6月の 梅雨に入る前の きっと 最後の晴れた空 夢を諦めたこと 悔しいと 思いたくなくて そう思わないほどに 幸せだと 言い訳するための 堅実な人生 捨てちゃえ いっそ ぜんぶ 捨てちゃえ からりとした 空気が、風が、日差しが、 あゝ 空ってあんなに青かったっけ? ーーーーーーーーーーーーーーーーー よかったら、ひとつ前の詩も読んでいってくださいな。 ↓↓ こちらも、読んでもらえたなら嬉しいです。 ↓↓

        あの日の花よ[詩]

          満月の夜に[詩]

          『満月の夜に』 満月の夜 月に照らされ光となる 君も僕も 同じ光だから 同じスピードで走ってく 満月の夜 街明かりを早めに消して 約束通り ひと足早く 光になった君を追う 夜風に乗って 届いたセリフ 耳当たり良く 飾られた言葉 自分に甘く 実際に甘く 満月の夜 点XとY 同じ速さで進み続けてる 少し疲れて 差す月明かり 交わることはないのだな グラスに映る 月はまぁるく 実に甘く じつにあまぁく 酔いしれる 酔いしれる ーーーーーーーーーーーーーーーーー よ

          満月の夜に[詩]

          おはよう[詩]

          『おはよう』 今朝、空に向かって言った おはよう! もうとっくに聞こえないけれど 風に混じって海を越えて 今頃アフリカに いつもと違う風が 届いているのかもしれない 人の耳には聞こえないくらい 小さくなった声だけど ゾウやライオンに聞こえてしまって 朝でもないのに 起こしちゃっているかもしれない それでもいっぱい言いたい! おはよう! おはよう! おーはーよーうー!! ーーーーーーーーーーーーーーーーー よかったら、ひとつ前の詩も読んでいってくださいな。 ↓↓

          おはよう[詩]

          夜明け[詩]

          『夜明け』 私が待っているのは 君じゃない 私が待っているのは 今まで通りじゃなくなる何か 青黒く呑まれた衝動が 僅かだが発光しはじめている 来る。きっと来る。 静けさはいつだって予兆だ 焦りも怒りも悲しみも もう波立ちはしない 見極めよ 濁りのないものを そして委ねよ あるがままの自分を 私は待っている。 この衝動と共鳴する何かを ーーーーーーーーーーーーーーーーー よかったら、ひとつ前の詩も読んでいってくださいな。 ↓↓ こちらも、読んでもらえたなら嬉しいです。 ↓

          夜明け[詩]

          ちょうちょ[詩]

          『ちょうちょ』 黄色い蝶が飛んでいます。 この風のない日に。 必死に翅を動かして、 重力に引かれるからだを持ち上げます。 大変そう。 楽しそう。 大変そう。 嬉しそう。 黄色い蝶が飛んでいます。 この風のない日に。 風のある日に風に乗り、 今日はそこらの葉の上で静かに休めばいいものを。 大変そう。 楽しそう。 大変そう。 嬉しそう。 黄色い蝶がとまりました。 白いお花の上に。 この風のない日だからこそ、 好きな方へと飛べたのです。 大変でした。 でも、わくわ

          ちょうちょ[詩]

          強いよ[詩]

          『強いよ』 君たちは強いよ。 強過ぎるよ。 大きな声を出せるだけで強いよ。 小さな声でも 自分の言葉で言えるなら強いよ。 声が出なくたって 涙が出るなら充分に強いよ。 自分の意思を押し通す強さ。 相手の意思に合わせる強さ。 弱きを助ける強さ。 弱さを見せられる強さ。 みんな強いよ。 弱いところがあったって、 それぞれの強さがあるんだよ。 君たちは強いよ。 強過ぎるよ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー よかったら、ひとつ前の詩も読んでいってくださいな。 ↓↓ こちらも

          強いよ[詩]

          太陽と向日葵と[詩]

          『太陽と向日葵と』 太陽を愛しているのは向日葵だけじゃない。 わたしだって。 いや、愛せないときもあるけど。 ほら、向日葵だって 枯れそうなときは思うはず。 “わたしを蒸発させないで!”とか。 わたしは蒸発したいんだけど。 向日葵が太陽を見つめて、 それが愛と呼ばれて、 太陽は向日葵を愛するようになる。 わたしも誰かに愛されたいけど、 愛ならなんでもいいわけじゃない。 理由が分かる愛なんてつまらない。 って昨日読んだ本にも書いていたよ。 愛するときも、 愛されるときも、 愛

          太陽と向日葵と[詩]

          潮騒[詩]

          『潮騒』 浮かばれないのは 荒々しい波のせい 凍てつく風に 冷まされてゆく熱が心地良い 恐ろしいのは世間で 世界はただの世界で 変わることなく少し優しい ほら、潮騒はかき消してくれる 悲しみの中に潜んだ不安も 要らなくなった思い出も 春、田に水を呼び入れるごとく この身空に潮を呼び入れる わたしは生きてゆこう 言いたいこと言って生きてゆこう 行きたいところに行って 見たいものを見て やりたいことをやって そうやって生きて死んでゆこう ーーーーーーーーーーーーーーーーー

          潮騒[詩]

          いつか分かること[詩]

          『いつか分かること』 陽が沈んでから 月が輝きはじめるまでの ほのかに色付いた青空 オレンジが切ない いいよ、最後まで 優しくしてくれなくても どう返したらいいのか 僕には分からないから もう帰りましょうと 風に背中を押される それぞれの進む 道が照らされている いつか僕にも分かるのだろうけど いま、分かりたかった あなたのこと この終わりかけの春のこと ーーーーーーーーーーーーーーーーー よかったら、ひとつ前の詩も読んでいってくださいな。 ↓↓ こちらも、読んで

          いつか分かること[詩]

          live,like,don’t like.[詩]

          『live,like,don’t like.』 生きるということは好きになること あと、嫌いになること 好きなのは空、野の花、高いところ、 自由と、それから夢見ること 嫌いなのは山芋、煙、我を忘れる人、 しがらみ、あと常識 好きな気持ちと同じくらい 嫌いもライトに抱きたい 小さな子どものするように すき!と笑い きらい!と泣きたい わたしはたまに好きになる そして嫌いになる前に 苦手だなぁ〜って距離を置く 生きているようで 生きていない気がするのは そのせいな

          live,like,don’t like.[詩]

          観念[詩]

          「観念』 二人のことを書こうとして “僕”と書いたら 続いて出てくる“君” どうして“君”は“君”なんだろう “あなた”でもいいはずなのに そう思う度に滲みる 暗く隠された 傷だらけの部位 場所は分かるのに 肝心の傷が見えなくて 手当てのしようがない 抜け出せない そしてまた並ぶ “私”と“あなた”に 捕食される 必要か 不要か 必要か 不要か ただ耐えるばかりで 今日も傷を深くする ーーーーーーーーーーーーーーーーー よかったら、ひとつ前の詩も読んでいってくださいな。

          観念[詩]

          カンターレ[詩]

          『カンターレ』 愛と呼ぶには どこか物足りないけれど 僕の中に芽生えた 君に伝えたなら 喜んでくれるだろうか やっぱり まだ早過ぎるだろうか 少しずつ 強くなる日差しを 若葉はまだ 受け止めきれない 透過する光で やわらかくなった影が 僕らを包み込む 願わくば 僕らの間を通る天使に 歌を 懐かしい歌を 歌ってほしい 新緑の晴れ間によく似合う はじまりのカンタータを ーーーーーーーーーーーーーーーーー よかったら、ひとつ前の詩も読んでいってくださいな。 ↓↓ こちらも、読

          カンターレ[詩]

          放て![詩]

          『放て!』 簡単には消せないものほど、きれいに、簡単に、消してしまいたくなる日がやって来るんだ。 楽しかった過去も傷ついた過去も、今に繋がっている。だから、全て愛している。そう思えるような今を作ろうとして僕は、なぜ、あんなに笑っていたんだろう。まるで、前向きの奴隷じゃないか。 もう僕のからだは、冷たさという、君とは違う温度で満たされてしまった。 未来なんて不確かなものを信じたいと思えるような、そんな熱は残っていない。 でも、今この瞬間の僕を幸せにできたなら、その記憶は未来で

          放て![詩]