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生年月日が全く同じ人が同じ運命を辿らないのは何故?

特に双子の方などはタイトルに書いたことを実感されているのではないと思いますが、わずかな時間の差で生まれ同じ環境で育ったのに、似ている所はあれどお互いに性格が全然違うと感じていらっしゃる方も多いかと思います。

ホロスコープ上でも生年月日が同じだと生まれた時間により変化するアセンダントやMCなどのポイントを除き、ほぼ全ての天体のサインとアスペクトが共通します。
つまり各天体が表す性格が同じ要素であり、トランシットやプログレスなどの流れを見る方法でも、同じ時期に同じような事が極めて起こりやすいと言わざるを得ない配置になってきます。

これは私の例になってしまうのですが、現在TVや映画、ドラマ、CMなどでご活躍され、皆さんも名前を言えばほとんどの方がわかるレベルのある女優さんと私は生年月日が全く同じです。

しかし私は演じると言うことに今まで興味を持ったことがなく、またその方のインタビュー記事を見たことがあるのですが、熱を上げていらっしゃる趣味も私がやや苦手にしている分野のもので、私がこれからそのことに目覚めることはないと思います。

ですが、その記事を読み進めていくと、感覚的に共通していることがかなり多いことに気がつきます。
例えば、女優さんといえば入浴に拘っておられる方が多いイメージで、休みの日は何時間も入浴していると答えていた方も以前いたような気がしますが、生年月日が同じのその女優さんは長風呂が苦手で5分程度しか湯船に浸かれないと答えていました。

私も湯船にいるのは最大5分程度しか無理で、汗をよくかくためそうしているのですが、彼女も同じ理由とのことでした。

また最近ではメディアによく出られているため、明るく自立した女性と言う印象の彼女ですが、20代中盤までは芸能の仕事をしていたにもかかわらず、自分に自信がなくネガティブにものを考えていたため、人生を楽しめなかった、30手前くらいから、暗く物事を考えていても人生が勿体ないと思い、もっと自分の気持ちに素直になって楽しもうと考え方を変えたらしいのですが、時期といい私も全く同じ変化をしてきたように思います。

それ以外でも雰囲気からに似たような親近感を感じ、直接お会いしたことはないものの常に気になる存在ではあります。

つまりホロスコープが表す性格傾向の方向性や変化の時期は共通するが、その元々の要素に親や兄弟はもちろんのこと、他人が関わり、そのことで刺激を受けることで人生の進路は異なってくるのが当然だと言えます。

また双子の場合はそのサインが持つ要素を二人とも目指すのではなく、サインが持つ様々な資質を分担することにより、対立せずにバランスを保つと言う関係を作っているケースをよく見ますね。

例えば牡羊座であれば、猪突猛進で直感を大切にすると言う基本姿勢はありますが、片方がそこからリーダー気質でガンガン引っ張っていくタイプになり、もう片方はマイペースで淡々と生きていると言う性格でお互い似ていないと仰る方の相談を受けたことがあります。

リーダー気質もマイペースも牡羊座の資質であり、おそらくどちらかが先に性格の方向性を出し始めたときに、もう片方がそのサインが持つ別の要素を受け持つのではないと感じています。

社会も様々なスキルや性格の人が適材適所で動くから上手く回っているのと同じように、人間という集団性動物の本能でしょうか、幼少期よりバランスを取って生きるためにそうやって志向が分かれていくのが、見ていてとても興味深いですね。

ですので世界的な大富豪や1流アスリートとあなたが同じ生年月日だとしても、それは思考や感性の基本的な方向性が似ていると言うことをホロスコープを表しているだけで、ほとんどの場合、特別な能力を同じく秘めているとはならないと思います。

出会いや環境の要素がこの世に生を受けてからの進路には極めて影響が大きく、生まれた瞬間に決まったブループリントがホロスコープであり、それはあくまで資質の方向性や今後の変化の時期を予測するものなのです。

なのでホロスコープである程度のことはわかっても、ホロスコープにはその人の全てが記されているわけではありません。方向性は他人や環境、時代や立場によって生き抜くために上手く本人が変化させていくものであり、その結果生まれた際のスタート地点はほぼ同じだとしても、何十年後には姿も見えないような異なった場所で生きていると言うことも珍しくないということです。

なので例えばご自身が苦手な有名人の方と同じ生年月日でも気にすることはなく、歳を重ねれば重ねるほど、その方とは全く違ったオリジナルな人生をあなたは歩んでいると思います。

これは鑑定をしていても大切な気持ちで、どうしても以前に見た方と似たような配置のホロスコープの方をリーディングする際に、過去の方と重ねて考えてしまうのですが、似た様な方向性を持っていたとしても、今目の前にいらっしゃるクライアントの方のオリジナルな人生を尊重して、その上でホロスコープリーディングをしていくようにいつも心がけています。

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