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noteを始めてみる

いつしか暗い文章しか書けない体になってしまっているようなので、あまりそんなことばかりX(Twitter)やインスタに上げていてもなあ、というのもありちょうど良いかなと思ってnoteを始めます。始めます。

アメジスト

2014年の4月、UNLIMITSとして4枚目のフルアルバム「アメジスト」をリリースした。
SONYから離れて心機一転、とはいえ皆30歳も過ぎて新人でもないし、けどこのままじゃ終われない、そんな混沌とした状況やそこから抜け出そうとする意志など、色んな気持ちのこもった良い意味のほうでかなり力んで作った作品になっていると思う。

そんなアメジストをコンセプトにしたワンマンをやることにした。作品にスポットを当てたワンマンは以前から年一くらいで開催していて。(最近よくあるみたいで、今こうゆうの流行ってるもんね~って誰かに言われたんだけど10年前からやってるから)

アメジストのジャケットデザイン。
もちろんアートワークはmzk氏。

コンセプトワンマン

初開催は2014年かな?東京で夢幻シンドローム、大阪でトランキライザーという東阪で別の作品にしているという、今考えるとよくわからない(笑)流れになっている。だったら東京でトランキライザーやってないってことだもんね。それもいいよね。
2015年は茜と蒼。2016年は七色・月アカリ・クローバーだったかな。
色々あってやっぱりライブハウスでしっかりやっていかねばとも思っていた頃で、毎回3月の最終週辺りでシェルターとパンゲアでやらせてもらっていて年一の恒例行事にしようとしている当時の自分の気概を感じられるが、ご存じの通り2017年以降は開催できていなかった。活動することすらままならない時期もあったくらいなので…
まあまたその辺は別の機会に書くとして、久々のマーチ開催、アメジストをリリースして10年、もうそろそろワンマンライブもやれるかな、なんて思っていたので、今しかないなと。

終えて

東京、大阪ともに無事に終了した。
何よりも滞りなく開催・終了できたことがまずよかった。

そして、

"みんなが楽しそうにしてくれていてそれが一番よかった"

ですw
もちろんやってる側も楽しかったよ、けど、やっぱりもう楽しいだけじゃない。
特に自分は、起案からスケジュール調整、会場抑えて情報揃えて発券して解禁して券売状況と睨めっこしてヒヤヒヤしたり安堵したりしながら、グッズや特典考えて作ったり本編の内容考えたり練習したり当日絶対に発熱したりしないように珍しく体調管理も気をつけたりメンバーも体調不良もなく無事に当日開催できるように祈ったり、そんで本番前には120分もあるのか、、、早く終えてビール飲みたいな…って思ったり。

生意気だなと思われるだろうけど、色んなものを抱えていくと本来楽しいものが楽しくなくなっていく瞬間がある。なら音楽だけギターだけやっていればいい。けどそれはそれで納得できない。これはもう性分だから諦めるしかない。それでもそんな瞬間が想定以上に増えるときもある。(生意気だと思ってくれ)

本番中も、ケガとか痴漢とかないといいなとか、楽しいなとか、ミスしたなとか、まあ色んな気持ちや思いを巡らせながらやっている。今回はアメジストコンセプトなので10年前はどうだったなあとか、今でもこの作品は皆に受け入れてもらえているのだなあとか、今こんな雰囲気になっているから次どうしようとか、ほんとに色々。それはもうバンドのこと"だけ"を考えて生きていける状況/環境ではないということと似ている気もする。まあそれは誰だってそうなんだけどね、多分。そう考えたら自然なことなのかなとも思うし、ただ注意散漫なだけなのかなとも思うし(笑)
実際東京では後から聞いた話だけど後方でちょっとした小競り合いもあったそうだが、まあもううちのお客さんなんてみんな子どもじゃないんだから(笑)、お互いにうまいことやってほしい。

年齢も重ねてきて思うことも変わるし感じることも変わってくる。それは当然のことで、それを受け入れていくことが生きていくということなのならば、この10年間どう生きてきたのかが今のライブに活きているのかなと思う。"活きている"というよりは、"反映されている"、のがより近い表現かな。
それがバンドにとって良い影響でも悪い影響でも、ね。もれなくメンバー全員分。そしてその良し悪しどちらも、引き受けていくしかない。認めたくないことも受け入れていくしかない。続けていくということはそういうことなのだ。

ポスター

今回、入場者特典としてA3サイズの特製ポスターをつけた。
最近の夢幻の宴は毎回フライヤー?告知画像?を作っているのだけど、今回のやつがなんかいい感じに仕上がったので、HPやSNSだけで消費されて終わってしまうのもなんだかなあ、とも思っていたし、ライブで伝えたような気持ちもあったので、ポスターというモノに落とし込めてよかった。たかが特典程度のポスターを大事にしておくれとは言わないけれど、片隅にでも置いておいていただけたら、いつか効果を発揮する日がくるかもしれないから。

ちなみに、A3という絶妙なサイズ感、紙の厚さ、質感、全て満足の出来。そしてうん百枚全て僕の手巻き。夜な夜な酒飲みながらキレながら巻いた、なんならテープ止める用の巻く紙?もキレながら切った。今一度DIYとはなんなのか?を考えてもらいたい。(誰に)

いいセンスだ

最後に

10年前のアメジストツアーのライブ動画を見返していると、正直言ってキレが違う。場数踏み込んでいる真っ只中のグルーヴみたいなものが出ている。ヒリヒリもしている。壊れる寸前的な。そんな絶妙なラインがバンドの魅力を最大限に引き出したりもするんだから不思議だ。
今はそれを越えてライブをやれる喜び、大げさに言うと今も生きてこの日を迎えられている感謝を噛み締めて、音を出していくしかない。あの頃の音はもう出せないとしても、それを越えてきた今にしか出せない音もあるはずだから、それを追い求めていくしかない。

今回はまあこういったコンセプトの元の企画だったからやたらと10年前の話も出てきたけれど、そりゃあ出来れば新作の話だってしたいしそれを待ってくれているのもわかっている。現時点での僕らがそれに応えられるのはあの曲しかなかったから、せめてものと思いセットリストに入れた。

また明日からは違うことを考えていくことにする。どうしようかな


来てくれた来れなかった関わらず、全ての人にありがとうございます。
これからもアメジスト聴いてやってください。

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