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週報8月②


リッピングしたもの

Vinyl

  • Fit & Limo - Ginnistan(2002)

80年代から活動するLienemann夫妻によるドイツのネオ・フォークデュオ。当初はシド・バレットなんかをカバーし、カセットに作品を録音するローファイ・フォークのような感じだったっぽいが、だんだんローファイ色は薄れIncredible String Bandみたいなサイケデリック・フォークに。これは2002年の作品で20分のインプロと小曲群で構成されている。

  • Evan Parker - Six of One(1982)

ユーロ・フリージャズのサックス奏者の大家で、循環奏法で有名な人物のソロ演奏作品。循環奏法によって絶え間なく高速で演奏される音が凄まじい。教会で録音による残響がロケーション感じて良いとか、よく聴くと音階を感じて良いとかそういうのがある。

  • Acoustic - Expedition Tonfahrt(1985)


Volker Kriegel、Wolfgang Daunerらによって設立されたMood Recordsから出ていた一枚。Acousticというジャズ・フォーク/フュージョンバンドの作品。ECMっぽいニュアンスもあったりする割と聴きやすめの爽やかフュージョン作品。Youtubeに音源が見当たらなかったので適当なライブ映像から。元はWernher PommerenkeとWilli Geyerのフォークデュオでだんだん拡張されていったようです。

CD

  • Chuck Johnson -The Cinder Grove(2021)

90年代からポストロックバンドSpatula、ギタートリオIdyll Swordsなどフリーフォークにも繋がるフォーク感で活動してきたChuck Johnsonによる2021年ソロ作。ペダルスティール・ギターやオルガンなどを使ったフォーク・アンビエント作品。Sarah Davachiが一部ピアノで参加。

GAME

  • ドラッケン - ケムコ(1991,SFC,増野宏之)

元はフランスのInfogramがAmiga用ソフトとして1989年に発売したゲーム。PC-98、X68000、DOS/V機など様々な機種に移植され、また海外ゲー好きの(?)ケムコことコトブキシステムも1991年にスーパーファミコン用ソフトとして発売。不安定なバランスとやや唐突な展開からかなり評価は不安定だが、新たにスーファミ用にコンポーズされたBGMはおそらく概ね好評。チープな音質をいい具合に逆手に取ったいい音楽だと思います。変拍子とやや悪趣味のエキセントリックな曲(Bonhommes、Hordkhen)が耳に残るが、フィールド曲のエレピ系音色の残響を活かしたアトモスフェリックな曲が良い。今のオープンワールドにも繋がるような3D画面で広いマップをグリグリと動き回るゲームだが、このフィールド曲がとてもマッチしている。砂漠や湿地などエリア別、昼夜でも別の曲が用意されていて、それぞれエリア別、昼夜で印象を変える。

"Earth Area(Night)"や"Ninth Tear Allies"などのストイックにエレピ系音色だけで作られている曲が良いです。ちなみに作曲の増野宏之さんはシャドウゲイト、悪魔の招待状などファミコンでもケムコサウンドの個性を発揮していた方。


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