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運動会はだれのもの?

運動会では子供たちが競い合うのですが、保護者の中には見ているだけの方だけではなく、委員会活動で外回りなどの仕事があり、せっかくの子供達の競技を見ることができない方がいらっしゃいました。

その原因は「ルールや常識を無視する保護者」でした。

運動会へ車で荷物を運んだり、自転車を決められたところに停めなかったり、タバコを既定の場所で吸わなかったりと、結局委員会や役員がそれらの対処のために動かざるを得ず、自分の子供の競技の時にタイミング悪く外にいたというような方もいらっしゃいました。

そこで考えたのは「運動会はだれのため?」というものです。

子供のためというのは当然のことですが、保護者に見てもらえる喜びというのも子供のためではないかと思いましたし、保護者も子供を見る楽しみがあると思ったのです。

そこで校外委員会の方々のことを考えました。

校外委員会の方々は、きちんとルールを守らない自転車や自動車の保護者を見回るために、学校の外にいなければなりません。

その最大のものは何百台にもなる自転車が原因だと考えたのです。

駐輪場の場所は学校の裏側に当時あった保健所を借りられないかと思い、自分が動きました。

まずは保健所に伺い、所長とお話をさせていただいたのですが、その話を聞いた所長はすぐに「学校のために駐輪場として提供させていただきます」というものでした。

「そんな素晴らしいことを反対するわけがありません。日曜日は学校のためにお貸しさせていただきます。」という所長の言葉は今も忘れていません。

後日談になりますが、卒業式にその所長がいらっしゃったときに当時の話をしたのですが、あれは良かったですよねえとおっしゃっていただいたのは、たいへんな励みになりました。

そして人材ですが、結局校外委員の方や役員の方が駐輪場の係となったら、結果として意味がないと感じたため、シルバー人材センターに問い合わせてみました。

お二人で1800円に昼食というものでしたので格安です。

しかし、予算というものがありますので、役員会で余裕のある部分から特別費として計上し充てました。

そして何より、保護者の皆さんに徹底した自転車駐輪場への駐車をお願いし、学校の周囲には停めないようにお願いをしました。

迎えた当日、どんなことになるのかと思っていたら、非常識な人は皆無とは言いませんでしたが、停めてあったのは3~4台程度でしたが、放送でなっくなる程度のものでした。

シルバー人材センターから派遣された方ともお話をしましたが、保護者の方々は整然と置いていただいたようで、迷惑もかけられていないということでしたのでホッとしました。

この委員会さんだけではなく、保護者の協力で行えたことというのはその後も自分の中で「やればできる」という自信になりました。

工夫をすればみんなが協力してくれ、みんなが楽しむことができる環境を作り出せるということをわかったものの一つだったと思います。

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