夏休み縮減とはなんだったのか

平成17年から葛飾区では小学校が、夏休みの5日間縮減を行いました。

すでに当時の葛飾区小P連は、葛飾区からの説明を受け了承している状態でしたので、立場としては子供会の会長として仲間と反対をしました。

授業時間を増やすから夏休みを減らします、そのかわり土曜日授業を増やしますというものでしたが、数字がどうこう以前に授業時間数が少ないこと、夏休みという長期で子供たちがさまざまな経験を得る機会を無くすことの方が問題だと考えたため、子供会の会長仲間と葛飾区議会に対して自民党、当時の民主党の協力を得て請願をしました。

残念ながら夏休み縮減は規定事項となっていたため、私たちの力は及びませんでしたが、PTAに積極的にかかわるようになって、教育委員会と対峙し、特にこの件をすすめた教育長とは激しい言葉の応酬をしましたが、十年ほど夏休み縮減は行われたのです。

夏休み縮減が行われるときに、保護者の方何人かにどう思うか尋ねたのですが、なんと半数以上が「昼ごはん作らなくて済むから楽」などという、自分にとって都合の良いことしか見ず、子供を主に置いて夏休み縮減を考えている人が少なかったのが残念だったと記憶しています。

しかしながらその夏休み縮減も「効果がなかった」ということを隠して「一定の理解が得られた」みたいな感じで、教育長が変わったタイミングで廃止されました。

正直なところ次の教育長には「効果がなかったとはっきり言えよ」と思ったわけですが、すでにPTA関係を離れて数年たっていましたので、おとなしくしていたわけです。

まあ、心の中では「ほらみたことか」というもので、指標としての学力考査的なもので、相変わらず23区下位に沈んでいる葛飾区の現状を全く変えられなかった夏休み縮減は、本当に意味のないものだったと思います。

ちなみにこの夏休み縮減と言うやつですが、葛飾区が先鞭をつけたわけですが、他の自治体の方々もかなり気にされていて、私のブログで「夏休み縮減反対!」を大きく出したところ、自治体IPからのアクセスがやたらに増えたことを記憶しています。

それにしても葛飾区がセンスないなあと思うのは夏休み縮減だけではなくて、実は土曜日授業の日を「かつしか教育の日」とか言っているわけで、なんでわざわざ葛飾という文字を入れたがるのか不思議でなりません。

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