東大当局に対する抗議文(行だめ氏)

行田だめライフ愛好会(X:@damelifegyoda)
 私は、東京大学教養学部当局が今回勝手耕作に対して一方的に禁止を通達したことについて抗議します。
 今回の学生達による大学の敷地内での耕作は全体的に社会全体への効用の増大のほうが大きいと思われます。当該耕地は元々雑草が繁茂し、手入れが常になされているとは言えない状態でした。そうした場所を、雑草の刈り取り、石やゴミの除去を行って耕地化することは、人の管理によって、より大学にとってよりよい環境になったのではないでしょうか。しかも、それは無償でなされたものです。大学当局側が労せずに大学の環境が改善されることは、大学当局にとっても歓迎すべきことではないでしょうか。今回の禁止通達の一つの原因と考えられる、耕作地近くでの火事騒ぎのようなことも、学生自身の自治的な管理がなされているところでは当局の管理がしっかりとされていないところよりも、起きにくいと思われます。
 また、耕地化されて作物が生産されることは、少なくとも直接的に生産している学生、余剰生産があれば、その他の人々にも収穫物がいきわたり、全体の効用は増えるのではないでしょうか。この耕作は他人の耕地を奪っているのではなく、大学当局もしっかりと管理しきれていないところを学生が自治管理によって作った耕地で生産したわけですから、他者を犠牲にせず、社会の諸個人の効用を増大できるパレート改善であって、大学当局は推奨し、援助するのが望ましいと思われます。
 以上、勝手耕作を社会的効用の増大という点から擁護し、それにたいする禁止の通達について抗議します。

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