東大当局に対する抗議文(上有住れい氏)

今回の勝手耕作弾圧に関し、上有住れい氏による当局に対する抗議文を掲載します。


上有住 れい(kawasemi990@gmail.com)

無根拠な耕作禁止に反対します。
今回の勝手耕作に関する処分は、具体的な根拠を明示されておらず、不当なものだと考えます。
当該土地における学生の活動を明確に規制するような規則は東京大学規則集の中に確認できません。耕作禁止のきっかけになった出火事案に関しても、出火場所が当該土地と離れていたことや、耕作自体が出火の原因になりえないことから、出火事案と耕地は完全に無関係なものであり、防火管理を理由に耕作を禁止するのは明らかな越権行為だと言えます。
加えて、本来学生に対する通達は、東京大学学生自治会を初めとした諸学生団体を通し、対等な対話を行い双方の合意によって初めて受け入れられるべきです。今回の、耕作を行った学生との意思疎通もなく、事前に自治会への確認もなく、一方的に張り紙一枚で行われた通達は、あまりにも横暴だと言わざるをえません。
耕作は学生の自主的な環境整備の一環として行われたものであり、雑草の除去やキャンパスからの有害な廃棄物の撤去を含め、公益性を有する活動でした。今回のように、理由なく交渉もなき制限によって学生の自主的な活動が奪われるのは、大学の意義や、キャンパスという空間の意義に反するものであり、あるいは現下行われている他の団体によるキャンパスの環境整備といった活動の継続に不安をもたらすものであるため、残念でなりません。キャンパスという空間をより良いものにしていくためには、学生活動の自主性が担保されるべきだと思います。そのためには、施設管理者の浅薄な思い込みによる独断的措置はあってはなりません。
繰り返しになりますが、今回の無根拠な弾圧に反対いたします。
(東京大学 教養学部 上有住れい)

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