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勝手耕作宣言!


 みなさん、こんにちは。行田だめライフと申します。
突然ですが、みなさん、勝手耕作をしましょう。いや、必ずしも勝手耕作である必要はないのかもしれない。耕作という営み自体が、現代社会、その主な生産様式は資本主義的生産様式である社会、その基盤に異議申し立てする面を持っている。資本主義的生産様式とは異なった物質的に立つことができる構造を構築しうる力を持っているのではないだろうか。それでもなお、勝手耕作というのは、単なる耕作の影響を超えて、土地の私有についての異議申し立てなどを与える。目に見えない社会的力だけではなく、勝手耕作ももちろん物質的影響、すなわち収穫物を我々にもたらしてくれる。それは、「だめ」と社会的にされている、往々にして現代の主流の営みである賃労働をうまくできない我々にとってありがたいものである。今回は、物価高騰で生活が徐々に掘り崩されている学生やそうではない方に収穫物を念頭に置いて勝手耕作を行うことを訴えたい。それが、私悪は公益、ではないが、まわりまわって「だめ」とされている人々が生きやすいような社会を作るのに役立つだろう。どだい、だめ人間には週5日8時間労働なぞ無理である。だいたいこのような生き方は他人に強制された他律的な生き方でもある。起きる時間も寝る時間も、食事の時間も往々にして資本によって規制されざるを得ない生き方である。そうしない生き方をする人が増えていけば、社会の上部構造も変化を迫られざるを得ないのである。以下の東大だめライフ愛好会の方の記事を読んでほしい。私なんかよりはるかに洗練された形で農業とライフスタイルについて論じている。





 それでは、どのように勝手耕作をやっていこうか。以下では、私が検討あるいは実践して得られた教訓をもとに何をどうやっていくかを書いていく。選ぼうと思った基準は、だいたい育てやすさと栄養価である。私はだめ人間なので、綿密に手をかけることなんか土台無理である。ほしい野菜は、ほっときゃ育つようなの、肥料がいらないようなのである。そう、金もかけたくない。肥料代だって昨今の物価上昇で高いのだから。そのため、植えておいて時期が来ればとれるようなのが一番望ましい。寝そべっているうちにとれるのがいいのだ。そして、それらを食っていれば病気にならなさそうなのを。なにせ苦痛は可能ならば避けたいので。だめな生活も、私なんかは強制されてだめな生活を送るのはまっぴらごめんで、健康に生活できるが、あえてだめな生活を送れるほうが望ましいと思う。




面倒なので、自分の畑も草取りせずに、作物を育てているのか雑草を育てているのかわからなくなてしまった。草むらの中にかぼちゃや里芋が植わっている。手前は休耕中。


1.クレソン

 クレソンはアブラナ科の野菜である。水さえあれば大体の日本本州の土地で育つために、広く帰化している植物でもある。そのため、環境省によって総合対策外来種に認定されている。しかし、この植物はしっかり管理さえすれば、有用な作物である。
 まず、その総合対策外来種に認定されるほどの強さ。もし、あなたが都市部に在住しており、スーパーか何かでクレソンが売っているのなら、その茎を見てほしい。おそらく、ところどころから白いものが出ているだろう。それは、根っこである。このクレソンは、茎のいろいろな部分から根っこを出す。また、強い生命力を持つために、茎をある程度の長さで切って水で育てると、そこから成長して立派になるほど、育てやすい野菜である。私は種を近くのホームセンターで買ってきて(198円)、種まきから始めたが、スーパーで買ってきたものを水耕栽培すればより手軽で失敗しないだろう。

種はこういう感じでホームセンターで売っている。相当な数の種があるので、一袋買えば、いろんなところに植えられる。管理には注意!


 次に、その栄養価の高さである。手元にある資料を参照すると、クレソンの可食部100g当たりの栄養素は、ビタミンA(レチノールとして)は230μgであり、一日の摂取目安量の900μgの約1/4をとれる。ビタミンCも26mgとやはり一日100mgに対して1/4であるし、ビタミンB1やB2もそれぞれ0.1mg,0.2mgとすくなくない量含まれている。その栄養価の高さは、CDCの生活習慣病予防に役立つ野菜としてクレソンが堂々の一位をとっていることからも、示されているのではないか。このような栄養価を誇るクレソンを食事に導入すれば、健康にも良い影響があり、健康にだめライフを送ることができる。私は寝そべりたいのであって、寝込みたいわけではない。この現代社会においては、私を含めた大半の人が(一応)週5日8時間労働をしなければならず、それにもかかわらず(あるいはそれゆえ?)運動不足や満足な食事をとれないことからの生活習慣病に陥っている。この生活習慣病にならないようにするためにも、安価で栄養価が高い野菜が得られるのは重要である。

最新 生活ハンドブック2015 資料&成分表(日本食品標準成分表2010準拠) 編著者 第一学習社編集部 2015年

 以上の育てやすさと栄養価の高さから、クレソンをまず第一に推奨したい。では、そうしたうえで次にどうやって育てていくか。それが問題になる。まず最初に苗か種を手に入れる必要がある。行田という市は、地図で見てもらえばわかるように、首都圏に位置するものの、田舎である。それゆえ近くのスーパーの野菜コーナーでクレソンを売っておらず、ホームセンターで種を買ってきたが、可能な方は(都市部在住など)苗を買うほうが手軽だろう。何より食べられるし。
 もし種を買ったら、種まき用のポットか、あるいはセルトレイを入手してもらって、どこからか土を手に入れよう。一般的には、種まき培土を買ってセルトレイに入れます。が、私は面倒なので畑の土をそのまま入れました。どうせ発芽するし。失敗を避けるのなら、種まき培土を使ったほうがいいかもしれません。そうしたら、種をまいて、少し薄く種の上に土を被せましょう。厚いと発芽しません。それで、種が流れないように水を与えます。発芽するまで日陰で乾燥しないようにたっぷり水を与えましょう。元肥?面倒なので投入しませんでした。野生化するほど旺盛だし育つでしょ。

それが5日くらいたつと続々と発芽していきます。

2.かぼちゃ

 かぼちゃ、これはみなさんにおなじみの野菜だろう。天ぷらに煮物に食事にあればおいしいと私は思う。かぼちゃは冬至に食べられていたくらいに保存性もきくし、ビタミン源としても役に立つ野菜である。収穫して食いでもあるし。そして、この野菜、実は結構強健で、やせた土地でも育つのである。どてかぼちゃ、と言われるくらいに土手でも育つのである。それならもう土手で育てるしかないでしょう。私のアクセスできる河川では河川の斜面にびっしりとアレチウリが育っている。このアレチウリというのは侵略的外来種ワースト100に入る植物だが、こんなものをのさばらせるよりもかぼちゃを植えておいたほうがよっぽど行政にとっても市民にとっても得である。もちろん、勝手耕作用にも便利である。育苗して植え替え時にはさすがに周囲を草刈りしておく必要があるが、それ以降は放っておいてもつるが旺盛に伸びて育つ。まさにだめ人間にはよさそうな野菜である。食べた後の種から育てられるし。肥料も投下しなくてよいらしいし。
 これはぜひやるしかない。やってみたら追記します。

3.ビタミン菜

 本来春菊の種でも買おうと思ってホームセンターの種がおいてある棚をみたら、良さそうなのがあって買ってみた。ちなみに本来の趣旨である春菊の種は買い忘れた。ほぼ一年中育てられて、ビタミン菜の通りビタミンが多く含まれており、1か月で育てられるのなら、便利でよい。発芽率90%以上で、3000個も種が入っているので、まきでがある。148円で買えた。


 こういう短期間で採れる野菜は、勝手耕作で弾圧を受けたときにもすぐ回収できるので、ゲリラ的耕作として有用である。
 なので、そのようなところに蒔こうと開墾してみた。

 開墾して植えたらまた書いてみます。



さいごに。

 さいごに。陰キャなら農耕をやれ!
 なかなか、農耕地を確保できない都市部向けに、手軽な水耕栽培ができる方策を検討する必要がある。それは、また別の機会に。


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