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ココロノカケ - 音羽ララ オリジナル曲

(最初にお断りします。これはあくまで楽曲を聴いた時の私個人の感想です。この感想の背景となっているウタゴエ放送部の活動についての認識もあくまで私個人が日ごろ受けている印象を元に考えたフィクションです。ウタゴエ放送部の営業方針について言及しているわけではありません。私自身は作詞とか文学とか音楽とかそういったものにはほぼ縁のない人間なので、歌詞を解釈するなどおこがましいことなのですが、ここでは彼女たちにエールを贈りたいという一心でエールになるような内容にしたつもりです。メタい部分もありますがご容赦お願いします。)

 ライブ全体のOPテーマ、EDテーマのBGMにもなっているこの歌、タイトルは「ココロノカケ」とカタカナ表記になっています。リスナーにその意味を感じ取ってほしいということだと思い、「ココロ」で連想するのは、心、想い、気持ち、希望、決意、希望など、ノはの、「カケ」は、賭け、懸け、掛け、架け、など、そんなことを連想しながらライブ前に届いたクラファンのリターンのCDを聴きました。最初に耳に残ったのは「生まれ変わって 目が覚めて」と最後の「きっとまた出会える日まで・・・歌い続けるから」の二つの歌詞でした。この二つだけで私は安易にもこの歌が生まれてから一度転生し今に至る音羽ララのことを歌ったものだと思い込んでいました。

  その先入観をもってクラウドファンディングのリターンライブに臨んだのですが、ライブのことはネタバレ禁止なので許されそうと思う範囲で言わせていただくと、ライブの中でラーちゃん(音羽ララ)はこの歌について「夕暮れの帰り道先輩と一緒に下校しているイメージ」で歌ったと話しました。正直この言葉を聴いたとき、えっと思いました。あまりに有り体なシチュエーションという印象を受けたのです。でも、何度もアーカイブを聴くうちにそれがすごく重い響きをもった音羽ララの言葉だと思うようになりました。

ウタゴエ放送部 2ndCD 「La Muse Ment!!」(1st Album) 一般販売中
https://utagoe-housoubu.booth.pm/items/2948555

クロスフェード公開中
https://youtube.com/watch?v=j3Csjs1AHME

 すなおに歌詞を読み解くと、きづいたら不思議な学校に一人でいて出ることもできない音羽ララ、そんなララが生まれ変わって普通の学生のようにあこがれの先輩と仲良く下校し翌朝も一緒に学校で会うという夢を見る、そんな学生生活にあこがれるララの想いが書かれています。ラーちゃんの話は全くもってこれに一致していてぶれがありません。ただ、感覚的なものですが、この後の歌詞に少し違和感を感じました。すでにBoothで一般販売がはじまっていて届き始めていますので違和感を感じた部分の歌詞を引用させていただきます。(以下引用開始)

生まれ変わって / 目が覚めて / また明日迎えられたなら / 移ろいゆく景色にも / 変わらない光を見つけて(探して) / きっとまた出会えるまで / 歌い続けるから

また明日って / 手を振って / 今日の日を終えられたら良いな / 変わることのない景色にも / 大切な光を見つけて / きっとまた出会えるまで / 歌を届けるから (引用終わり)

 これらの歌詞のもつ時間的長さ、それは”生まれ変わった今とは違う境遇で憧れの先輩と一緒に帰れたらなぁ”というララの願いのあとにくる言葉としては長すぎる感じがしました。この時間感覚をベースに考えると、ララの願いは容易に実現しないのがララにもわかっていてそれでもそれをずっと待っているという意味なのかとも解釈できますが、そうすると また出会えるまで という言葉に矛盾を生じます。ララは不思議な学校にただ一人いるはずなので以前に先輩と出会っているわけはないので夢が実現しないかぎりまた出会うという状況にならないはずです。このあたりが腑に落ちないのです。

 そこでこの歌詞の部分について、自分なりに解釈してみることにします。まず前者ですが、”生まれ変わって明日を迎えられたら移ろいゆく景色を見る”わけです。”生まれ変わった”というのを私は”国内向けのYoutube配信から中国向けのBiliBili配信への配信頻度の転向”と捉えました。そしてにBiliBiliに舵を切ったら見えた新しい景色が移ろいでついた先の景色です。”また明日を迎えられたら”という言葉には生き続けることができたらという願いとも賭けともいえるものを感じます。”変わらない光”はYoutube時代にも抱いていた希望とかファンの声とかでしょうか。わかりやすく”成功”でもいいと思います。”成功を手にした暁にはまた出会える、それまで歌い続けるから。”という意味になります。誰に出会えるのか、ここは自分の思いとして”日本にいるYoutube勢のファン”、あるいは”日本で一度は離れていったYoutubeのチャンネル登録者”だと思いたいところです。

 次に後者ですが、”手を振って今日の日を終えられたら”ということなのでこれは今日のことつまり”変わることのない景色”とはBiliBiliに舵を切る前にYoutubeで見たきた景色のことを表現しているのだと思います。”大切な光”とはそのファンです。全部を引用していませんが、Youtubeのファンとの思い出はどんなことでも忘れないという思いがこめられている歌だと感じました。

 上記に歌詞を引用した部分がウタゴエ放送部の全体の事に関係しているのに対し、それ以外の部分は音羽ララの不思議な学校生活で夢、願いを綴っているわけですが、どうして全く内容の違う歌詞を一つにつなげる必要があったのかについては、短歌などの序詞のようなもので”生まれ変わって”、”また明日って”という言葉を自然に導きだすためのものかなと思います。いきなり生まれ変わってでは生臭すぎますから。

 以上勝手な妄想をさらに意訳したような解釈ですが、こう考えて聴くとほんとに切ないです。単純にラーちゃんの説明通りにこの歌を聴いてもとても楽しいと思いますのでそれは聴く人の自由です。ただ私には彼女たちは決して楽するためにBiliBiliに転向しているわけじゃないと感じられます。BiliBiliで成功して末永く生きながらえてほしいと思います。個人的には中国をあまり好きではありませんが、彼女たちの成功の道を邪魔はしたくないので中国のファンが自然に彼女たちと親しんでチャットも楽しく盛り上げてくれて中国人ファンがもっと増えるように、おとなしく日本で待ち続けようと思います。

 さて、冒頭に話したタイトルの「ココロノカケ」という意味ですが、以上を踏まえて自分なりに紐解きました。まずカケはギャンブルの賭けだと思います。中国ビジネスが成功するかどうかの賭け、それではあまりにひどい、ココロじゃなくてビジネスになりますからね。ですのでこれは、BiliBiliに方向転換してYoutubeを蔑ろにしてしまわざるを得ないような状況でも、きっと日本のファンは理解してくれる、待っててくれる、という人のココロに自分のココロを賭けたのではないかと解釈しました。私は彼女たちを賭けの勝者にしてあげたいと思います。 

ウタゴエ放送部 2ndCD 「La Muse Ment!!」(1st Album) 一般販売中
https://utagoe-housoubu.booth.pm/items/2948555

クロスフェード公開中
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※この記事は執筆中です。公開非公開にかかわらず予告なく改版します。

2021年5月28日 起草

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